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2007年02月07日

天体Mは東洋ではどのように見えたか(EJ第1025号)

 聖書における「ノアの洪水」は、全世界が水で覆われ、ノアの箱舟に乗っていた生物
以外はすべて死滅したと伝えています。しかし、「ノアの洪水」が、天体Mの地球への
異常接近によって起こったものであるとすると、豪雨その他で全世界的には大きな被害
を受けたものの、助かった人類や生物は多いということになります。日本もそのひとつ
でしょう。
 問題は、地球のどこの地域が天体Mからの熱砂泥流のスプラッシュを受けたかです。
高橋氏はスプラッシュの直撃を受けた地域は、グリニッチ経度で東経50度/北緯23
度の地域といっています。その場所を地図で調べると、サウジアラビアのリアドの付近
になるのです。
 この東経50度/北緯23度の地点から東西に赤道とはほとんど平行に天体Mの表
面が通過したのです。ここで、スプラッシュの直撃という状況についてもう少し詳しく
説明をしておきます。高橋氏は、力学的に次のように説明しています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      水が完全に摩擦係数ゼロの、完全な非弾性体である限り、スプ
      ラッシュは、それがあたった曲面の切線を含む平面の方向に飛
      ぶ。曲面である地球の表面にぶつかった巨大な噴流も、結局こ
      の原理にしたがう―――高橋 実氏
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 スプラッシュは、曲面になっている地表にぶつかると、それは上空に上がりものの1
00キロメートル先に行くと、地上とは、1000メートル開き、300キロメートル
では8750メートルの高さ、つまり、エベレストの上を飛び越えるぐらいの高さにな
るのです。
 そうすると地上はどのような状況になるのでしょうか。いくら高さがあっても、超音
速で圧縮された高温・高圧の空気が襲っていることは間違いないものと考えられます。
しかも、直撃後、そのかなりの部分は地球を離脱したものの、残りの部分は1時間30
分くらいで地球を一周し、再び同じ地域を襲っているはずなのです。速度は落ち、スケ
ールは少しずつ小さくなってはくるものの、生き物にとってはこの方が最悪です。もっ
とも、スプラッシュの第一撃を受けた時点で生態系を含めて生き物は全滅していている
はずですが・・・・。
 これに加えて、一撃から1時間30分経過した頃、豪雨がはじまっているのです。砂
泥流を運んだ巨大な水流は一挙に大西洋に入り、それから途方もない大きな津波――お
そらく最初の波頭は数万メートルにも及ぶ巨大なる津波――となって南北両米大陸を襲
ったものと考えられます。
 そして、1日か2日の間に海の水は幅が広がり、ほとんど世界中の沿岸平野を海に沈
めてしまうことになるのです。ところが、南米と北米とをつないでいる地峡帯がちょう
ど防護壁の役割をして、大津波を遮って太平洋に逃がさなかったので、太平洋の西海岸
の諸民族は大津波の被害を直接受けないで済んだのです。
 しかし、その分ひどい目にあったのはメキシコ湾岸の諸民族です。メキシコ湾岸の諸
民族は、一時間に数十メートルも海面が上昇するのに仰天して、必死になって山の方に
逃げたという記録が伝説となって残っています。
 アマゾン流域のインディオは、次のような語り伝えをもっているのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      あるとき、天地もとどろくような物凄い音がした。すべてのも
      のが暗黒につつまれ、このあと大雨が降り始めた。雨はすべて
      のものを洗い流し、全世界を水びたしにした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 高橋氏は、この音は超音速で進行する大津波の水の壁がその前面につくり出す高圧の
空気の衝撃波が原因――と分析しているのです。
 この水の壁は、高さ数千メートルで、超音速、しかも、横に数千キロメートルに拡がり、大西洋上の大気を引っさらえて圧縮するような勢いで進行します。それに対して空気が
抵抗するので、水の壁は速度を落とし、音速よりも低くなりかかった瞬間に天地をとど
ろかせるような音を出すのです。流域に住んでいたインディオが聞いたのは、おそらく
この音であると高橋氏はいいます。
 おそらく高さ5〜6000メートル級の大津波は南北米大陸の大西洋岸を襲い、その
水はかなり高い山にまで達したと推定されるのです。そして、実際にそれを裏付ける記
録がこれらの地域に古い伝説として残されているのです。
 ここで、添付ファイルを見ていただきたい。これは、スプラッシュの直撃を受ける約
6分前の天体Mの位置と地球上の主要都市の位置関係を示しています。図がこまかくて
見えにくいかも知れませんが、この図を基にして解説します。
 この時点で異常接近してきた天体Mを見ることができた経度は直撃地帯を除いて考
えると、パキスタンのカラチから東京までの都市です。実際にはどのように見えたかで
すが、直撃を辛うじて免れたインドのボンベイでは、直撃80秒前には天体Mは頭上に
きており、ほとんど全天を覆うように見えたはずなのです。
 東京の位置ではどうであったかというと、正午、西方の地平線に視角48度にも達す
る巨大な天体Mが、白昼にもかかわらず、目撃されるはずだというのです。また、この
東京の位置では、それより1時間前には、天体Mは太陽を完全に覆い隠していたはずで
ある――と高橋氏はいっているのです。
 この天体Mが目撃できたカラチから東京までの地域には、インドや中国などの世界最
大の人口の密集地域が含まれているのですが、この異常現象を伝える伝承があまりない
のです。それは直撃地域の真うしろに位置していたからでしょうか。ただ、断片的に中
国には「桑田変じて蒼海となる」というような言葉が残っています。高橋氏は、これを
「東洋の沈黙」と名づけて、その解明に取り組んでいるのです。
・・・ [ノアの洪水2/06]

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