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2006年11月09日

宇宙開発技術は逆戻りしている(EJ第1392号)

 ごく常識的に考えてみたいと思います。そもそもアポロ計画は1967年1月27日
のアポロ1号から、1972年12月7日のアポロ17号まで、まるで何かにとりつか
れたように月を目指し、1969年のアポロ11号から13号をのぞく17号までの6
回にわたり月着陸を成功させて、その後実に35年間、月に行くことをぴたりとやめて
しまっています。
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              打 上   帰還      特 色
      アポロ11号 1969. 7.16 〜 7.24 ・・ 人類初の月着陸
      アポロ12号 1969.11.14 〜11.24 ・・ 観測機器を設置
      アポロ14号 1971. 1.31 〜 2. 9  ・・ フラマウロ高地
      アポロ15号 1971. 7.26 〜 8. 7  ・・ 月面移動車使用
      アポロ16号 1972. 4.16 〜 4.27  ・・ デカルト高地着
      アポロ17号 1972.12. 7 〜12.19  ・・ 最長月滞在期間
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 1962年2回、1971年2回、1972年2回というように年に2回月に行って
いるのです。これは、かなり異常なことといえます。1970年がないのは、アポロ1
3号が宇宙で爆発を起こしたためと思われます。
 1969年〜72年に、月に行って地球に無事に戻る技術を有していたとすれば、そ
れから35年も経てば宇宙開発に関しては、相当高度なことができてもおかしくないは
ずです。しかし、現在の米国の宇宙開発技術はもちろん世界最高ではあるものの、人類
の月着陸をぜんぜん超えていないのです。これは不思議なことであると思いませんか。
 アポロ11号が月着陸に成功したとき、世界中の人は米国の凄さに驚嘆したと思いま
す。 「やはりアメリカは凄いとても勝てない」と。とくに当時は一般の人にとって、
「コンピュータ」は遠い存在であり、「何でもできる神秘的なほど凄いマシン」という
イメージが強かった時代です。
 そのため、人類の月着陸にしても、コンピュータの力であんな凄いことができたのだ
と納得していたと思うのです。しかし、現代ではほとんどの家にコンピュータがあり、
それだけに多くの人がコンピュータの限界を知っています。つまりコンピュータという
ものを神秘的なマシンと見ず現実的なマシンとして見るようになっています。
 そのため、1969年のコンピュータで果たして月着陸のようなことができるのかと
いう素朴な疑問が出てきたと思うのです。35年という年月が経過して、はじめてそう
いう疑問が湧いてきたのです。それが「アポロ疑惑」ではないでしょうか。
 2003年2月1日に地上への帰還途中にスペースシャトルのコロンビアが爆発事故
を起こしていますが、スペースシャトルは宇宙といっても地上250〜400キロメー
トルを周回しているに過ぎないのです。それを35年も繰り返してきてまだ、その帰還
途中に事故を起こしているのです。人類の月着陸に比べればきわめて初歩的なミスとい
えます。
 月までには、24マイル=38万キロメートルも離れているのです。そんな遠いとこ
ろに生身の人間を運んで、そして、月面という真空の恐ろしいところで歩かせるなどし
てそれから発射台も司令塔もないのに、再発射して地球に無事帰還させる――そんな凄
いことを35年も前にやって6回も成功させているのです。あまりにもアンバランスだ
とは思いませんか。
 副島隆彦氏は、スペースシャトルについて次のようにいっております。
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       スペースシャトル計画は、華々しく、1981年4月の「コ
      ロンビア号」の成功から始まった。ところが、スペースシャト
      ルというのは、何をやっている計画なのかがはっきりしない。
      地球の周りをぐるぐる回る以外のことをスペースシャトルとい
      うのは、やらない。ぐるぐる回ることが、そんなにすごいこと
      なのか。その最中に船内でいろいろの「無重量状態での実験」
      をすること以外に何があるのか。こうやって有人で地球をぐる
      ぐる回るだけでこの35年が過ぎたのだと言える。皆が夢見た
      あの月旅行は一体どうなった?
      ――副島隆彦著、『人類の月面着陸は無かったろう論』より。
                           (徳間書店刊)
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 先ほど「月面という真空の恐ろしいところ」という表現を使いました。一般人は真空
の場所で人間が生きるには、口に酸素マスクをあてて呼吸すればよいと簡単に考えてい
ます。しかし、人間は100%の酸素があっても生きられないのです。それだけでは呼
吸ができないからです。呼吸をするには気圧が必要なのです。
 呼吸というのは、肺の中にある肺胞の膜を酸素が通過して血液の中に溶け込んでいく
現象のことをいうのです。この場合、酸素に圧力がかかっていないと、酸素は肺胞の膜
を通過できないのです。だから、気圧が必要なのです。
 高度1万メートルまでの対流圏までは、大気の組成は一定ですが、高度が高くなるに
つれて空気の密度は減少し、気圧が低下します。気圧が低下すると、体内に吸収される
酸素が減少するので酸素不足の現象が起きるのです。
 気圧が48ミリHGまで下がると、体液が体温で沸騰点に達してしまい、体内の水分
が水蒸気になってしまうのです。そうなると、体内にガスが充満し、口、鼻などからガ
スが吹き出し、全身が風船玉のようになって死んでしまいます。
 したがって、宇宙船は約260ミリHGの気圧が保たれている必要があり、100%
の酸素を宇宙飛行士に呼吸させるような設計が必要になるのです。月にまで行って戻っ
てくるには、もっと気圧を上げる必要がありますが、そのためには宇宙船の外被を厚く
しなければならないのです。これは、宇宙船をできるだけ軽くするという設計に反する
ことになります。宇宙船ひとつとっても月に行くということはこんなに大変なことなの
です。・・・ [アポロ計画/003]

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