INTEC JAPAN/BLOG

このブログは、異文化研修の教育機関(株)インテック・ジャパンの情報発信用です。(株)イー・メディアとの提携により、同社のドキュメント・レポート「Electronic Journal」をウィークデイの毎日お届けします。
「Electronic Journal」は様々な情報を400字詰原稿用紙7枚にまとめて配信する日刊メールマガジンです。

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● 2008年08月 記事 ●

2008年08月01日

●NASAはなぜ事実を隠蔽するのか(EJ第1540号)

 火星における人面岩をはじめとする多くの異常構造物の発見に
おいて、NASAは一貫して「光と影のいたずらである」と主張
し、いまだにその存在を否定してきています。
 そのため、多くの「常識的な」人々はこの手の情報の信憑性に
ついてかなり懐疑的であり、事実を認めようとはしない傾向があ
ります。一番情報を握っているNASAがそれを「光と影のいた
ずら」といっているのだから、きっとそれが正しいのだろうと考
えているのだと思います。
 私は今回のEJのテーマを書くに当って、火星に関する多くの
文献を読んでみましたが、そのほとんどはこのような常識的な見
解の本ばかりでした。その中にあって、既に何回も名前を出して
いるリチャード・C・ホーグランド氏の次の著書は、火星の異常
構造物について科学的にアプローチしており、その内容は高く評
価できます。既に絶版であって、入手不能であったものを梅木氏
が練馬図書館から借りてきてくれたのです。
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   リチャード・C・ホーグランド著/並木伸一郎訳
   『火星のモニュメント』
   学習研究社刊
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 NASAは、明らかに火星のシドニア地区の異常構造物に非常
に関心を持っているのに、その事実を隠そうとしているフシがあ
ります。そのひとつの証拠として、人面岩が写っていた「70A
−13」の写真を隠していたという事実があります。この写真は
現在でもNASAは正式には公表していないのです。
 既に述べたように、人面岩は写真「35A−72」に写り込ん
でいたのです。しかし、一枚の写真にそれらしきものが写ってい
たからといって、それだけでは決め手とはならないのです。少な
くとも別の写真でもそれが写っていないとそれこそ「光と影のい
たずら」である可能性が高いからです。
 しかし、NASAはジェリー・ソフェン博士を通じて「数時間
後に同じ地域の写真を入手したが、そこにはそのようなもの――
つまり、人面岩など写っていなかった」といっているのです。し
かし、これはウソであり、別に「70A−13」というシドニア
地区を写した写真があって、そこにもはっきりと人面岩は写って
いたのに、NASAはこの写真を公開しなかったのです。この写
真は、ディピエトロとモレナーが発見したのです。
 NASAとしては、「70A−13」を公開してしまうと、人
面岩の存在を認めざるを得なくなるので、それを隠したものと思
われるのです。同じ地域を写した2枚の写真があって、いずれに
も人面岩が写っていたら、「光と影のいたずら」ではコトは収ま
らなくなるからです。
 それにしても、NASAはなぜシドニア地区の情報を隠すので
しょうか。NASAは、公式発表とは裏腹に、シドニア地区にお
ける人面岩をはじめとする異常構造物に対して、異常なほど情報
収集に熱心なのにもかかわらずです。
 NASAは、探査機が伝えてくる情報をすべては公開していな
いはずです。それを示す証拠として次の話があります。
 1996年12月4日のことです。米国は火星探査機「マーズ
・パス・ファインダー」(以下、MPF)を火星に向けて発進さ
せたのです。この探査機は1997年7月4日に火星に到着し、
火星への軟着陸にはじめて成功したのです。そして、早速素晴ら
しい火星のパノラマ写真を送ってきたのです。火星の着陸地点は
「アレス峡谷」と発表され、そこを「セーガン記念基地」と名づ
けたことは既に述べた通りです。
 しかし、このNASAの発表に異議を唱えた人がいるのです。
それは「アート・ベル・ショー」というラジオの深夜番組でのこ
とです。この番組は、当時米国、ネヴァダ州のラスベガスを中心
に大変人気のある番組だったのです。
 内容は、番組のメイン・パーソナリティのアート・ベルが、テ
ーマごとに招いたスペシャリストを向こうにまわし、巧みな話術
で本音を徹底的に聞き出すというやや挑発的な番組です。
 アート・ベルは、1997年7月26日にゲストとして、あの
リチャード・ホーグランドを招いていたのです。もちろん、MP
Fの火星着陸のことを彼から聞き出すためです。
 そのとき、ホーグランドは驚くべき発言をしたのです。このホ
ーグランド――科学ジャーナリストを名乗っていますが、かつて
はNASAの関連施設で技術顧問としてNASAのプロジェクト
に携わったことのある宇宙の専門家なのです。
 そのラジオの番組でホーグランドは、NASAの発表した着陸
地点である「アレス峡谷」に異議を唱えたのです。アレス峡谷は
火星の北緯19.5度、西経32.8度にあり、火星基準面より
も2メートルほど低い場所なのです。
 問題は、MPFが着陸したとき、地球は火星の水平線から見て
5度ほど低い位置にあったことです。MPFが送信してきた写真
には「ツイン・ピークス」というラクダのコブのような2つの隆
起が写っているのですが、実はそのとき地球は隆起した部分の裏
側に隠れていたことになるのです。
 ということは、NASAの発表が正しいとすると、セーガン記
念基地と地球には障害物があることになり、通信は邪魔され、電
波は地球には届かないはずである――ホーグランドはこのように
主張したのです。
 しかし、通信は途絶えることなく、立派なパノラマ写真が送ら
れてきているのです。これは、MPFの着陸地点はアレス峡谷で
はなく、別の場所であることを意味しています。正しい着陸地点
はどこだったのかというと、あの人面岩のあるシドニア地区だっ
たのです。本当であるとすると、これは重大なことです。
                ・・・[火星の研究/19]


≪画像および関連情報≫
 ・1970年〜1997年までの米国の火星探査機

  1975. 8.20 ヴァイキング1 ・・・・・・・・・・ 成功
  1976. 9. 9 ヴァイキング2 ・・・・・・・・・・ 成功
  1992. 9.25 マーズ・オブザーバー ・・・・・・・ 失敗
  1996.11. 7 マーズ・グローバル・サーベイヤー ・ 成功
  1996.12. 4 マーズ・パス・ファインダー ・・・・ 成功

リチャード・ホーグランド.jpg

2008年08月04日

●宇宙開発に関わるNASAとJPL(EJ第1541号)

