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2008年07月30日

異常構造物は何のために作られたか(EJ第1538号)

 世の中には「常識」という不可解なものがあります。その常識なるものが必ずしも正
しいと決まっているわけではないが、いったん世間の合意ができている常識に逆らうと
ヒドイ目に遭うのです。逆に常識的なことをやっていると、何らトラブルを起こすこと
なくやっていけるのです。ですから、多くの人は常識外れにならないよう気をつけて行
動するのです。
 しかし、学者はそれでは困るのです。新しい発見は常識を破ることによってもたらさ
れるからです。火星に人工物としか考えられない構造物がある――この事実は常識を超
えています。誰も火星に行ったことがないのですから、どうとでもいえるのです。した
がって、多くの人は常識にしたがって「自然のいたずら」として片付けようとします。
それでもそうではない、人工物なのだと主張するには大変な勇気がいるのです。
 そういう意味において、カール・セーガンという人は、立派な学者であると思います
。天文学において立派な業績を遺し、人々に尊敬されながら、ディピエトロやモレナー
、ホーグランドという人たちの唱える人面岩説、ピラミッド説を否定せず、積極的に彼
らに会って意見の交換をしています。実に学者としてフェアな態度だと思います。
 そして、セーガンは、学説としては発表できないことは小説として書くという特技を
持つ学者です。その小説の中には他の星には知的生命体がいるのです。彼は誰よりも地
球以外の天体に知的生命体がいることを確信していたからです。
 さて、話を火星地表の異常構造物に戻します。中でも奇怪なのは人面岩ですが、どの
くらいの大きさか見当がつくでしょうか。
 既出の並木伸一郎氏によると、米国の橋と建物――といってもニューヨーク貿易セン
タービルはもうありませんが――に例えて次のように述べています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
       サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジの半分くらい
      の長さ(1500メートル)と、ニューヨークの貿易センター
      ビルほどの高さ(450メートル)を持った構造物が火星の地
      表にあるのだ。             ――並木伸一郎氏
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 人面岩――途方もない大きさですが、仮に火星に知的生命体がいたとして、そんなも
のを何の目的で作ったのでしょうか。
 はっきりしていることは、人面岩は空を向いており、空から火星に飛来する者が見る
ことを前提として作られていることです。このことから、次の3つのことが考えられま
す。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            (1)着陸地点を示す標識である
            (2)何かのモニュメントである
            (3)未来へのメッセージである
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 第1は、「着陸地点を示す標識である」とする説です。
 この説はかつて火星には何らかの知的生命体――つまり火星人がいて、彼らの飛行物
が着陸するさいの標識にしたのではないかという考え方です。この場合、人面岩だけで
はなく、周辺のピラミッドも含めて標識になっていると考えるべきです。
 第2は、「何かのモニュメントである」とする説です。
 人面岩は、火星には知的生命体は住んでおらず、太陽系外の異星人が火星を訪れたさ
いの一種の記念碑――訪問したことを示すモニュメントではないかという説です。それ
には火星の周回軌道に入ったときわかるようにしておく必要があります。
 第3は、「未来へのメッセージである」とする説です。
 太古の地球には先進文明が存在しており、すでに火星に到達できるほどの技術力を有
していたと考えるのです。人面岩や周辺のピラミッドはその地球人が未来の地球人に向
けて、何らかのメッセージをこめて建造したものである――そういう説です。
 リチャード・ホークランドは、この中で一番可能性があるとしたら、おそらく(3)の
説であろうといっています。
 火星には火星人という知的生命体がいる――この考え方には無理があると思うのです
。まして、太陽系以外星の異星人というのはもっと現実的ではないと思います。
 そうであるとしたら、残るのは(3)の説なのです。太古の地球人は先進文明を持って
いたと考える説です。つまり、タコの化け物のような火星人は存在せず、太古の地球人
は月や火星に行ける技術を持っていたと考えるのです。人面岩が人間の顔をしているの
はそのためであると考えるのです。
 太古の地球には先進の文明があった――これを立証するのは不可能です。なぜなら、
紀元前1世紀にエジプト、アレキサンドリア図書館の蔵書を火事で焼失しているからで
す。
 しかし、太古の地球人が真に先進文明を持っており、月にも火星にも行けたのだとし
たら、火星に何らかの痕跡を残そうと考えても不思議はないのです。現代の地球人が将
来火星に行けるようになったら、人面岩やピラミッドから数多くの痕跡を発見するはず
です。人面岩はそのためのサインではないか――ホーグランドはそう考えたのです。
 おそらく太古の火星には、大気も十分あり、水も豊富にあったと思われるのです。し
たがって、太古の地球人は火星にも暮らしていたのではないか――それなら、人面岩が
あっても、ピラミッドがあっても不思議はないのです。
 火星の人面岩やピラミッドが人工物であるとしたら、それはきわめてエジプト文明と
酷似しています。エジプトにはピラミッドがあり、スフィンクスがあるからです。これ
らの建造物を見ても相当高度な文明を持っていたことは確かですが、それが現代でも解
明されていないのです。それらは、宇宙人が作ったものではなく、太古の地球人が作っ
たと考えてみると、すべての謎が解けてくるのです。          ・・・[火
星の研究/18]


     ≪画像および関連情報≫
      ・      35A−72     70A−13
       カメラ高度 ほぼ真上       北寄り
       太陽の角度 太陽方位88.5度  86.5度
       探査機高度 1860キロ     1728キロ
       軌道傾斜角 北方位154.8度  北方位170.5度

人面岩/カール・セーガン

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