隠されたメッセージのある映画(EJ第1252号)
現在、3次元仮想空間「セカンドライフ」が話題になっています。セカンドライフは
「仮想現実」ではなく「拡張現実」といわれますが、現在月単位で100万人ずつ登録
会員が増えているといわれます。
このセカンドライフと対比して、1999年〜2003年の5年間かけて製作された
映画『マトリックス』(3部作)を考えることは興味深いものがあります。
この記事は、2003年12月15日から26日までの9回にわたってEJで取り上
げたものですが、今朝から再現することにいたします。
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今朝からは話題の映画をテーマとして取り上げます。その映画とは米国映画『マトリ
ックス』です。この映画は3部作で3本の映画で話が完結する超大作です。第1章は1
999年に封切られそれから実に4年後の2003年6月に第2章、11月に第3章が
公開され、現在第3章の『マトリックス/レボリューション』が上映されております。
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『マトリックス』 ・・・・・・・・・・・・ 1999年
『マトリックス/リローデッド』 ・・・・・ 2003年
『マトリックス/レボリューション』 ・・・ 2003年
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私はもちろんそのすべてを劇場で観たうえで、第1章、第2章のDVDを入手し、可
能な限り情報を収集してEJで取り上げることにしたのです。EJで取り上げる以上、
単なる映画解説ではなくビジネスマンの話題としても使えるレベルを目指しています。
今朝は、その予告編です。
映画『マトリックス』は、ジャンルとしてはSF(サイエンス・フィクション)とい
うことになります。「SFは苦手だ」という人もいるでしょう。しかしこの映画は明ら
かに単なるSFを超えています。
EJではときどき映画の話題を取り上げています。今まで取り上げたものは『200
1年宇宙の旅』『13デイズ』『千と千尋の神隠し』『コンタクト』などがあります。
映画は娯楽ですが、話題になる映画というものは、きちんと観て、自分の感想なり意見
を持っておくべきであると思います。
あのリチャード・クー氏ですら、固い経済書の中で、1997年の北海道拓殖銀行の
破綻に関連して、次のように書いているのです。
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ところで、北海道の出来事(拓銀の破綻――平野注)で、日
本と諸外国との間に大きな認識のずれが生じた。東京の外資系
金融機関としか接点のない海外のマスコミは北海道で実際に何
が起きたのかを全く報道しなかったのである。そこで私が、当
時流行っていた映画『コンタクト』で、ジョディ・フォスター
が宇宙に打ち上げられる時、出発点となったのが北海道だと説
明すると、ようやく北海道が日本にある四つの大きな島の1つ
だとわかってもらえたのである。 ――リチャード・クー著
『デフレとバランスシート不況の経済学』(徳間書店刊)
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この記述において、もし読者が映画『コンタクト』を観ていなかったら、何のことか
わからないはずです。忙しくて、わざわざ映画館に行く時間がないという人がいるかも
しれません。それなら、現在ではDVDで観ることもできるのです。
EJの情報源は、単行本や新聞・雑誌だけではありません。インターネットは当然の
こととして、さまざまな人から直接話を聴いたり、TV番組、映画などもフル動員する
のです。映画もぜひ関心を持っていただきたいと思います。とくに60歳以上の方はど
んな映画でも1000円で観られる特典があります。
さて、前置きが長くなりましたが、『マトリックス』の話に入ります。『マトリック
ス』は、TVでも公開されましたので、ご覧になった方もあると思います。しかし、内
容は本当に理解できたでしょうか。
1回でこの映画を理解するのは大変難しいと思います。何回も繰り返して見るべきで
す。その点DVDは便利です。何回でも観ることができるからです。しかし、そのため
の条件として、何回見ても飽きがこないくらい面白くなければなりませんが、『マトリ
ックス』は、その条件を十二分に満たしていると思います。
それに『マトリックス』は、それを見たあとで、内容についていろいろ友達と語り合
える――それができる映画なのです。それは、何回見てもよくわからない謎の部分、隠
された部分がいくつもあるからです。『2001年宇宙の旅』でもそういうところが多
い映画だったと思います。だから、現在でも語り継がれているのです。
『マトリックス』の研究家といわれるグレン・イェフェス氏は『マトリックス』につ
いて次のようにいっています。
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あなたは『マトリックス』をただの映画だと思っていなかっ
たでだろうか。
いい映画がみなそうであるように、すぐれた芸術作品がみな
そうであるように、一度観るだけでは不十分だ。繰り返し、見
なおし、その意図と衝撃への注意深い考察を加えることによっ
て、じつに多くのことが発見できる。たんに物語としてではな
くひとつの批評として、この映画に描かれている現実というも
のの本質について、かなり詳細に検討する機会があたえられて
いるからで――われわれと、われわれ自身の「現実」を映しだ
す鏡となっているのだ。われわれには洞察の機会があたえられ
るのだ。―――グレン・イェフェス編、『マトリックス完全分
析』より。小川隆ほか訳/扶桑社刊
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・・・[マトリックス/01]
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