 火星探査機の着陸地点をめぐる食い違い、火星のシドニア地区
における人面岩のあるなし――火星をめぐる発表には表と裏があ
ります。どうしてこのようなことになるのでしょうか。
 それは、宇宙の探査や開発には、次の2つの組織が関わってい
るからなのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    NASA ・・・ 米国航空宇宙局
      National Aeronautics and Space Administration
    JPL  ・・・ ジェット推進研究所
      Jet Propulsion Laboratory
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 NASAの名前は知っていてもJPLの存在は知らない人は多
いと思います。宇宙のことは、すべてNASAが仕切っていると
思っている人が多いのです。しかし、そうなら、NASAの発表
に相反する事実など出てくるはずがないのです。
 少し詳しく知っている人は、JPLは11あるNASAの関連
施設のひとつと考えています。確かにこれは間違っていないし、
JPLを取材するにはNASAの許可が必要なのです。つまり、
JPLはNASAの下部組織であると認識しているはずです。
 しかし、NASAとJPLには大きな違いがあるのです。
 それは、NASAが米国合衆国、大統領直轄の国家機関である
のに対して、JPLは純粋に民間研究施設という点です。もっと
正確にいえば、私立大学であるカリフォルニア工科大学――カル
テックの研究機関なのです。
 工科大学といえば、米国にはマサチューセッツ工科大学(MI
T)がありますが、カルテックはMITと双璧を成す工科大学の
名門中の名門であって、米国テクノロジーの頭脳ともいうべき優
秀な学者や研究者が結集しているのです。
 宇宙開発・探査におけるNASAとJPLの関係を簡単にいう
と、スペース・シャトルや探査機を打ち上げるのはNASAであ
り、探査機から送られてくる画像やデータを分析するのがJPL
ということになります。
 それでは、技術力はどちらが高いのかというと、JPLがNA
SAを大きく上回っていると考えてよいと思います。そのため、
NASAとしては、嫌でもJPLの力を借りざるを得ないという
ことになります。
 どうしてNASAとJPLでは技術力が違うのかというと、そ
もそも歴史からして違うのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     NASA ・・・・・・・ 1958年創設
     JPL  ・・・・・・・ 1940年創設
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 NASAが創設された理由は、ソ連のスプートニクが成功して
米国がショックを受けたからです。既に存在したNACA(国家
航空諮問委員会)を母体として急遽設立したのです。NACAは
航空機を専門とする研究機関で、宇宙空間における衛星やロケッ
トの開発を軽く考えていたのです。
 これに対してJPLは、1940年にカルテックのセオドア・
フォン・カーマンが米国陸軍とロケット開発の契約を結んだのが
キッカケで創設されたのです。
 NASAが創設された1958年には、既にロケット開発の分
野で数々の実績を上げていたので、ロケットに弱いNASAとし
ては、最初からJPLに頼らざるを得なかったのです。しかも、
JPLはその1958年に、米国初の人工衛星エクスプローラ1
号を完成し、その打ち上げに成功しているのです。これによって
米国は先を越されたソ連に追いつくことができたのです。
 このようにNASAは最初からJPLには頭が上がらないので
す。国家機関の権力にものをいわせて、JPLを傘下に置こうと
するのですが、JPLの猛烈な反発にあって成功していないので
す。結局、現在でもNASAはJPLに契約というかたちで仕事
を依頼しているのです。
 NASAは国家機関、JPLは民間の研究機関――この両機関
の溝は大きく、相互に人材の往来もあるので、どうしても情報が
JPLから漏れることになるのです。そして、JPLはNASA
の公式発表にも堂々と異議を唱えるのです。NASAにとってJ
PLは、頼りになる存在であると同時に目の上のタンコブのよう
な存在でもあるのです。
 もうひとつわれわれはNASAという組織について認識してお
くべきことがあります。NASAは「米国航空宇宙局」と訳しま
すが、ここでいう「航空機」とは民間機のことではなく、戦闘機
やロケットのことです。これらはすべて軍事兵器なのです。つま
りNASAは軍事機関なのです。「宇宙開発」というと純粋に学
問的な探査・研究ととられるきらいがありますが、米国の国益を
守るための軍事行動として宇宙開発に取り組んでいるのです。そ
の証拠にNASAのスペースシャトルの乗組員はすべて軍人なの
です。日本をはじめとする一部の外国招待者は別として。
 したがって、NASAが事実を隠したり、事実と違う公表をし
てもそれは当然であるといえます。軍事下において、自国に不利
になると判断される情報は隠蔽したり、改編するのはその意味に
おいて当然であるといえます。
 しかし、その一方において米国という国は、NASAの下に位
置づけられるJPLという民間の組織が、その研究においてNA
SAと違う事実を述べることを容認しているように見えます。い
かにも自由の国、米国らしい一面であると思います。
 火星の人面岩論争も、宇宙開発に思惑の違うNASAとJPL
という2つの組織が存在していることを知ったうえで分析する必
要があるのです。ちなみに、既出のホーグランドは元NASAの
研究員であり、JPLにも関係のある人物なのです。
 火星の人面岩――けっして荒唐無稽な話ではないのです。明日
からさらに分析を続けていきます。
                ・・・[火星の研究/20]


≪画像および関連情報≫
 ・写真上は、ワシントンD.CのNASA本部
  写真下は、JPLのマシンルームの一部/工作機械のほとん
  どは日本製である。探査機などはここで製作される。

NASAとJPL.jpg

2008年08月05日

●NASAは人面岩に関心を持っている(EJ第1542号)


