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2007年02月14日

冥王星の軌道の外側に惑星X存在(EJ第1029号)

 昨日のEJで、まだ発見されていない第10番目の惑星を取り上げました。その惑星
が「ニビル」なのか「超冥王星」なのかははっきりしていません。高橋氏の天体Mのモ
デルではないかというタッチで説明しましたが、どうやら高橋氏の考えている天体Mよ
りも大きな惑星のようです。
 便宜上、この未知の惑星を「惑星X」と名づけて説明することにします。「X」は、
まだ未知の天体であるという意味と、ローマ数字で第10番目という意味をこめていま
す。
 そもそもことの起こりは、19世紀から20世紀の中ごろにかけて、太陽系の第7番
惑星である天王星と第8番惑星である海王星の軌道がゆらぎはじめたことにあります。
このような軌道のゆらぎは「摂動」といわれています。
 一般的に惑星に摂動が観測される場合、その外側の軌道に未知の天体があるというサ
インなのです。そして、1930年にローウェル天文台のクライド・トンボーが冥王星
を発見するのです。これについては、EJ1020号で既に述べています。
 しかし冥王星は、地球の月よりも小さいのです。当然のことながら、質量も小さい。
このような小さい質量で、果たして天王星や海王星の軌道に影響を与えることができる
のか――そういう疑問が何人かの天文学者から出されたのです。
 米国の海軍天文台のジェームス・クリスティーらの計算によって、1978年6月に
天王星や海王星に起こった摂動は、冥王星によるものではないという見解が発表された
のです。そうなると天王星や海王星のゆらぎの原因となる惑星Xが存在する可能性が現
実味を帯びてきます。
 もともと天王星や海王星にゆらぎを生じさせた惑星Xについては、米国の天文学者パ
ーシバル・ローウェルの計算では次のような天体とされていたのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      太陽からの平均距離は43〜44天文単位(1天文単位は太陽
      から地球までの距離/約1億5000万キロに相当)、公転周
      期は280〜290年。質量は地球の約7倍。ふたご座の中に
      12等級の明るさで見える。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 実際の冥王星は、これとは比較にならないほど、小さい惑星であったのです。そのこ
とから、冥王星は海王星の衛星であった可能性が高いのです。
 続いて、1981年になって、惑星Xについて重要な発表が行われたのです。米国の
海軍天文台のロバート・ハリントン博士とトマス・ヴァン・フランダン博士は、木星と
土星に関するパイオニア10/11号の観測とバイキング計画の探査結果に基づき、木
星の軌道にムラが生ずるのは、惑星Xの影響によるものという発表を行ったのです。
 両博士による惑星Xの概要は次の通りです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      惑星Xの大きさは地球の2倍以上。太陽からの平均距離は16
      天文単位。公転周期は1000年以上。冥王星と天王星の地軸
      を横倒しにしたのは、この惑星Xであると予測。長大なる楕円
      軌道を想定。惑星Xの遠日点は果てしなく遠いが、近日点は太
      陽系の内部にある。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 1982年になると、NASAもこの事実を公式に認め、冥王星の外側には、未知の
天体Xが存在することを発表したのです。そして、その探査には、赤外線天文衛星「I
RAS」を使うことを発表しています。
 そして、約束通りに「IRAS」は、アメリカ、イギリス、オランダの共同プロジェ
クトとして、1983年1月に打ち上げられたのです。そして、同じ年の12月31日
付の「ニューヨーク・タイムス」は、IRASがオリオン座の方向に謎の天体を発見し
たことを伝えています。
 この記事によると、その天体は木星とほぼ同じ大きさで、距離は地球から800億キ
ロと極めて近く、地球に向かって進んできているようであるというのです。
 このあたりから、惑星Xに関する情報があちこちから、伝えられるようになります。
その内容は、それぞれ異なりますが、最新の情報は、ジョン・マティス教授らのチーム
の報告です。
 1999年10月、米ルイジアナ大学のジョン・マティス教授らのチームが、地球か
ら4兆キロの距離に未知の天体が存在すると公表しています。それは、彗星の軌道に対
する重力の影響、つまり、衛星の摂動から惑星Xの存在を理論的に発見したのです。
 マティス教授は、惑星Xの位置を、太陽から2万5000天文単位(約3兆7500
億キロ)、サイズは木星の3倍程度で距離が遅く、その公転周期は約500万年と試算
しているのです。
 この発表を受けて、1999年10月8日付の「東京新聞」は「太陽系に未知の第1
0惑星?」というタイトルでこれを報道していますので、添付ファイルとして付けてお
きます。
 実は、マティス教授の観測結果に基づいて、2002年5月には、実際に木星並みの
質量を持つとされる惑星Xが発見され、その惑星は、「SOri70」と命名されたの
です。この星は、シグマ・オリオニス星系の比較的若い星団に囲まれている以外のこと
は、何もわかっていないのです。
 しかし、なぜ、最近になって、未知の天体発見のニュースが相次ぐのでしょうか。
 少し気になる情報があります。惑星Xの研究家として名高いマーク・ヘイゼルウッド
という人がいます。彼は、自らの著作の中で、「惑星X=ニビルは、まもなく地球に接
近する」といっているのです。仮に木星ほどの惑星が本当に太陽系の中に侵入してくる
とすれば、すでに何らかの異変や兆しがあらわれているはずですが、実はその兆しはあ
るのです。このことについては、明日のEJでお話しします。  ・・・[ノアの洪水2/10] 

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