●スコーク77と自衛隊機のスクランブル(EJ第1059号)
「スコーク77」は、単なるエマージェンシー・コールとは異なるようです。これに
関する限りあまりにも情報がないので、ある程度推測するしかないのですが、とくに、
「スコーク77」を発信すると、なぜ自衛隊の軍用機がスクランブルをかけてくるのか
ということがいまひとつ理解しにくいと思うので、池田氏の本をベースにして説明しま
す。
昨日ご紹介したICAO(国際民間航空機関)条約「付属文書2」というのは、日本
が支配する空域において、民間機が何かに要撃された場合の自衛隊機の対処法が決めら
れているのです。というよりも、日本の空域において民間機が何かに要撃されることは
想定しにくいので、日本の領空を侵犯してきた航空機に対する自衛隊機の対応を民間機
要撃のケースにそのまま適用しているというべきです。
日本は、米国と日米安全保障条約を締結しており、当然のことながら、これは米軍と
無関係ではありません。歴史を遡ると、領空侵犯機に対する対応は、1959年9月2
日に、当時の米軍第5空軍司令官ロバート・バーンズ中将と日本の航空自衛隊総司令官
松前未曾雄空将との間で締結された「松前・バーンズ協定」にたどりつくのです。これ
によると、日本の航空自衛隊は、米国第5空軍の「交戦準則」をもとに規定を作ってい
るのです。何もかも米国任せのこの国の姿勢を示していると思います。
それにしても、日本の領空で民間機が何かに要撃されたとき、その民間機を領空侵犯
機と一緒に扱うというのはどうかと思いますが、一応そういう規則になっているのです
。
「スコーク77」は、民間機が何かに要撃の対象とされたということですから、自衛
隊機としてはスクランブル発進をかけて被要撃機を誘導し保護する必要がある――一応
そういう理屈になっているのです。
そのとき、被要撃機は、自衛隊機の指示・誘導に従うよう定められています。スクラ
ンブルをかけた自衛隊機が使用する言葉は次の4つです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1.当方に従え
2.着陸のため降下せよ
3.この飛行場に着陸せよ
4.そのまま飛行してよい
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
これに対して、要撃された民間機が使用できる言葉は、次の6つです。
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1.了解、指示に従う
2.指示に従うことはできない
3.指示を繰り返してください
4.自機の現在位置がわからない ← リクエストポジション
5.○○に着陸したい
6.降下したい
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18時54分20秒に機長がいった「リクエストポジション」はこの中にあります。
実は、31分21秒の時点で、尋常ならざる事態と判断した東京管制部は、JAL12
3便に対して「日本語で交信してください」と指示しており、それ以降管制とはすべて
日本語で交信しているのです。
無線交信は、万国共通、英語で行われているのですが、非常のさいには、パイロット
の負担を軽くし、かつ意思疎通の妨げにならないように日本語での交信を指示したので
す。
しかし、なぜか、54分20秒のときだけは、「リクエストポジション」と英語で聞
いており、これは自衛隊機との交信と考えられるのです。限られた言葉の中で機長とし
ては、それを英語で「リクエストポジション」と発信することによって、JAL123
便の前後に自衛隊機がいることを管制に知らせたかったのではないかと考えられるので
す。
もうひとつボイスレコーダの分析でわかったことがあります。18時33分38秒〜
34分52秒にかけて、日本航空の社内無線は、JAL123便を次のように呼び出し
ているのです。
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JAPAN AIR 123 JAPAN AIR TOKYO
How do you read ?
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「JAL123便、聞こえますか」という意味です。そのあと日本航空の社内無線は
、36分00秒に「羽田に戻ってこれますか」と聞いています。機長自身は東京管制部
には「羽田に戻りたい」と伝えているのですから、社内無線に対しても「羽田に戻りま
す」と伝えるのが自然ですが、機長は社内無線に対しては、次のようにいっているので
す。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ふたたびコンタクトしますので、このままモニターして
おいてください −−−−−−−−−−−−−−−機長
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
これはどういう意味でしょうか。池田氏は、自衛隊機とのやりとりを社内無線に傍受
させる意図でそうしたのではないかといっているのです。
18時46分の時点でJAL123便は、明らかに横田基地に着陸体制にあったとい
えます。JAL123便の動きを外部から見た場合、今まで北北東に向かっていた飛行
機がぐるりと真東に機体を向けて高度を下げつつあったのですから、パイロットは機体
をコントロールできると考えても不思議はないのです。
しかし、どうしても横田基地に降りられては困る事情が政府筋にあったのではないか
という疑いがあるのです。したがって、JAL123便は墜落必至と見て、横田基地周
辺の市街地に墜落させるわけにはいかないという大義名分のもと、自衛隊機が御巣鷹山
に強引に誘導したのではないかと考えられるのです。−−[御巣鷹山事故の謎/09]
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コメント (1)
ふたたびコンタクトしますので、このままモニターして
おいてください −−−−−−−−−−−−−−−機長
これF/Eの発言ですよ
投稿者: あ | 2008年02月20日 01:11