 「光と影のいたずら」といい続けている火星シドニア地区のモ
ニュメントに関して、実はNASAは重大なる関心を寄せている
と考えられます。そのため、マーズ・パスファインダーの着陸地
点をアレス峡谷ではなく、シドニア地区に変更したことは、ホー
グランドの指摘の通りであると思われるのです。
 しかし、火星探査機のフォローは、逐一米国パサディナにある
JPLで行っており、進路変更などすればすぐにわかってしまう
はずです。前回述べたように、JPLは必ずしもNASAのいう
通りにならないからです。これに対してホーグランドは、次のよ
うにいっているのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  6月24日から25日にかけて、ロシアの宇宙船ミールに給
 油船が衝突するという事故が起きたが、この事故の第1報が入
 ったとき、人々の関心は一瞬だが、パスファインダーから離れ
 たのです。そのスキを狙って、シドニア地区降下のための進路
 変更が行われたのだ。    ――リチャード・ホーグランド
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ホーグランドによると、NASAはJPLのほかにもうひとつ
の秘密のコントロールセンターを持っており、それはテキサス州
ダラスにあるといっています。その施設は工場地帯の一角にある
としていますが、正確な場所は特定されていません。
 つまり、探査機を追い、その情報を受ける真のコントロールセ
ンターはダラスの施設で行い、そこからニセの情報がパサディナ
のJPLに送られている――ずいぶん大胆な予測ですが、そうい
う可能性も100%否定しきれないのです。
 1997年7月20日――NASAは7月4日の着陸地点から
送られてきた写真とは別に、パスファインダーからのもう一枚の
写真を発表しています。この写真にはラクダのコブのような2つ
の峰――これは「ツインピークス」と呼ばれる峰が写っているの
です。添付ファイルをごらんください。
 ホーグランドは、このツインピークスが、シドニア地区のピラ
ミッドであると主張しているのです。7月22日、NASAはこ
の写真について、アリゾナ大学のピーター・スミス教授を通じて
次のコメントを出しています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  ツインピークスの右側の山の中腹に水で削られた跡と見られ
 る窪みが発見されている。(中略)パスファインダーの着陸地
 点は、かつて大洪水に見舞われている。

  これは、丘陵地帯の拡大写真です。ふたつある峰のうち、北
 側(右側)のものです。この写真には頂上部分しか写っていま
 せんが、頂上部分の下もいくつもの層が折り重なった構造であ
 ることも考えられます。     ――ピーター・スミス教授
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 スミス教授のこの発言を踏まえてNASAは、着陸地点には、
かつて洪水が起こった痕跡が残されているのが確認されたと発表
したのです。しかも、そのさいに流出した水の量は、なんと地中
海を満たすほどの規模であったというのです。
 添付ファイルの写真の2つの峰を見てください。向かって右側
の峰は洪水による損傷はひどく、土砂崩れでも起こしたように崩
落しています。しかし、崩れながらも峰は残っています。
 これに対して左側の峰に至っては、洪水による影響をまったく
受けていないように見える――いずれにせよ、地中海を満たすほ
どの水がきたら何もかも流されて平地のようになってしまうはず
なのに、これら2つの峰は残っているのです。堅牢に造られたピ
ラミッドであったからこそ残ったのではないか――これがホーグ
ランドの考え方なのです。
 スミス教授はこれらの峰を「頂上部分の下もいくつもの層が折
り重なった構造」と述べていますが、これはピラミッドの構造そ
のものではないかとホーグランドは主張するのです。もし、2つ
の峰がピラミッドであるとすると、パスファインダーの着陸地点
は、やはりシドニア地区ということになるのです。NASAは、
なぜそんな大事なことに沈黙しているのでしょうか。
 もうひとつ、パスファインダー(MPF)とその1ヶ月前に打
ち上げられたマーズ・グローバル・サーベイヤー(MGS)に関
して奇怪な事件が起きていることをお知らせしておきます。
 1997年6月25日――ロシアの宇宙船ミールが事故を起こ
した日のこと――NASAの上級プログラム・ディレクターを務
めていたガーガン・レイ博士が、メリーランド州ポトマックの自
宅近くで変死体となって発見されたのです。
 しかも、その数日前、カルフォルニア州のパロ・アルトにおい
て、MPFのコンピュータ制御を担当していたエンジニアが、ス
タンフォード大学近くの高級住宅街の立ち木とフェンスの間に挟
まって死体となって発見されたばかりだったのです。
 さらに、MGSの35歳の女性プログラム・マネジャー、メア
リー・K・オルセンが、JPLに出向後に非常に珍しい病気で急
死しているのです。
 NASAの職員が、MPFの着陸と前後して不可解な死を遂げ
ている――しかも、探査機の航行などに深く関わっているプログ
ラム担当の部署に所属する職員が、立て続けに3人も不審の死を
遂げたというのはどう見ても尋常ではないです。
 どのように考えても、NASAは火星に関して発表していない
多くのことを握っています。問題は、なぜそこまでして真相を隠
蔽しようとしているのか――その理由は何かです。
 火星のシドニア地区には人工物が存在している。それは超古代
文明の遺産の一部である。NASAはその事実を公表すべきであ
る――リチャード・ホーグランドはマスメディアを通じ、批判を
繰り返したのです。これに対し、NASAはその批判を払拭すべ
く、はじめて動いたのです。明日のEJでそのことについて詳し
く述べることにします。     ・・・[火星の研究/21]


≪画像および関連情報≫
 ・写真A
  ツインピークスの全体像
  写真B
  2つの峰の右側の部分をクローズ・アップ
  写真C
  ぼやけているが、黒い構造が規則的に並んでいる。

ツインピークス.jpg

2008年08月06日

●マクダニエル教授はどう裁定したか(EJ第1543号)

