月への軟着陸は現在でもできない!?(EJ第1393号)
副島隆彦氏は、人類の月着陸が現在の技術をもってしても困難である理由のひとつと
して、月面へのロケットの軟着陸の困難さを上げています。
2003年2月1日にスペースシャトル・コロンビアが地球に帰還中に爆発炎上して
いますが、コロンビアは地表から約100メートルの高度から、大気圏に突入してその
あと地表62キロメートルのところで爆発しているのです。
このときの落下速度は、時速2万2000キロメートルの猛スピード(マッハ18/
秒速6キロメートル)であり、スペースシャトルは、文字通り全身火だるまになって落
ちてくるのです。そのため、スペースシャトル全体を覆っているゼリー状の温度冷却物
質を溶かしながら船体の温度が上昇することを防ぎながら落下するわけです。生易しい
ものではないのです。
これは、地上に降りる場合ですが、月に降りるのはもっと困難なのです。惑星を軌道
周回するときの速度から減速して、着陸船を垂直に着陸させるといいますが、そんなこ
とはとうてい無理な話なのです。
何しろ着陸船は、月の地表からの高度100キロメートルぐらいの軌道上から、時速
7000キロメートル(マッハ6/秒速2キロメートル)の猛スピードで落下してくる
のです。その着陸船に、横方向から慣性減速を与えて姿勢を制御する装置は現在でも開
発されていないのです。それなのに、アポロ計画ではどのようにしてそれを克服できた
のでしょうか。まして月は真空であって摩擦、つまり空気抵抗がぜんぜんないのです。
それをどのようにして減速したのかについて何も明らかになっていないのです。
一般人のイメージでは、着陸船が逆噴射をしながら少しずつ噴射口からの推進エネル
ギーを落として、月面に静かに着陸するというように考えます。そのような映像をわれ
われは見せられていますが、そういう芸当は「鉄腕アトム」の世界の中でしかできない
ことなのです。
仮に月面に軟着陸できたとしてもです。その月面から着陸船を再発射し、月の周回軌
道上で待つ司令船とドッキングするという大仕事があるのです。それは、月面への軟着
陸よりも、はるかに難しい大変なことをしなければならないのです。それをどこからコ
ントロールしたのでしょうか。
NASAによると、はるかかなたの地球のテキサス州ヒューストンの司令室から、電
波による遠隔操作によってやったとしているのです。あなたは信じられますか。
2002年10月30日付のEJ第977号からの再現ですが、アポロ11号の月着
陸船「イーグル」とヒューストンで次の会話をかわしていることが記録に残っています。
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ヒューストン:調子はどうだ。
イーグル :とてもいいよ。そちらはどうだい。
ヒューストン:とってもいい。
イーグル :2000フィート。いよいよ、クライマックス
だ。イーグルはすばらしいよ。
ヒューストン:受像している。ゴー
イーグル :750フィート。540フィート。
高度、風速よし。 220、200、100、
80、85、40・・・
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このヒューストンとの会話はかなり怪しいです。初めての体験なのに、妙にリラック
スして、のんびりムードです。それに「風速よし」といっていますが、空気のない月に
風速があるはずがないではありませんか。
資料を探していくと、次のような交信記録もあるのです。こういう交信が本当にあっ
たとした場合、こちらの方が、信憑性があるように思います。
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イーグル :540フィート、30で降下、10で降下、
400フィート、9で降下、前進、350フィ
ート、4で降下、・・・(中略)
ヒューストン:60秒
イーグル :ライトがついた。2.5で降下。
前進、前進40、2.5で降下、ちりが舞い上
がっている。(中略)
ヒューストン:30秒
イーグル :コンタクト・ライト!OK。エンジン・ストッ
プ。自動上昇システム。姿勢制御両方OK。
降下用エンジン手動オフ。エンジンアーム・オ
フ。413イン
ヒューストン:了解、イーグル
イーグル :ヒューストン、こちら静かの海基地。イーグル
は着陸した。
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この交信で飛行士(アームストロング船長)がいう「30で降下」とは「秒速30フ
ィートで降下」というイーグルの速度をあらわしています。これに対して、ヒュース
トンのいっている、「60秒」とか「30秒」というのは、イーグルの燃料の残りを示
しています。
しかし、実際にこんな交信があったかどうは、まったく不明です。それにしても「秒
速30フィートで降下」とは、秒速9.2メートルで降下という意味であり、非常にス
ローです。既に述べたように、月面から100キロメートルの高度から降りると、秒速
2キロメートルという猛スピードになるのです。こんな悠長な交信などできないはずで
す。
月面への軟着陸など、現在の技術をもってしてもできるはずがない――この副島隆彦
氏の指摘に対して、NASAはどのように答えるのでしょうか。
・・・ [アポロ計画/004]
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