未確認の天体Mとは何か/高橋説(EJ第1020号)
「ノアの洪水」のパート2です。「ノアの洪水の水はどこからきたか」の謎を解くに
は、次の3つの説について知ることが必要であると述べました。
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1.トマス・バーネット ・・・・・・・・ 「地球の理論」
2.ウイリアム・ウィストン ・・・・・ 「地球の新理論」
3.高橋 実 ・・・・・・・・・・・・ 「灼熱の氷惑星」
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これら3つの説のうち、「地球の理論」と「地球の新理論」については昨年で説明が
終っています。そこで、今朝から高橋実氏の所説について説明していきます。
高橋氏の説を一言でいってしまうと、「地球の水のほとんどは他の天体の異常接近に
よってもたらされたものである」ということになります。ここで「天体」とは、彗星や
小惑星、隕石のレベルではなく、もっと大きな惑星レベルをあらわしています。
高橋氏はこの天体を「天体M」と命名しています。高橋氏自身は何も語っていません
が、天体Mの「M」とは、高橋氏の名前の「実――まこと」からとったものではないか
といわれています。
このようなSF的な話を思いつく人は高橋氏以外にもいます。しかし、高橋氏の場合
「天体M説」を物理学者がそれを基にして検討できるレベルにまで高めているのです。
これを「思考実験レベルの説」というのです。
前にも述べたように、物理学の諸法則は数学の公理とは違って実験や観察に基づかな
いもの――すなわち事実に基づかないものは研究の対象にならないのです。つまり、物
理学の世界では、基本的に「仮説」というものは認められていないのです。
しかし、この自然界には実験の対象になるものはごく僅かであり、とくに大宇宙の現
象――星の誕生とかブラックホールの存在などを実験室で再現できません。こういう現
象を物理的に解明しようとすれば、理論的なモデルを作り、いろいろな条件と物理学の
法則を加えて、あれこれ思考してみるしかないのです。これを思考実験といっているの
です。
それでは、「天体M」の正体に迫ってみましょう。高橋氏は次の特徴を上げています。
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1.天体Mは未知なる惑星である
2.特異な軌道を持つ惑星である
3.その周期は3000年である
4.惑星全域が氷で覆われている
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第1の特徴として高橋氏は、「天体Mは未知なる惑星である」を上げています。現在
太陽系には、次の9つの惑星が確認されていますが、天体Mは第10番目の惑星という
ことになります。
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1.水星 6.土星
2.金星 7.天王星
3.地球 8.海王星
4.火星 9.冥王星
5.木星 10.天体M ?
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ところで惑星はどのようにして、発見されてきたのでしょうか。水星、金星、地球、
火星、木星、土星までの6つまでしか発見されていなかった時点に戻ってみます。
天体望遠鏡が開発されて1781年に天王星が発見されます。この天王星の軌道に認
められる摂動から、その外側に未知の惑星が予測され、結果として海王星が発見されま
す。1846年のことです。「摂動」というのは、軌道が他の天体の影響を受けて変化
する現象のことです。
その摂動は海王星にも認められ、観測の結果、米国の天文学者パーシバル・ローウェ
ルは海王星の外側に未知の惑星があることを予測し、これに基づいて、ローウェル天文
台のクライド・トンボーが1930年に冥王星を発見しています。これで9つすべてが
発見されたのです。天体Mがもし実在すれば第10番目の惑星ということになります。
第2の特徴として高橋氏は、「特異な軌道を持つ惑星である」を上げています。
惑星は、楕円軌道を描きます。しかし、この天体Mは冥王星の外側を公転するのでは
なく、独自の公転をするのです。太陽系の惑星はすべて同じ公転面上にありますが、冥
王星だけは傾きが大きいために、海王星の軌道の内側に入ってくるのです。天体Mは冥
王星よりも公転面の傾きが大きく、ほとんど垂直に近いと高橋氏はいっています。
第3の特徴として高橋氏は、「その周期は3000年である」を上げています。
天体Mは3000年の公転周期を持っていると高橋氏はいいます。つまり、天体Mの
1年は3000年なのです。太陽と冥王星の距離は約10億キロなのですが、天体Mは
その10倍の100億キロも離れているのです。
天体Mは、初めは地球のように太陽系の比較的内側を公転していたのですが、原始太
陽系の爆発によって外側に吹き飛ばされて、このような軌道を持つようになったと高橋
氏は説明しています。天体Mは地球型のように重い元素から成る核を持っていたのです
が、水素元素が豊富な太陽系の外に吹き飛ばされたのです。
第4の特徴として高橋氏は、「惑星全域が氷で覆われている」を上げています。
天体Mには、地球のように陸地がないのです。惑星全体が水で覆われています。表面
は氷結していますが、核以外の部分はすべて水でできています。これは、天体Mの最大
の特色であるといえます。これについては、明日のEJでより詳しく掘り下げます。
・・・ [ノアの洪水2/01]
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