 火星の人面岩とピラミッド――それがなぜ問題になるのかとい
うと、そのような人工物が本当に火星に存在するのであれば、火
星には知的生命体が存在したことの証明になるからです。
 マーク・カーロット博士――火星表面の構造物が人工的なもの
であるか否かの分析を行った学者ですが、分析の手法として「フ
ラクタル分析」という手法を採用したのです。
 フラクタルというのは、「フラクチュア」(破片)を語源とし
て命名されたもので、自己相似構造を持つ図形を意味します。こ
の理論を用いて分析すると、人工的に造られた物体と周囲の環境
を区別することが可能になるのです。フラクタル分析は1991
年の湾岸戦争でも、砂漠に隠された戦車を発見する手段としても
使われて、効果を発揮しているのです。
 カーロット博士は火星表面の構造物に対してフラクタル分析を
行った結果、少なくとも人面岩に関しては、自然の構造物とは考
えられず、人工物であるとの結論を出しています。
 五角形ピラミッド(D&Mピラミッド)については、地図学や
地形学が専門のエロル・トランが分析をしています。彼はシドニ
ア地区のD&Mピラミッドについて分析した結果、非常に重要な
事実を発見したのです。話が少し専門的になることを勘弁してい
ただくことにして、トランの説を紹介します。
 トランは、まず、五角形を成す岩が自然の作用でできる可能性
は低いと指摘しています。そのうえで、D&Mピラミッドが造り
出す角度について、五角形の内角度の数値が人面岩からピラミッ
ドを結んだ直線から得られる角度にも見られるといっています。
 さらに、D&Mピラミッドの位置――北緯40.868、西経
9.5度)は、きわめて慎重な計算のうえに選ばれたらしいと指
摘したのです。
 そして北緯40.868度という数値の正接関数(タンジェン
ト)の値はe(イー/自然対数の底)を円周率π(パイ)で割っ
た数値に等しいことを発見したのです。この数字はエジブトのピ
ラミッドやスフィンクスとも関連してくるのです。
 これほどの証拠が上がってくると、NASAもホーグランドの
批判をそのままにしておけなくなってきたのです。そこで、NA
SAは、この問題をカルフォルニア州ローランドにあるソノマ州
立大学のスタンレー・マクダニエル名誉教授に公式調査を委嘱し
たのです。
 NASAとしては、マクダニエル教授であればNASAに有利
な裁定をしてくれるであろうと期待して委嘱したと思うのです。
マクダニエル教授は、論理学、哲学、倫理学について30年以上
も教鞭を執るかたわら、コンピュータ関連のマニュアルも数多く
執筆している大物の学者なのです。
 マクダニエル教授は、約1年間にわたって調査を行い、その結
果を1993年に発表したのです。それが、「マクダニエル・レ
ポート」といわれるものです。
 EJで「マクダニエル・レポート」の詳細をお伝えすることは
適当でないでしょう。なぜなら、その内容は非常に難解なものに
なってしまうからです。マクダニエル教授は数学的・幾何学的に
アプローチしているからです。
 それでは、マクダニエル教授のこの問題に関する裁定結果はど
うだったのでしょうか。
 マクダニエル教授は、NASAの思惑とは逆の結論を出してい
るのです。つまり、NASAに非があったことを明らかにして、
ホーグランドの報告を非常に科学的であり、すべての調査が信頼
に値する各分野の専門家によってなされているとして、その内容
を高く評価したのです。
 この結論は、発表と同時に全米に大きな反響を巻き起こしたの
です。なぜなら、米国の国民が絶対的な信頼を寄せているNAS
Aがウソをついていたことが明らかになったからです。NASA
はその実態は確かに軍事機関ではありますが、あくまで表向きは
民主的機関を装っており、米国国民からは絶対的信頼を勝ち得て
いたからです。このレポートによって、その信頼の一角が崩れた
ことになります。
 それにしてもなぜNASAは、そのようなリスクを冒してまで
真相を隠そうとしたのでしょうか。
 これについてマクダニエル教授は、NASAの行動を縛ってい
るのは「ブルッキング・レポート」の存在であると言明している
のです。
 「ブルッキング・レポート」とは何でしょうか。
 これは、1958年、NASAの設立にあたって、ワシントン
D.Cにあるブルッキング研究所が、宇宙探査に関する指針を示
した文書を作成し、下院に提出したのです。これが「ブルッキン
グ・レポート」と呼ばれるものです。
 このレポートがなぜ問題なのでしょうか。それは、同レポート
の215ページの記述を見れば明らかです。このレポートの内容
は、平和利用のための宇宙探査と宇宙開発に関するものが中心な
のですが、216ページには地球外生命体について言及している
のです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  知性を持った地球外生命体との遭遇は、あと20年間は発生
 しないであろう。しかし、今後の月、火星および金星に関する
 宇宙探査の過程において、彼ら地球外生命体がかつて建造した
 構造物が発見されるかも知れない。
            ――「ブルッキング・レポート」より
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 この指摘は驚くべきものです。既に1958年において、「地
球外生命体がかつて建造した構造物」が発見される可能性を指摘
しているからです。おどろくべき予見といえます。
 これによると、NASAは最初から惑星上においてそういう構
造物が存在する可能性を予測し、そのための探査を行っているこ
とになります。         ・・・[火星の研究/22]


≪画像および関連情報≫
 ・「ブルッキング・レポート」には、次のようなことも書かれ
  ている。

   人類の歴史において、ある文明がまったく異なる高度な文
  明に出会ってしまったために、重大な危機に陥ってしまった
  例は枚挙にいとまがない。だから、地球外生命体と遭遇した
  場合、発生する影響を考慮したうえで、情報をいかに操作す
  るかが問題になる。
   地球外生命体の存在を公表した場合、最も危険な集団とし
  ては、用心深い人々および非科学的思考を持つ人々があげら
  れる。こういった集団が、いかなる情報に敏感に反応するか
  を考慮しなければならない。彼らにとっては、地球外生命体
  にせよ、それらが構築した構造物にせよ、脅威でしかありえ
  ないのだ。科学者や技術者にとっても、人類を万物の霊長と
  する概念を出発点としてしている限り、はるかに高度な、し
  かもまったく異質の文明に接することは危険でさえある。
            ――「ブルッキング・レポート」より

マクダニエル・レポート.jpg

2008年08月07日

●JPLにあってNASAにないもの(EJ第1544号)

