火星の空は本当に赤いのか(EJ第1532号)
火星は「夜空に赤く輝く星」として知られます。火星の空と土地もすべては赤く染ま
っている――一般的にはこう考えられています。確かにNASAの発表する火星の写真
の多くは、火星の空は、ピンク色になっています。
そもそも地球の空はなぜ青いのでしょうか。
太陽からの光の中には、波長の違ういろいろな光が含まれています。太陽から直進し
てくる光は、大気中を漂う塵や埃や水蒸気それに大気そのもののゆらぎや酸素や窒素な
どの気体の分子――つまり、光から見て障害物にぶつかってしまうのです。
この衝突が起こると、光は地上に届く前に大気中に散乱してしまうことになります。
これを「レーリー散乱」というのです。この「レーリー散乱」の「レーリー」というの
は、「空はなぜ青いのか」ということに疑問を持ったレーリー卿の名前から取られたと
いわれています。
さて、光の中で紫色の光は波長が短いので、その結果、紫色の光は大気中に散乱しま
す。それがなぜ青く見えるかというと、人間の目の感度が「紫」よりも「青」の方が強
いためと、他の波長の短い光も一部は散乱するので、それらが混ぜあわせられ、青い色
になるのです。なお、雲が白く見えるのは、雲の分子が大きくて、すべてを反射してし
まうからです。
それなら、火星の空はなぜ赤いのでしょうか。
それは、火星の大気は、いつも塵や埃の微粒子で満たされていて、そのせいで光が屈
折するからであるといわれるのです。しかし、大気がいつも微粒子で汚染されていると
いう状況は実は考えにくいことなのです。
確かに2001年において、火星全体がかつてないほどの砂嵐に見舞われたことがあ
ります。そのとき、ハッブル望遠鏡で見た火星は、赤く染まった地表と、グリーンのレ
ーリー散乱が認められたのです。この写真を見ると、確かに火星は赤い星であるように
見えます。添付ファイルの写真Aです。
もともと火星の空は、地球と同じように青いのでは・・・最近はこういう説が出てき
ています。
2001年の大砂塵のさいのグリーンのレーリー散乱も火星の空は青であることを証
明しているという説もあるのです。それは黄色と青色が混ざるとグリーンなるからです
。つまり、黄色の大砂塵が、もともとの青いレーリーと混在した結果であるといわれて
いるのです。つまり、火星の空は地球と同じように青いというわけです。
トレド大学のフィリップ・ジェームス博士は、1997年5月27日と6月27日に
ハッブル宇宙望遠鏡で撮られた2枚の写真を発表したのですが、そこには明確に青いレ
ーリー散乱が認められるのです。添付ファイルの写真Bです。
添付ファイルの写真Cは、1976年にはじめて火星に着陸したヴァイキング1号が
送信してきた火星地表の写真です。これを見ると、青い空が広がっていることが確認で
きます。しかし、その後、NASAから公表された同じ写真では空の色はピンクに染ま
っています。添付ファイルの写真Dです。
ヴァイキング計画に携わったギルバート・レヴィン博士によると、火星の空は青く、
NASAの公表した写真の空はNASAが画像を修正を施したものであるという衝撃的
な暴露発言をしているのです。
それにしても、なぜ、NASAは火星の空の色を隠そうとするのでしょうか。
NASAは、火星に生命体が存在したことの一切を隠蔽しようとしているフシがあり
ます。それなら、空の色と生命体の有無はどのように関係するのでしょうか。
ひとつ考えられることは、火星の大気中に占める窒素の割合との関連です。地球の場
合、大気の75%は窒素が占めています。もし、火星に生命体が存在するとしたら、火
星の大気も窒素を豊富に含むと考えられるのです。窒素は有機分子の生成に不可欠な要
素であり、アミノ酸からできる蛋白質が全ての地球生物の源になるからです。
大気に含まれる豊富な窒素によって生命体が生まれ、それが二酸化炭素を排出する―
―それが大気を構成する物質の比率に影響を与えて、空は青くなるのです。ハーバート
大学のマイク・マッケルロイ博士は、探査機ヴァイキングによって採取されたデータを
分析して、火星はかつて窒素を含む多様な物質から成る大気に覆われており、二酸化炭
素も現在ほど高いレベルではなかったと結論づけています。このように、空の色は、生
命体の存在の可能性に直結する問題なのです。
もうひとつ、火星の地表が赤いことについて、ヴァイキングによって採取されたデー
タを分析した報告書の中に次の記述があるのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
地球上では、主として海底で発見される粘土質の赤土によく
似た土壌が火星で発見されている。こうした粘土質の赤土には
磁赤鉄鋼が含まれているが、発色は鉄分が酸化することで起き
るものだ。また、マグネシウムやアルミニウム、鉄分、玄武岩
から成る土壌の存在が確認されている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
火星の北半球には、南半球に比べてクレーターが少ないという事実があります。この
謎については、存在していたクレーターは溶岩流によって埋められたという説が主流に
なっています。
これについて、元NASAの研究員で火星の異常構造物についての研究家であるリチ
ャード・ホーグランドは、「火星の北半球はかつて海底であった」とする大胆な仮説を
立てています。
鉄分を多く含む赤土の土壌が火星に存在する――これは火星にかつて海が存在したと
いうことの証明になるのです。それはヴァイキングのデータとも、地球で見られる土壌
の特質とも一致するのです。 ・・・[火星の研究/11]
≪画像および関連情報≫
・添付ファイルの写真の説明
A.2001年の大砂塵のときの火星
B.青のレーリー散乱認められる火星
C.ヴァイキングから送信された画像
D.NASAが発表した同じ写真画像
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://www.intecjapan.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1103