INTEC JAPAN/BLOG

このブログは、異文化研修の教育機関(株)インテック・ジャパンの情報発信用です。(株)イー・メディアとの提携により、同社のドキュメント・レポート「Electronic Journal」をウィークデイの毎日お届けします。
「Electronic Journal」は様々な情報を400字詰原稿用紙7枚にまとめて配信する日刊メールマガジンです。

<< 台湾に残る武士道精神(EJ第1311号) | トップ | 台湾問題は日本の問題である(EJ第1313号) >>

2007年07月04日

歴史を捏造し政治に利用する中国(EJ第1312号)

 中国はかねてから台湾について、次の主張を声高にいってきています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      台湾は古から中国の神聖なる絶対不可分なる固有領土である
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 しかし、冷静に歴史を調べて見るとこの主張には何も根拠もないことがわかります。
中国は日本に対して一方的な歴史認識を押し付けますが、中国ほど歴史を自国に都合が
良いように捏造する国もないと考えます。
 日本には最古の歴史書として『古事記』と『日本書紀』がありそこには天孫降臨をは
じめ神話で彩られた記述があります。しかし、日本の場合は、歴史のロマンはロマンと
して、神話の時代と実際の時代とを明確に分けています。
 これに対して中国は、『春秋』『史記』『資治通鑑』などの史書がすべて正しい歴史と
して、これに対して何の疑いを抱かずに「正史」として信じられています。しかも、中
国共産党が決定した「正しい歴史認識」は自国民だけでなく、それを諸外国に平気で押
し付けてくる――ここが日本と大きく違う点なのです。
 『「中国は「夏」の時代から台湾の領有をはじめた』という説があります。しかし、
「夏」とは4000年前に誕生したとされる幻の王朝であって、何も根拠がないので
す。4000年前というと、日本史では縄文時代に当たる時代の話です。
 また、中国最古の書籍『尚書』に「島夷奔服」という記述があるのですが、これは、
「島の住民が中国の王の徳に従い競って貢物をしてやってきた」と解釈し、この「島」
こそ台湾のことであると決めつけています。「島」が台湾である根拠など何もないにも
かかわらずです。
 南シナ海をめぐる紛争というのがあります。南シナ海の南沙諸島は、中国、フィリピ
ン、ベトナム、台湾、マレーシア、ブルネイなどがその領有権を主張しています。その
ときも中国は、またしても「島夷奔服」を持ち出し、こともあろうにここでは「島」が
南沙諸島であるといっているのです。あれほど、台湾だと強弁していたのに、自分たち
の都合で平気で南沙諸島に切り換えてしまう――驚くべき節操のなさです。
 それどころか、台湾について記述された中国の古典によると、いずれも、台湾は昔か
ら中国領ではないと書いてあるのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      『聖武記』(清朝時代)
        台湾は古より中国に属せず
      『靖海記事』
        台湾の一地は原化外に属す。土蕃雑処して、いまだ版図に
        入らざるなり
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これらは、台湾は古来から中国とまったく関係もなく、何の交渉もなかったことを示
しています。歴史を自国に都合の良いようにねじまげて、政治的に利用する――これが
中国のやり方です。
 中国自身も台湾に関しては、歴史的に見ても根拠が薄弱であることをよく承知してお
り、それだけに外国との国交を樹立するときには、台湾に関して、それが中国の領土で
あることを認めるよう相手国に求めています。しかし、各国の態度は慎重であり、明確
にそれを認めた国はないといえます。
 事実を確かめてみると、1970年までに中国と国交を樹立した国は46ヶ国ですが
そのさいに発表した共同コミュニケでは台湾の帰属に関しては何もふれられていない
のです。
 1970年以降に中国と国交を樹立したカナダについては、台湾は中国領土の不可分
の一部であるとする中国の主張については「テイク・ノート(留意する)」という表現
にとどめています。イタリア、ベルギー、アルゼンチン、ギリシア、ブラジルなどの国
家もカナダと同じ態度をとっているのです。
 米国は、中国の主張については「アクノレッジ(認識)」にとどめており、オースト
ラリア、ニュージーランド、スペイン、マレーシア、タイは米国と同じ態度をとってい
ます。
 日本はどうかというと、公式的には中国政府の立場を「十分理解し尊重する」という
比較的慎重な表現にとどめており、中国の主張を認めているわけではないのです。
 しかし、問題は政治家なのです。それも昔から「平和」「民主」「人権」を唱えてきて
いる土井たか子や菅直人らの対応が問題なのです。土井たか子は、社会党委員長時代の
1986年に北京を訪問し、「帰国したら、中国統一のために国民運動を起こす」と約
束しています。また、菅直人もわざわざ北京詣までして統一の支持を表明しています。
また、最近では、田中真紀子が外務大臣のとき、やはり統一を容認するような発言を独
断的に行っているのは記憶に新しいところです。こういう軽率きわまりないことをする
から、「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」など、実際に存在しなかった問題(これはちゃ
んとした証拠が存在)をろくに調べもせずに認めてしまう――そういう国益を毀損する
国会議員が多いのは問題です。日本の国会議員の中で中国に対して、「台湾への武力行
使はやめるべき」と公式に迫ったのは、鳩山由紀夫前民主党党首だだひとりです。
 台湾の帰属問題については、2つの条約――サンフランシスコ平和条約(1951)
と日華平和条約(1952)において、決定しています。そこには、次のように明記さ
れているのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
        (日本は)台湾および澎湖島、新南群島を放棄する
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 日本は単に「放棄」を宣言しているだけで、どこかの国に「割譲」したり、「返還」
したとは、一言も書いていないのです。日本は別に台湾を中国から奪い取ったわけでは
ないのです。歴史をきちんと調べない代議士――こういう連中は国益を毀損しても平気
な顔を口を拭っているのです。  ・・・ [2004年時点の東アジア情勢/09]

QqRc.jpg
        

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://www.intecjapan.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/707

◎この記事へのトラックバック:

» 送信元 : 天文・宇宙を知る
固有運動固有運動(こゆううんどう、proper motion)とは天体(主に恒星)の天球上の位置の移動を指す名称である。(固有運動には方向の変化のみを含み、奥行方向の運動(視線速度)は考慮しない。)固有運動は、以下のような「その星固有のものでない運動」を除いた後の位置変化を指す。これらは天体の位置を [詳しくはこちら]

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

カレンダー

最近のコメント