 これから火星のテーマは、その地表にあるとされる人面岩につ
いて述べていくことになりますが、そこにはNASAやJPLの
虚々実々の駆け引きがあり、話がかなり複雑になっています。そ
こで、もう少し前提条件について述べておくことにします。
 そもそもマーズ・オブザーバーからはじまる米国の火星探査の
目的は、表面上は気象学的、地誌学的調査などのもっともらしい
目的がついているものの、実はシドニア地区の人面岩などの調査
に絞られているのです。
 それも尋常の力の入れ方ではなく、巨費を投入して数多くの探
査機を火星に送り出しているのです。1992年9月打ち上げの
マーズ・オブザーバーから数えて、実に8機を火星に送っている
のです。
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                   打上年     成否
 マーズ・オブザーバー       1992     失敗
 マーズ・グローバル・サーベイヤー 1996     成功
 マーズ・パスファインダー     1996     成功
 マーズ・クライメートオービター  1998     失敗
 マーズ・ポーラーランダー     1999     失敗
 マーズ・オデッセイ        2001     成功
 スピリット            2003     成功
 オポチュニティ          2003     成功
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 しかし、世間では「火星の人面岩」などというと、何かいかが
わしいもの、妄説としてとらえられています。UFOと同じ扱い
で、まともな新聞・雑誌では一切取り上げられていないのです。
 これは、NASAの徹底的な情報操作がもたらしたもので、当
のNASAはシドニア地区の異常構造物について、巨費を投じて
調査を続けているのです。
 現在、火星の情報の99%は米国に握られています。しかし、
唯一、2003年6月2日に打ち上げられたヨーロッパ宇宙機関
(ESA)の火星探査機「マーズ・エクスプレス」が火星の周回
軌道に乗ることに成功しているのみで、過去の探査船はすべて失
敗しているのです。
 このESAのマーズ・エクスプレスは、軌道周回機と着陸機で
ある「ビーグル2」によって構成されているのですが、ビーグル
2は、2003年12月12日に火星への着陸に失敗しているの
です。ロシアにいたっては、ソ連時代に15回、ロシアになって
1回、計16回火星に探査機を出しているのですが、ことごとく
失敗しているのです。どこか、異常だと思いませんか。
 NASAとJPLの関係については、2月28日のEJ第15
41号で述べましたが、もう少し詳しく述べることにします。
 JPLにあってNASAにないもの――それは「DSNシステ
ム」というものです。DSNというのは、ディープ・スペース・
,ネットワーク/深宇宙電信網の略です。
 ここで宇宙開発におけるNASAとJPLの役割分担について
知っておく必要があります。スペースシャトルを例にとって説明
しましょう。
 スペースシャトルの場合、打ち上げおよび着陸は、「ケープカ
ナベラル宇宙センター」で行われます。しかし、打ち上げ直後か
ら着陸直前までは、「ゴダード宇宙センター」が直接管理するこ
とになっています。
 ゴダード宇宙センターには、STDN――スペースフライト・
トラッキング・アンド・データ・ネットワークと呼ばれるシステ
ムがあります。ここはNASAのNASCOM――コミュニケー
ション・システムの中枢であり、パイロットの健康状態からエン
ジンの調子まで、すべての情報はSTDNを通してヒューストン
の本部に送られるのです。
 ここまではNASAの担当ですが、ロケットが地球の衛星軌道
を離れ、惑星間航行に入るとNASAからJPLに管理が移され
るのです。そこからは、JPLのDSNシステムがデータを収集
し、分析をするのです。ボイジャーやパイオニア、それにガリレ
オといった探査機の映像は、すべてがJPLのDSNシステムに
よって解析されているわけです。つまり、このDSNシステムが
ある以上、NASAはJPLに依存せざるを得ないわけです。
 DSNシステムはNASAの歴史よりも古いのです。1950
年代において、JPLは米国陸軍と契約を結んだのですが、その
さいにミサイルの飛行情報管理システムとして開発したものが、
DSNシステムの基礎となったのです。
 それ以来、50年以上かけて改良が加えられ、数億キロかなた
にある複数の探査機を同時に遠隔操作でき、送信されてきた莫大
なデータをきわめて短時間で処理するという驚くべきシステムに
変貌を遂げているのです。
 なお、DSNシステムを支えるパラボラアンテナは、直径63
メートルもある巨大なもので、次の地域に設置されています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      カルフォルニア州ゴールド・ストーン
      スペイン/マドリッド
      オーストラリア/キャンベラ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 NASAは軍事機関であることを理由にJPLに対して圧力を
かけ、データの隠匿や改ざんを要求するのですが、JPLはこれ
に反発し、表面上は従うフリをして、重要データを無修正でイン
ターネットで流したりするのです。シドニア地区の情報もこのよ
うにして外に流出したのです。既出のリチャード・ホーグランド
も、JPLから情報をもらっていたといわれています。
 NASAは、JPLがこのように深く介在するシステムでは、
情報の流出は防げないとして、非常手段に打って出たのです。そ
れは、JPLとは別のDSNシステムを構築し、秘密のコントロ
ール・センターを設置することだったのです。
                ・・・[火星の研究/23]


≪画像および関連情報≫
 ・ソ連の火星探査計画失敗の軌跡(年号は打上日)
  名前なし ・・・・・・ 1960.10.10
  名前なし ・・・・・・ 1960.10.14
  名前なし ・・・・・・ 1962.10.24
  マルス1 ・・・・・・ 1962.11. 1
  名前なし ・・・・・・ 1962.11. 4
  ゾンド2 ・・・・・・ 1964.11.30
  コスモス419 ・・・ 1971. 5.10
  マルス2 ・・・・・・ 1971. 5.19
  マルス3 ・・・・・・ 1971. 5.28
  マルス4 ・・・・・・ 1973. 7.21
  マルス5 ・・・・・・ 1973. 7.25
  マルス6 ・・・・・・ 1973. 8. 5
  マルス7 ・・・・・・ 1973. 8. 9
  フォボス1 ・・・・・ 1988. 7. 7
  フォボス2 ・・・・・ 1988. 7.12
  マルス96 ・・・・・ 1996.11.16/ロシア

DSNパラボラアンテナ.jpg

2008年08月08日

●探査機をスペース・ハイジャックする(EJ第1545号)

