INTEC JAPAN/BLOG

このブログは、異文化研修の教育機関(株)インテック・ジャパンの情報発信用です。(株)イー・メディアとの提携により、同社のドキュメント・レポート「Electronic Journal」をウィークデイの毎日お届けします。
「Electronic Journal」は様々な情報を400字詰原稿用紙7枚にまとめて配信する日刊メールマガジンです。

<< 地球には明らかに水が多すぎる(EJ第998号) | トップ | 創世記によるノアの箱舟神話(EJ第1002号) >>

2007年01月17日

ノアの洪水の神話は史実である(EJ第999号)

 「地球の水は多すぎる」――日本人の科学者、高橋実氏はこのように考えたのですが
問題はこの水がどこからやってきたのかがわからないのです。
 現在の地球で増水するという現象は、大量の雨が降るか、南北両極圏の氷がとけるこ
としか考えられません。高橋氏が考えたのは前者の「大量の雨」――すなわち、「洪水」
それも「ノアの洪水」だったのです。「どうもイマの地球の水の一部は、ノアの洪水の
時の水なのかも知れない」――高橋氏は、このように考えたのです。
 ところで、「ノアの洪水」についてあなたはどのように考えているでしょうか。
 大部分の人は、ノアの洪水は聖書の中の話、すなわち、神話であると考えていると思
います。確かに、ノアの洪水の話は「旧約聖書」の「創世記」に記述されています。
 しかし、聖書は実際に起こったことを述べているというよりもキリスト教的な啓示と
してとらえるものとされており、その関心の中心はもっぱら遠い過去の出来事の中に、
現在と未来の神の予言を見出すことに向けられていたといえます。
 そのため「洪水」は、この世の終末(最後の裁き)を予示するものとしてとらえられ
ています。これに関連して、マタイの福音書には、次の記述があります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      人の子の現れるのも、ちょうどノアの時のようであろう。すな
      わち、洪水の出る前、ノアが箱舟にはいる日まで、人々は食い
      飲み、めとり、とつぎなどしていた。そして洪水が襲ってきて
      いっさいのものをさらっていくまで彼らは気がつかなかった。
      人の子の現れるのも、そのようであろう。
                   ――マタイ福音書24:37−9
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 こういう思考の流れから、ノアの洪水を実際に起こった史実としてとらえるのは困難
なのですが、高橋氏はあえて実際に起きたこととして、とらえてみることに挑戦したの
です。このように考えると、実はいろいろな謎が解けてくるのです。
 その謎のひとつに「マンモスの謎」があります。
 マンモスの冷凍体が、北シベリア(ベレゾフカ)のツンドラの中で発見されたのは、
1799年のことです。今から203年も前のことです。このマンモスの冷凍体はよく
保存されていて、まるで冷凍牛肉のように新鮮だったそうです。
 このマンモスの冷凍体から、胃の中や歯の間などにあった未消化の草や木の葉が発見
されたのです。この事実から考えて、次のことがいえるのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      マンモスは食事中か食事直後か、それが消化し切れないほどの
      時間内に何らかの原因で突然殺されている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 どういうことかというと、マンモスは食事中か食事が終ったとたん、そのままの状態
で、いきなり冷凍されてしまっているのです。その死因は何だったのでしょうか。
 謎は長い間とけなかったのです。20世紀の後半に入ってからマンモスの歯の間や胃
の中にあった木の葉が、マンモスの冷凍体の発見されたツンドラ地帯に生えていないと
いうことがわかったのです。その木の葉は、1000マイルも南の暖かいところにしか
生えていないのです。
 もうひとつ、マンモスの死因は「溺死」という説が出てきたのです。これは、南米の
アンデス山脈の高地からあるはずのない貝殻が見つかったことから、マンモスは突然の
高潮に襲われたという説から出てきたのです。いずれにせよ、人類が体験したことのな
い突然の気候の急変によって、マンモスは一挙に寒冷の地に運ばれたというのです。
 高橋実氏は、その著書において、これに関して次のように述べています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      マンモスが襲われたのは、暖かい地域においてだ。巨大な水が
      マンモスを襲うと同時に、それを1000キロメートルも20
      00キロメートルも離れたところへ押し流してしまった。シベ
      リヤ北部の低いところにきて、水勢が衰えたところでマンモス
      の遺体はしばらく止まり、そこで冷凍された。
            ――高橋実著、『灼熱の氷惑星』より。原書房刊
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 私がこの高橋氏の著書を手に入れたのは、今から20年も前のことです。本の表題に
興味をそそられたからです。しかし、内容は難解であり、途中で読むのをやめてしまっ
たのです。そのため長く書棚の奥の方で眠っていたのですが、現在の住まいに引っ越す
ときについになくしてしまったのです。
 しかし、EJで月の話を書きはじめたときに、あることでこの本を思い出し、必死に
なって本を探しはじめたのです。そして、やっとこの11月28日に神保町の古本屋の
店先のゴンドラの中でこの本を発見したのです。これは奇跡です。
 初版が1975年2月27日で、私の手に入れた版が1975年の5月10日の初版
第8刷ですから、相当売れた本であるといえます。ちなみに本の価格は900円ですが
入手値段はたったの100円だったのです。
 断続的にはなりますが、これからのEJで高橋氏の驚くべき仮説をご紹介していきま
すが、その前提として「ノアの洪水」について詳しく知る必要があります。
 しかし、・・・です。「ノアの洪水」について書かれた単行本が非常に少なく、かつ
てあってもほとんどが廃版になっているのです。しかし、それでも何冊か貴重な本を手
に入れましたので、それを手かがりに秘密を解明したいと考えていす。・・・[ノアの
洪水/02]

灼熱の氷惑星.jpg

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://www.intecjapan.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/83

コメントを投稿

カレンダー