CFRの驚くべき人材パワー(EJ第1131号)
RIIAとCFR――品よく、ごくオーソドックスにいえば、
前者は英国の、後者は米国の「シンクタンク」ということになる
と思います。しかし、RIIAとCFRは、いずれもシンクタン
クというよりも、それぞれの国を動かす「秘密結社」のイメージ
に近い存在といえます。
最近刊の本に、米国のシンクタンクの現状について書かれてい
る次の本があります。
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菅原出著/ビジネス社刊
『日本人が知らないホワイトハウスの内戦』
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この本によると、CFR(外交関係評議会)を「エスタブリッ
シュの牙城」というタイトルを掲げて、CFRについて次のよう
に記述しています。
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アメリカにある数あるシンクタンクの中で、「外交関係評議会
(CFR)」ほど数多くのストリーを生み、「世界を操る秘密
結社」「陰の政府」「巨大な陰謀組織」として、さまざまな陰
謀説の主人公にされたシンクタンクも珍しいかもしれない。
――前掲の菅原出氏の著書より
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CFRの目的は何でしょうか。同じ本で、菅原氏は次のように
述べています。
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世界情勢に関する理解を深め、アメリカの外交政策に新しい思
考をもたらし、次世代の外交政策リーダーを発見し育てること
――前掲の菅原出氏の著書より
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CFRは、民主党員、共和党員を問わず超党派で構成され、当
時多くのこうしたエリートクラブのほとんどがユダヤ人を排除し
ていたのに対し、CFRは発足当初より著名なユダヤ人を積極的
にメンバーに加えていたのです。さらに「会議の内容を一切公開
しない」という原則があったことから、その秘密性が数々の憶測
を生む原因となったといえます。
CFRの目的に「次世代の外交政策リーダーを発見し育てる」
という部分がありますが、CFRは多くの財団を創設して、そこ
から研究所や大学や金融機関に優秀な人材を送り込むのです。そ
の実態は、驚くべきものがあります。
1969年刊の『帝国顧問団』という本には、次のように記述
されています。
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CFRは、ブルッキングス研究所に理事22名、ランド研究
所に理事29名、ハドソン研究所に理事14名、中東研究所に
23名、ロックフェラー財団の理事19名のうち14名、カー
ネギー財団の理事17名中の10名、フォード財団理事16名
中の7名、ロックフェラー兄弟基金の理事11名中6名を送り
込んでいる。
プリンストン大学の学部にも58名の理事を配しており、以
下、シカゴ大学69名、ハーバード大学30名他という具合。
金融界(銀行)では、チェース・マンハッタン銀行の理事7名
J・P・モルガン28名、ファースト・ナショナル・バンク7
名、ケミカル・バンク6名、ブラウン・ブラザーズ・ハリマン
銀行6名・・・・
――シャウプ著『帝国顧問団』より
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米国政府が国家として重要な決定――どこかの国と戦争をする
ような決定の場合、さまざまなシンクタンクからの意見を集約し
ますが、CFRがこれほどの人材をシンクタンクや大学、それに
金融機関に配置していることから、CFRは政策決定に重要な影
響力を及ぼすことになります。そのため、CFRが米国という国
家を動かす「陰の政府」であるといわれることは、こういう事情
から納得できます。
このCFRとRIIAが創設した機関のひとつに「国際連合/
国連」があります。現在の国連の前身の「国際連盟」は、第1次
世界大戦が終った1919年のパリ講和会議で誕生していますが
それはあくまで表の顔であり、その裏側でそれをコントロールす
る組織として、RIIAとCFRが設立されているのです。
フェビアン協会という団体があります。この団体は、1884
年に英国で結成された漸進的社会改革を主張する社会主義者の団
体であり、英国労働党の母体のひとつとされています。1905
年にフェビアン協会の米国支部が設立されたのですが、この設立
にかかわった評論家のウォルター・リップマンたちが表の顔とし
て国際連合という名の国際協調組織を置き、その裏側でRIIA
とCFRの設立を画策したといわれています。
つまり、国際協調主義という美名のもとに設立された国際連盟
に世界の注目を集めさせておき、RIIA、CFR設立の真の狙
いから巧みに世界の目をそらさせたのです。
国際連盟はうまく機能しなかったのですが、これらの裏側の勢
力は国際連盟崩壊後に国際連合を結成させています。少なくとも
その当時国連のような組織は、RIIAやCERが世界外交戦略
を展開するときに不可欠な存在だったからです。
話が大韓航空機撃墜事件と離れたように感ずる読者もいると思
いますが、実はこの事件の真相を解くにはRIIAやCFR――
とくにニューヨークのめ名門であるプラッツ家と深くかかわるC
FRの存在は欠かせないのです。
また、米国と国連の関係――具体的には、米国合衆国憲法と国
連との関係も明らかにする必要があります。あの大韓航空機00
7便に乗っていたマクドナルド議員は、この合衆国憲法と国連の
関係を議会で説き、米国の国連脱退を主張したのです。どうやら
彼は、「虎の尾」を踏んでしまったのです。
−−−[大韓航空029]