 宇宙探査技術において米国が突出していることは確かです。し
かし、旧ソ連/ロシアが16回も挑戦してすべて失敗に終わって
いるというのは、かつて宇宙開発競争では米国を凌駕していたロ
シアとしては、少し不可解な状況であるといえます。
 逆に米国の不可解さといえば、次の3つの探査機が失敗してい
ることです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  1992年/マーズ・オブザーバー
   ・火星到着直前の1993年8月21日通信途絶
  1998年/クライメートオービター
   ・火星到着直前の1999年9月23日通信途絶
  1999年/ポーラーランダー
   ・火星到着直前の1999年12月3日通信途絶
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 米国ほどの技術を持っていて、いずれも判を押したように火星
到着直前に突如として通信途絶――これはどうみても不可解その
ものといえます。
 旧ソ連も最初の7台ぐらいまでの探査機の失敗は、技術力に問
題があったといえると思いますが、8台目のマルス2号は火星の
表面にペナントを残しているし、マルス3号からは写真撮影には
成功し、技術力を高めてきていたのです。
 そして1988年7月のフォボス1号とフォボス2号について
は、その技術レベルが失敗するはずがないレベルに達していたの
です。しかし、既に述べたように、フォボス1号については火星
に行く途中で通信途絶になり、フォボス2号は衛星フォボスに接
近する寸前にやはり通信が途絶してしまっています。UFOに撃
墜されたという説はとても信ずるに値しないと思うのです。
 真偽のほどは分かりませんが、旧ソ連のフォボス計画失敗につ
いては、米国が破壊工作に関与した疑いがあるのです。NASA
は火星に関しては隠していることがたくさんあるので、米国以外
の国の探査機が無事に火星に来て欲しくないのです。火星探査は
表面上は平和利用をうたっていますが、宇宙飛行士は軍人ですし
宇宙探査は軍事行動という側面もあるのです。したがって、国益
にかかわるという事態になれば、他国の探査機を排除することも
十分あり得るのです。
 探査機は多くの部品からできていますが、戦時中ではないので
これらの部品はすべて自国製のものを使うわけではなく、諸外国
――とくに宇宙開発の先進国である米国の部品を使うことが多い
のです。
 米国は軍需産業ルートを使って、フォボス計画に参加するヨー
ロッパ側の要人と内通し、フォボス1号と2号の両方に米国製の
秘密の基盤を組み込ませることに成功したのです。この基盤はあ
る特別な周波数を感知すると、姿勢制御ブースターが破壊するよ
うに設計されていたのです。
 ソ連のフォボス計画の場合、1号と2号を同時に暴走させると
不審に思われるので、最初に1号を破壊し、2号については火星
軌道に入り、軌道変更した時点で破壊したのです。つまり、米国
は、他国の探査船をこのようにして排除する技術も既に持ってい
たことになります。
 さて、NASAにとっては、他国の探査機よりももっとやっか
いな相手がJPLなのです。JPLにあってNASAにないもの
――それはDSNシステムです。DSNシステムさえあれば・・
とNASAは考えても不思議はないのです。
 NASAは米国政府の機密予算ブラック・バジェットから資金
を引き出し、JPLのとは別に秘密のDSNシステムを構築して
しまったのです。このNASA版DSNシステムは、ホーグラン
ドの指摘通り、ダラスにあるといわれます。大型ビルの地下深く
に「シークレット・コントロール・センター」があって、そこに
NASA版DSNシステムが設置されています。
 NASA版DSNシステムの性能は、JPLのそれを上回ると
いわれており、そういう意味でNASAは既にJPLを必要とし
ていないのです。しかし、表の顔としては不可欠ですが・・。
 宇宙からの信号をキャッチするためのパラボラアンテナは地上
ではなく、高度3万6000キロの静止軌道上に軍事衛星として
宇宙に浮かんでいるのです。その数は3機――巨大なパラボラア
ンテナを宇宙に向けているのです。場所は、太平洋上空、大西洋
上空、そしてインド洋上空の3つです。
 NASAは、2つのDSNシステム――JPLのDSNとNA
SAの秘密のDSN――これをどのように使い分けているのでし
ょうか。はっきりしていることは、あくまでDSNシステムは、
JPLのひとつであり、それ以外のDSNシステムはあり得ない
――こういう建前に立っています。
 このNASA版のDSNシステムの存在を前提とすると、冒頭
の3つの米探査機の通信途絶事件の謎は簡単に解けてきます。こ
れらの探査機は、JPLのコントロールからNASAがスペース
・ハイジャックしたものと思われます。
 すべてにおいて順調だったマーズ・オブザーバーは、1993
年8月21日に火星の周回軌道への投入の直前に突如通信が途絶
えたのです。その犯人はNASAです。NASAはあらかじめ発
信信号が自動変換する基盤をマーズ・オブザーバーに埋め込み、
NASA版DSNシステムを使ってそのコントロールを乗っ取っ
たのです。これには米空軍も一枚噛んでいるのです。
 信号が変換されてしまうと、JPLのDSNシステムには情報
は入ってこなくなり、通信途絶状態になるのです。通信が途絶え
た以上、何らかの故障が生じたと考えざるを得ないのです。
 その時点でマーズ・オブザーバーのコントロールはNASAに
委ねられ、JPLに気づかれることなく、極秘裏に火星の探査が
進められることになります。同じく通信途絶になったクライメー
ト・オービターとポーラーランダー――これについては、来週の
EJで述べることにします。   ・・・[火星の研究/24]


≪画像および関連情報≫
 ・添付写真「マーズ・オブザーバー」(貴重な写真)
  マーズ・オブザーバ探査機は、バイキング探査機以降途絶え
  ていたアメリカの火星探査機である。火星表面の元素分布測
  定、高度分布測定、火星表面・大気温度測定、磁場測定など
  を行う予定だったが、火星周回軌道投入3日前に通信が途絶
  一般的には推進系の不具合が原因と考えられている。

マーズ・オブザーバー.jpg

2008年08月11日

●火星における表の情報と裏の情報(EJ第1546号)

 NASAはJPLを出し抜いて火星の真の秘密を守るために、
密かに独自のDSNシステムを構築したのです。その結果、火星
に関する情報には表の情報と裏の情報が存在することになったの
です。つまり、真の情報は裏の情報としてNASAが握っていて
それにフィルターをかけた情報が表の情報として世界に公開され
ているのです。
 1992年から1999年までの米国が打ち上げた火星探査機
を並べてみます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 1992年 9月25日/通信途絶
  ・マーズ・オブザーバー
 1996年11月 7日/成功・継続的に火星表面探査
  ・マーズ・グローバル・サーベイヤー
 1996年12月 4日/成功・初めての火星着陸
  ・マーズ・パスファインダー ・・・・ 
 1998年12月11日/通信途絶
  ・マーズ・クライメイトオービター
 1999年 1月 3日/通信途絶
  ・マーズ・ポーラーランダー
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 そもそもの発端は、1976年のヴァイキング1号が撮影した
シドニア地区の写真「35A−72」と「70A−13」にある
のです。ここに人面岩が写っていたからです。
 なぜ、この写真が流出したのでしょうか。
 実は当初からNASAはシドニア地区のピラミッド構造物に関
心を持っていたのです。しかし、人面岩には気づいていなかった
と思われます。NASAとしては、まだはっきりしていない事実
に関しては公表を控えるという方針で臨んでおり、探査機から送
られてくる膨大な画像に関してそれに該当するものがあれば、申
告するようJPLに申し渡していたのです。
 しかし、JPLはうっかりミスを装って、「35A−72」と
「70A−13」の写真を外に流してしまったのです。ところが
そこには例の人面岩が明確に写し出されていたのです。この写真
をめぐって世界では大騒ぎになります。NASAは「光と影のい
たずら」とコメントしますが、騒ぎは沈静化しなかったのです。
 そこでNASAとしては、密かにシドニア地区の徹底調査が必
要であると考えます。当時NASAの技術顧問をしていたコーネ
ル大学のカール・セーガン博士は、シドニア地区の探査を目的と
するマーズ・ミッションの必要性を強調したのです。
 そこで、NASAははじめてとなる火星探査機をシドニア地区
に着陸させることにしたのですが、表向き着陸地点はアレス峡谷
ということにしたのです。これをめぐって、NASAとカール・
セーガンは相当衝突したと伝えられています。
 NASAがこの決定をしたとき、ちょうど旧ソ連が火星探査機
フォボス1号と2号を打ち上げる時期に当たっていたのです。こ
の探査機は成功する可能性があり、これによってシドニア地区の
情報が漏れたら大変なことになる――そう考えたNASAはフォ
ボス1号と2号の破壊を実施したのです。乱暴なようですが、宇
宙開発は戦争と同じであり、国益に関わると考えれば米国は何で
もやるのです。
 そして、当面の脅威がなくなった1992年、NASAはマー
ズ・オブザーバーを打ち上げます。そして、かねてからの計画に
したがって、NASA版DSNシステムによってスペース・ハイ
ジャックし、マーズ・オブザーバーをシドニア地区に着陸させた
のです。もちろん、世界にはマーズ・オブザーバーは通信が途絶
して失敗したと公表したわけです。
 シドニア地区に密かに着陸したマーズ・オブザーバーはシドニ
ア地区の予備調査を行ったものと思われますが、この情報はもち
ろんJPLには知らされず、NASAだけが握っているのです。
 予備調査を終えたNASAは、1996年にマーズ・グローバ
ル・サーベイヤーとマーズ・パスファインダーを打ち上げて、い
ずれも成功させています。巧妙なことに、このミッションはJP
Lに探査機のフォローをまかせて、表のミッションとしているこ
とです。もちろん、NASAはダラスのシークレット・コントロ
ール・センターでJPLのフォローをチェックしているのです。
 マーズ・グローバル・サーベイヤーは、周回軌道による火星の
マッピングを行うとともに、地下構造も詳細に分析して、全火星
的な人工構造物の位置と大きさを把握しています。
 マーズ・パスファインダーは、1997年9月27日に火星地
表にはじめて無事軟着陸した米国の探査機となっていますが、そ
の着陸場所は本当はシドニア地区なのにアレス峡谷と公表されて
いる経緯は既にお話しした通りです。
 マーズ・パスファインダーは、探査車ソジャナーを発進させて
シドニア地区をくまなく調べています。ソジャナーには地下構造
を探る機能があり、人面岩の内部構造を把握することができたは
ずです。しかし、情報の多くは伏せられています。JPLもあま
り派手にリークはできないからです。
 1998年12月に打ち上げられたマーズ・クライメート・オ
ービターは、1999年3月に通信が途絶していますが、これは
裏のミッションなのです。このオービターとセットでミッション
を行うマーズ・ポーラーランダーも、当然のことのように極地方
の着陸に失敗、通信が途絶していますが、この2機もNASAに
よるスペース・ハイジャックが行われているのです。
 マーズ・ポーラーランダーはNASAの誘導によって、極地方
を通過して軌道を変更し、シドニア地区に到着――2機の小型探
査機マイクロ・プローブを放出して人面岩の掘削作業を行ってい
るのです。そして、これらの情報はすべてNASAが独占的に把
握しています。
 人面岩とは何なのでしょうか。そして、人面岩の現状はどうな
っているのでしょうか。今週はそれを探ります。
                ・・・[火星の研究/25]


