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2007年01月24日

ノアの箱舟は黄金比率を使っている(EJ第1006号)

 物的証拠はまだ見つかっていませんが、聖書の「ノアの洪水」の話はどうやら本当の
話のようです。しかし、現在においても、それが本当の話であることを伏せておきたい
向きがあるようで、決定的証拠はまだあがっていないのです。
 アララト山か、そこからそう遠くないアキャイラ連山に物的証拠らしいものがあるこ
とはわかっており、早く調べればいいのにと考えますが、アララト山というのは治安も
さることながら、登るのにかなり危険を伴う山なのです。まして調査となると何日もか
かるので、前もって相当の準備が必要であり、そういう意味で現在はストップしている
のだと思います。
 ところで、関連資料を調べてみたところ、1977年に米国では、「ノアの箱舟を求
めて」というテレビ番組が放映されているのです。番組内容は、アララト山でノアの箱
舟を探す試みを紹介したあと、「箱舟はここにある」として、「ノアの洪水」の物語は
史実であると結論づけているそうです。
 このノアの箱舟についての真偽の論争は欧米では聖書自体に強い関心があり、かなり
昔から行われているのですが、日本ではあまり話題になっていません。近いうちに「こ
れマジ!?」で取り上げそうなテーマですね。
 「ノアの洪水」が史実であるとすると、改めていろいろな疑問が湧いてきます。ノア
が神から受けた指示通りに船を作ることができたのですから、地球上にはノア以外にも
船を作る技術を持つ人はたくさんいたはずです。そのため、船もたくさんあったと考え
る方が自然です。
 したがって、大洪水が襲ってきたとき、人々はそれらの船に乗り込んで、何とか生き
延びようとしたはずです。しかし、最終的には、ノアの箱舟以外の船はすべて海の藻屑
になってしまったというわけです。
 どうして、ノアの箱舟だけは地球規模の大洪水を乗り切れたのでしょうか。まして、
ノアの箱舟には、多くの動物が乗っているのです。人間だけが乗っている船よりも条件
は厳しいはずです。神のご加護があったからであることは確かであるとしても、もう少
し納得できる理由はないのでしょうか。
 ひとつ手がかりがあります。それは、船のサイズです。そもそも神はノアになぜ船の
サイズを指示したのでしょうか。神の指示を再現してみましょう。
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      箱舟の長さ300キュビット、幅50キュビット、高さ30キ
      ュビットとする。それに屋根をつけ、三階建てで各階は部屋に
      分かれ、横にドアをつけ、窓をつける。
      ――ノーマン・コーン著/浜林正夫訳『ノアの大洪水』大月書
      店刊より。
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 長さ300、幅50、高さ30という数字――300:50:30という比率は次の
ようになります。
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          300:50:30 → 30:5:3
          → 6:1:0.6
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 この「6:1:0.6」という比率は、驚くべきことに現代のタンカーと同じ比率で
あり、「黄金比率」と呼ばれています。黄金比率で船を作ると、流体力学と構造力学的
に非常に安定するので、タンカーなどに適用されているのです。荒れた海で船体が90
度傾いても転覆することはないのです。
 それでは、「ノアの洪水」がどの程度のレベルの洪水であるかについて聖書から検証
してみたいと思います。旧約聖書の創世記には、次のように書かれています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      「ノアの生涯の第600年、第二の月の十七日、この日、大い
      なる深淵の源がことごとく裂け、天の窓が開かれた」
      ――「創世記」第7章11節より。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これを見ると、洪水の水源が次のように2つあることがわかります。2つが一度に押
し寄せたというイメージです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
       「大いなる深淵」 ・・・ 地球の内部からの盛り上り
       「天の窓」 ・・・・・・ 空から降る大量の雨
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「深淵」とは、文字通り「深い淵」――地球の内部から何かが盛り上がり、これによ
って海面が上昇して津波のように水が内陸に押し寄せ、それと同時に「天の窓」が開
いて、滝のような雨が落ちてきたということになります。これが40日間続いたという
のですから、まさしく大洪水になります。
 天の窓が開いて滝のような雨が40日間降り続く――こういうことが気象学上起こり
得ることなのでしょうか。
 ここで雨が降る原理を考えてみます。雨というのは「上空の水蒸気が、気温が下がっ
たため、水滴となって落ちてくる現象」です。いいかえると、大気中に含まれる気体と
しての水が、液体となって落ちてくるのです。この場合、気体と液体では、気体の方が
エネルギーが高い、つまり温度が高いのです。
 つまり、気体としての水が液体の雨になるのは、エネルギーが下がる――温度が下が
ることを意味しているのです。もう少し詳しくいうと、1立方メートル当たりの空気中
に存在できる気体としての水の量が限られているのです。これを「飽和水蒸気量」とい
います。
 例を上げて説明します。気温25度のときの飽和水蒸気量は、23.1グラムです。
この状態で温度が20度に下がるとその飽和水蒸気量は17.3グラムなので5.8グラ
ム分の水が気体として支えきれなくなって、雨となって地上に落ちるのです。 なお、気温が高いほど、飽和水蒸気量は多くなります。・・・[ノアの洪水/07]

洪水のときのパニックを描いた絵画.jpg

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