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2007年01月30日

地球への彗星の接近が洪水の原因(EJ第1010号)

 ウィストンは、バーネットの「地球の理論」の信奉者であり、擁護者のひとりであっ
たといわれています。しかし、ニュートン物理学の立場から分析してみると、大地の初
期の歴史についてのバーネットの説明は明らかに間違っており、そのためにもウィスト
ンは「地球の新理論」を発表する必要があったのです。
 ウィストンは、バーネットと同じように大洪水前の地球と以後の地球は違うと考えた
のです。大洪水前の地球は、現在の地球とは比べものにならないほど人が住むのに最高
の状態にあったと考えられるのです。
 太陽のコースは、地球の住民が常春で過ごせるようになっていたのです。さらに惑星
と地球の軌道は完全な円であり、太陽は地球の軌道の中心にあったのです。月の軌道の
周期は、地球のそれと同じ時間であり、したがって、大陰月は太陽月と同じで1日は現
在の一年と同じだったのです。
 このことは「創造の6日間」は実際には6日ではなく、6年ということになります。
大地は現在の地球と比べてはるかに肥沃であり、空気は薄く、清らかで、等質であり、
激しい風や嵐や揺れは、まったくなかったというのです。
 そのため、人々は現在よりもはるかに長生きであり、1000年も生きる人もしばし
ばいたというのです。これで、ノアの年齢の謎も解けます。というのは、聖書の創世記
では、ノアが600歳になったときに洪水が襲ってきたとあり、この話をうそっぽくし
ているからです。さらにノアは長寿を重ね、950歳まで生きたといわれています。ノ
アの時代の地球は環境が違っていたと考えるならば、一応納得がいきます。
 それでは、大洪水はどのようにして起こったのでしょうか。
 これに対して、ウィンストンは、バーネットとはぜんぜん違う科学的な原因をもって
きます。それは、ある彗星が地球のすぐ近くを通ったことによって起こされ、地球は現
在の軌道に修正されてしまったというのです。
 ここで「彗星」というものについて少し知っておく必要があります。彗星は別名「ほ
うき星」と呼ばれます。太陽のまわりを回る小天体で、太陽と反対の方向に尾を引くも
のは、ほうき星とといわれるのです。
 彗星の本体は、核と呼ばれ、直径数キロメートルほどの大きさで、岩石などがダスト
(塵)のかたちで混入した氷塊から成ると考えられています。より詳しくいうと、次の
5つのものから構成されています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      1.核 ・・・・・・ 比較的固くて、しっかりとした部分で
                 主に氷とガスから成り、少量の塵や他
                 の個体を含んでいる。
      2.コマ ・・・・・ 核から昇華した水、二酸化炭素、その
                 他の中性ガスからなる濃い雲
      3.水素雲 ・・・・ 巨大(直径数100万キロメートル)
                 だが、非常に希薄な、水素の外被
      4.ダストテイル ・ 最大1000万キロメートルの長さで
                 核から逃げたガスによって、核から運
                 び出された煙サイズの塵の粒子から成
                 る。肉眼で見た場合、彗星のうちで最
                 も目立つ部分
      5.イオンテイル ・ 最大1億キロメートルの長さで、プラ
                 ズマから成り、太陽風との相互作用が
                 原因のレイやストリームという線が織
                 り込まれている
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ウィストンは、「地球の新理論」の中でははっきりと特定していませんが、地球の側
を通過した彗星は「ハレー彗星」であると考えていたようです。
 ウィストンは、彗星が地球のそばを通った時期を次のように正確に計算しています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            紀元前2349年11月28日
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 彗星の構成要素の「コマ」と「水素雲」によって、その大気中に濃厚な水蒸気を含む
雲があり、その彗星が、地球のすぐそばを通って、かなりの時間、地球とその大気を後
尾の中に巻き込んでしまったと考えたらどうでしょう。長期間にわたって物凄い雨が降
り、大洪水が起こっても不思議ではないのです。
 同時に水の圧力は、地球の地殻に割れ目をつくり、それを通って地球内部の水が押し
出されて大洪水に加わって、やがてそれは1万821フィートに達したとウィストンは
数学者らしく厳密に計算しているのです。1万821フィートという数は、地球上の一
番高い山を覆い尽くすのに十分な水だったのです。
 これだけの水が地球の表面から引いていくには、何世紀もかかり、それでも多くの水
が残った状態になっているとウィストンは述べています。そして、地球上の居住可能な
部分が大洋によって隔てられた2大陸に分かれているのは、大洪水のせいである――ウ
ィストンはそのようにいっているのです。
 そして、ウィストンは、この大洪水の結果、地球について次のようなことが起こった
と述べています。
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      大洪水の長期的な結果は、あらゆる点で悲惨なものであった―
      ―もっともそれは人類の堕落した状態にふさわしいものだった
      のであるが。彗星からの液体の重みで太陽年の長さが変わって
      5日長くなり、大陰年の長さは短くなって、その結果、暦は首
      尾一貫しなくなった。地球のもとの表面は新しい層に覆われ、
      人類は近づけなくなり、大洪水後にできた現在の地表は肥沃さ
      においてはるかに劣っている――ウィリアム・ウィストン
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                         ・・・ [ノアの洪水/11]

地球の新理論中の図/彗星の接近.jpg

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