≪画像および関連情報≫
 ・写真/シドニア地区の3D画像

火星/シドニア地区.jpg

2008年08月12日

●変形している人面岩/NASA公開(EJ第1547号)

 1998年3月26日、NASAはマーズ・グローバル・サー
ベイヤー(MGS)がシドニア地区の人面岩の観測を開始すると
発表します。関係者はこれに大きな期待を抱いたものです。NA
SAが人面岩の観測を口にすることは珍しいこと、それにMGS
に搭載されているカメラが非常に高度なものだったからです。
 MGSのカメラの解像度は、1画素で約4.3メートル四方を
カバーでき、ヴァイキングのカメラの解像度の10倍も高いので
もっと鮮明な人面岩の写真が見られると期待したのです。
 そして、NASAが発表した10日後の4月5日、人面岩の最
新画像が公開されたのです。NASAによると、この写真の画像
解析は、カルフォルニア州サンディエゴにある「マリン・スペー
ス・サイエンス・システムズ」によって行われ、JPLに送られ
インターネットを通じて世界に発信されたのです。
 しかし、その写真には人面岩など写っていなかったのです。高
さ800メートルと計算されている人面岩はどこにも見当たらな
いのです。ただ、よく見ると、変形した楕円形の模様がうっすら
とあることがわかる程度です。添付ファイルの写真Aです。
 これは、強いていえば人面に見えなくもないといった程度であ
り、まさにNASAのいう「光と影のいたずら」以外の何もので
もなかったからです。NASAの技術者の「してやったり」とい
う顔が浮かんでくるような写真であるといえます。
 人面岩の存在を信じる科学者たちは、この写真は意図的に修正
されていると判断し、画像の再解析をはじめたのです。その中心
人物は、米国海軍天文台の天体力学部長トマス・ヴァン・フラン
ダーン博士です。
 人面岩の最大の特徴は左右対称性にあります。しかし、MGS
が撮影した人面岩は左右対称性が崩れ、向かって左側が大きくな
り、代わって右側が縮んだように小さくなっているように見えま
す。そのように見えるのは、火星の冬独特の砂塵や雲の影響と考
えられるのですが、NASAはあえてそういう写真を選んで公開
したと考えられます。それとも、何かによって右側が崩されとも
いえるのです。
 フラン・ダーン博士は、まず、NASAの写真の陰影を強調し
てみたのです。そうすると、顔の造作がはっきりとしてきます。
これが添付ファイルの写真Bです。これなら、人面らしきものが
浮かび上がってきます。
 フラン・ダーン博士は、次に太陽光の当たり具合と明度を調整
し、顔の中央に鼻がくるように修正したのです。これでかなり顔
の輪郭がはっきりとしてきたのです。これが添付ファイルの写真
Cです。大きな疑惑とされるのは、NASAは本当はこのように
撮れている写真を修正して写真Aのようにしたのではないかとい
うことです。
 これに対してNASAは、2001年5月24日にさらに人面
岩の写真を公開しています。それが添付ファイルの写真Dです。
この写真は、1998年のものに比べると左右対称ははっきりし
ており、このことから考えても、1998年の写真には意図的な
修正があったことは間違いないと考えられます。
 NASAが公開した人面岩の写真Dを見ると、右側が相当崩れ
てはいるものの、少なくとも自然のものではなく、人工物である
ことは確かであるといえます。NASAは明言こそしていません
が、それが人工物であることを暗に認めたと考えて間違いないと
思われます。
 もうひとつ写真Dをよく見ると、これは人面というよりも猿に
近い容貌ではないかと考えられます。実際の人の顔に比べて額が
狭いからです。専門家によると、骨相学的には人面よりも猿面に
近いといえるということです。
 しかし、ここに興味ある指摘があります。リチャード・ホーグ
ランドが率いる「独立火星調査団」のメンバーであるコンピュー
タ技師のマーク・カーロットの次の指摘です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 人面岩の映像を詳細に解析した結果、眼窩に眼球が存在し、瞳
 も存在する。さらに目から頬にかけて涙の跡らしいものが認め
 られる。             ――マーク・カーロット
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「涙を流している」と考えると、やはり猿面ではなく人面と考
えられますが、モニュメントとして、あえて「涙」を構築したと
すると、そこには何らかのメッセージがあるということになりま
す。一体何を伝えようとしたのでしょうか。
 「涙を流す石像」は地球上に存在します。その場所は、南米ボ
リビアのアンデス高地――標高4000メートルの高原にあるプ
レインカ時代のティアワナコ文明の遺跡です。そこにカラササヤ
神殿があるのですが、その手前に「太陽の門」といわれる高さ約
3メートルほどの石像物があります。太陽の門は、チチカカ湖と
いう湖の近くにあります。
 その太陽の門の正面に、ひとりの神が前を向いた姿で描かれて
いるのです。神は両手に杖を持ち、空中に浮かんでいます。頭部
の額は狭く、インディアンがつけるように鳥の羽根でできた冠を
かぶっています。角ばった顔からはふたつの丸い目が見開き、そ
こから涙が数滴、頬を伝わって流れているのです。添付ファイル
写真Eをごらんください。
 この石像の神は、火星の人面岩とよく似ています。ホーグラン
ドによれば、約50万年前、シドニア・シテイから人面岩を見る
と、ちょうど口元のあたりから太陽が昇ったというのです。そう
であるとすると、「人面岩=太陽の門」という図式も成立するこ
とになります。
 この神は、古代インカの神話に登場する主神「ヴィラコチャ」
という創造主ではないかといわれています。天地をあまねく照ら
す太陽神であり、光そのものを象徴しているのです。その神のい
る門であることから太陽の門といわれるのです。なお、火星には
「インカ・シテイ」と呼ばれる場所もあるのです。
                ・・・[火星の研究/26]


