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2007年07月10日

中国版官製美女楽団/十二楽坊(EJ第1316号)

 「女子十二楽坊」の結成は、2001年7月ということになっています。楽器ごとにオーディションを行い、中国の著名な音楽学校からの卒業生4000人の応募者の中から選抜したといわれています。楽器は、次の4種類の中国の伝統楽器です。
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       1.二胡 ・・・ 4人    3.笛 ・・・ 2人
       2.琵琶 ・・・ 3人    4.琴 ・・・ 3人
          ――演奏時の構成/二胡は5人おり、1人は予備
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 しかし、全員中国生まれの女子12人(1名予備)による楽団――いろいろ謎が多いのです。その謎を示しておきます。
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      1.「女子十二楽坊」は、中国と日本以外ではほとんどその名
        が知られていないこと。
      2.結成から、日本での大ヒットまでの時間があまりにも短す
        ぎて不自然であること。
      3.ファーストアルバムからCD+DVDの2枚組を税込価格
        3000円で販売する。
      4.デビューした年の年末の紅白歌合戦に、歌なしの演奏だけ
        の楽団で出場している。
      5.日本人の好みを調査・分析して、演奏曲の中にそれを巧み
        に取り入れていること。
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 第1の疑問点は、「女子十二楽坊」は明らかに日本をターゲットにしているということです。どうしてかというと、現時点ではその名前が、中国と日本でしか知られていないからです。もちろんビジネスとしてやっているのであれば、これから他の外国にも演奏活動を展開するでしょうが、最初のターゲットは日本に絞り込まれており、周到な計画の下に進められたと考えられます。一体何が狙いなのでしょうか。日本人向けの「中国版・官製美女軍団」なのでしょうか。
 第2の疑問点は、日本でのデビューから大ヒットまでがあまりにも短期間である点です。それは楽団の演奏の質が高いこと、好選曲、それにプロモーションが巧みである――それらがすべてうまくいった結果なのでしょうが、日本側の受け入れ体制も含めてそこに相当の配慮があったと考えざるをえないのです。この成功には、以下の第3と第4の疑問点が深く関与しています。
 ちなみに、この楽団のプロデューサーは、王暁京――かつてのナンバーワン・ロッカーですが、何か国から使命を帯びて、相当の資金が投ぜられているように感じます。
 CDを普及させるには、質の高い演奏を収録したCDを格安の価格で提供することですが、それがなかなかできないので、苦労するわけです。しかし、「女子十二楽坊」では、それが実現されています。第3の疑問点は、その価格の異常なほどの安さです。
 ここまで発売されている代表的な3つのCDとその価格は、次の通りです。
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        1.『女子十二楽坊〜Beautiful Energy〜』
          CD15曲/DVDプロモーションビデオなど
                  2003年 7月24日発売
        2.『女子十二楽坊 奇跡』
          CD12曲/DVD13曲
                  2003年11月 6日発売
        3.『女子十二楽坊 輝煌〜Shining Energy〜』
          CD15曲/DVD22曲
                  2004年 3月 3日発売
             ―――1〜3価格 税抜価格2838円
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 DVDには、メンバーの紹介ビデオやプロモーションビデオが含まれるものの、ちゃんとした演奏もたくさん入っており、「女子十二楽坊」を耳と目から楽しめる内容となっています。これをCD1枚の価格で購入できるのですから、極めて格安といえると思います。これだけのことをやるには、相当しっかりとしたスポンサーが必要ですが、それが中国政府であったとしたら、納得できるのではないでしょうか。しかし、これは、あくまでの推定であり、結果としてこれだのヒットとなればビジネスとしては大成功であるということができます。
 第4の疑問点は、なぜ、あのNHKが「女子十二楽坊」をスンナリと紅白歌合戦に出場させたかです。何しろファーストアルバムの発売が2003年7月24日であり、それから約5ヶ月のプロモーションで紅白歌合戦の出場を果たしたことになります。まさに快挙です。NHKに理由を聞いたらその年にヒットしてCDが売れたからという型通りの答えが返ってくることでしょう。
 しかし、「女子十二楽坊」は歌手ではなく、楽団なのです。紅白歌合戦の歴史において、歌以外の演奏だけで出場したケースはないのです。「女子十二楽坊」はそんな難問題もいとも簡単にクリアしています。これもバックに中国政府がいたとすれば・・という仮定に立てば可能になるのではないでしょうか。
 第5の疑問点は、「女子十二楽坊」は北京オリンピック決定直後に結成され、日本をターゲットにしてかなりの調査・分析をしているという点です。なぜ、そんなことをやったのでしょうか。
 既に述べているように、2008年の北京オリンピックは、中国にとってはそれまでの4年間が、「台湾独立」を阻止できるかどうかの重要な4年間になります。そこで、日本対策用に「女子十二楽坊」を仕組んだのではないかと考えられるのです。
 「女子十二楽坊」は、日本における「モーニング娘」にヒントを得ているのは明らかです。チームの名前をブランド化し、メンバーは必要に応じて入れ替える――この方式を踏襲しています。この方が長続きするからです。メンバーは亡命できますが、ブランド名は亡命できませんから・・・。 ・・・[2004年時点の東アジア情勢/13]

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