金大中前大統領がやったこと(EJ第1324号)
−−この記事は2004年4月5日に記述されたものです。−−
10日後の4月15日、お隣りの韓国では、総選挙が行われます。この選挙結果が朝
鮮半島の運命を決めることになるといっても過言ではないのです。そして、それは当然
のことながら日本の運命をも決める可能性があると思うのです。
予想では、現在の少数与党であるウリ党が大勝利をおさめるといわれていますが、本
当のことなのでしょうか。この結果を予測するにはもう少し韓国のことを詳しく知る必
要があります。
韓国には、韓国国内最大の影響力を持つ次の2つのメディアがあります。
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1.KBC ・・・・・ 韓国放送公社
2.MBC ・・・・・ 文化放送
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金大中は大統領に就任すると、すぐこれら2つのメディアの社長に次の人物を送り込
んでいます。
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1.KBC ・・・・・ パクコンサン社長
2.MBC ・・・・・ キムジュンベ社長
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KBCのパクコンサンは、韓国の「朝日新聞」といわれる「東亜日報」の編集局長、
論説主幹を歴任した人物、キムジュンベも同じく「東亜日報」の論説委員出身で、左傾
的市民団体「参与連帯」の代表者なのです。
この2人は金大中と同じ全羅道出身者であり、金大中の側近中の側近なのです。一般
的な印象では、パクコンサン社長は穏健派であるのに対し、キムジュンベ社長は急進派
とされています。
しかし、パクコンサン社長が就任する前からKBCの現場は左傾化しており、199
4年7月8日に金日成が死去したとき、その同じ日に、金日成を礼賛する『金日成一代
記』なる番組を放送しています。韓国にとって金日成は敵対勢力の首魁であり、それを
礼賛する番組を流すことは通常では考えられないことであるといえます。これら、KB
S、MBCは当時の金大中大統領をバックに一層左傾化を強めていくことになります。
つまり、金大中はまず公営テレビ局を占拠して左傾的番組を流すことによって民意を
誘導しようとしたのです。どのようなことをやったかというと、とくに保守・反共的な
新聞メディアを攻撃の対象にしたのです。
その当時韓国で保守・反共的な新聞といえば、「朝鮮日報」があります。KBSはそ
の「朝鮮日報」は日本の天皇を称える記事をトップに扱ったり、学兵出兵を勧誘したと
か、このメディアがいかに親日的、反民族的メディアであったかを公共のテレビ電波を
使って宣伝したのです。
これは、日本でいうと、NHKが、朝日、毎日、読売の各紙を批判しているようなも
ので、誠に異常なことといえます。そしてKBSは「今なら話せる」というかたちの番
組を何本も制作し、北朝鮮寄りの主張を正当化する偏向番組を流したり、「歴史を掘り
下げる」という番組では、自分たちに都合の良いように歪曲・捏造された韓国現代史を
放送して、テレビに最も影響されやすい中・高校生の頭にそれを刷り込むなど洗脳を行
ったのです。
続いて金大中はやはりテレビを利用して新聞や雑誌の弾圧に乗り出したのです。金大
中は1998年の春に「言論の改革」を掲げ、同じ年の8月27日には「言改連(言論
改革市民連帯)」を立ち上げさせ、その代表がテレビに出演して新聞の非を徹底的に批
判したのです。
そして、同じ年の10月1日、「朝鮮日報」のパンソンフン社長と「東亜日報」の名
誉会長(オーナー)が脱税容疑で逮捕されるのです。これに新聞各社は震え上がり、以
後まともな政権批判は一切できなくなってしまったのです。金大中のやり方は非常に巧
妙であり、法律に触れないようにうまくバランスをとってやったので、まんまとこれが
成功してしまったのです。
つまり、金大中の時代に韓国は、既に自由民主主義国家ではなくなってしまい、現在
に至っているのです。これを証明するものとして、2002年の夏に国際新聞協会(I
PI)は韓国の実情を調査し、今までの「言論自由国」を格下げして「言論監視国」に
ランクしていることが上げられます。
こういう基盤が作られたうえに現在の盧武鉉大統領がいるのです。この人は金大中を
守り抜き、金大中のひいた路線に沿って南北統一を成し遂げるという使命を負っている
ようです。金大中が対北不正送金問題で最大のピンチに陥ったとき、盧武鉉大統領は拒
否権を発動して金大中への事情聴取をやめさせ、対北送金疑惑の幕引きをやっているの
です。大統領としては素人とか無能とかいわれますが、肝心なこと――韓国の国民のた
めにはならないが北朝鮮のためになることはきちんとやっているのです。
台湾にしても韓国にしても日本が最も親しく付き合わなければならない国です。台湾
には今でも「ジップンチンシン」という言葉が残っています。ジップンチンシンとは、
「日本精神」、すなわち、武士道を意味するのです。
韓国といえば、今や反日で固まっていますが、1945年に日本が敗北して、それこ
そボロボロになって朝鮮半島を引き上げたとき、韓国では次のような警句が流布してい
たのです。
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ミグック・ミッチマラ、ソレン・ソクチマラ、イルボン・
イロナンダ ―― 美国(米国)を信ずるな、ソ連に騙
されるな、日本は再起する ――
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そのときの韓国人は、日本の領有下を通じて日本人の本質を見抜いており、こういう
警句を作ったのです。台湾の場合と同様に反日ではない知日派の韓国人がいたのです。
しかし、現在の韓国人は、宣伝に踊らされて反日になっている――実に残念なことであ
ると思います。明日は盧武鉉大統領の選挙戦略について述べることにします。
・・・[2004年時点の東アジア情勢/21]
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