≪画像および関連情報≫
 ・写真のメモ
  写真A
  ・NASA1998年公開/MGSによる人面岩
  写真B
  ・フラン・ダーン博士解析?@/陰影を強調
  写真C
  ・フラン・ダーン博士解析?A
   太陽光の明度を調整し、鼻を中央に持ってくる
  写真D
  ・NASA2001年公開/MGSによる人面岩
  写真E
  ・プレインカ遺跡/太陽の門「ヴィラコチャ」

MGS撮影の人面岩.jpg

2008年08月13日

●人面岩は人間とライオンの融合物である(EJ第1548号)

 昨日のEJで火星の「インカシテイ」について触れましたので
今朝はこの話からはじめます。
 1971年5月30日のことです。米国は火星探査機の「マリ
ナー9号」を打ち上げます。マリナー9号は同年11月13日に
世界ではじめて火星の周回軌道に乗ることに成功し、火星表面の
70%をカバーする7329枚の写真を撮影し、地球に送ってき
たのです。
 その中の1枚――南経80度、東経64度の南極付近の写真に
奇妙なものが写っていたのです。それは、ほぼ正確に4〜5キロ
の幅で区切られた遺跡のような地形なのです。添付ファイルの写
真Aをごらんください。
 NASAの科学者ジム・カッツと国立地質調査所のラリー・ソ
ダーブロムは、ヴァイキング計画のためにマリナー9号の写真を
チェックしているときにこの不思議な地形を発見――見た目の第
一印象から「インカ・シテイ」と名づけたのです。
 「インカ・シテイ」の名前のもとになったのは、南米ペルーの
インカ遺跡マチュピチュ――正確な長方形が整然と並んでいると
ころなど、共通点は確かに多いです。インカ遺跡マチュピチュに
ついては、添付ファイル写真Bをごらんください。
 しかし、そのときからNASAは一貫して「自然の光と影のい
たずら」という主張をしており、当のジム・カッツは建前上、こ
れは自然の地形であると述べる一方で割り切れないものを感じて
いたと思われます。自然の産物にしては、あまりにも不気味な規
則性があり過ぎるからです。ラリー・ソダーラムとその同僚のハ
ロルド・マサースキーも地質学者として、「自然の地形としては
ほかに類例がない」と述べています。
 しかし、NASAの科学者アーデン・オルビー博士は、CNN
との会見で、次のように述べて、人工物であることを否定してい
るのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  地盤に強い圧力がかかった場合、比較的、軟らかい部分が押
 し固められ、それ以外がやがて侵食される。インカ・シテイは
 そうした地形の一例に過ぎない。――アーデン・オルビー博士
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 火星と地球では重力や気候などの環境が違うものの、地形の形
成メカニズムについては、同じように扱うことができる――これ
がNASAの科学者の意見のようです。それならどうして地球上
で、インカ・シテイに似た構造がひとつも見つからないのでしょ
うか。NASAの主張には説得力が欠如しています。
 このように、火星にはシドニア地区だけに異常構造物があるの
ではなく、いろいろな場所にそういうものが発見されているので
すが、NASAは公式には一向に認めようとしないのです。
 ここで、もう一度人面岩の話に戻りましょう。
 マーズ・グローバル・サーベイヤー(MGS)が撮って、20
01年にNASAが公表した真上から撮った人面岩の写真――ホ
ーグランドは、これに対してさまざまな分析をしています。人面
岩の顔を左右半分にカットして、それぞれを鏡合わせにする――
例えば、左半分をカットしてそれから右半分を作成して貼り合わ
せて左右対称の顔にする――これを鏡合わせというのです。
 このようにして左半分を合成すると、写真Cのように動物の顔
になるのです。これに少し手を加えたものが写真Dです。これは
まさしくライオンの顔そのものです。
 同様にして右半分を合成すると写真Eのようになります。これ
は若干猿の顔に似ており、人間の顔に近いと考えられます。目を
補正すれば人間の顔になると考えられます。ちなみに、ヴァイキ
ングが撮影した人面岩についても同じことをやっていますが、同
様の結果になっています。
 このことから、火星の人面岩は人間の顔とライオンの顔との融
合の産物なのです。人間とライオンの融合というと、エジプトの
スフィンクス――首から上は人間、下はライオン――を連想する
と思います。ピラミッドといい、人面岩といい、火星とエジプト
文明は何かがつながっているのです。
 スフィンクスといえばそこに大きな謎があるのです。スフィン
クスは第2ピラミッドの参道脇にある大スフィンクス像のことで
すが、このスフィンクスは侵食がひどく、これまで何度も修理が
行われてきているのです。同時期に建造されたといわれている河
岸神殿はビクともしていないのに、なぜスフィンクスだけがそん
なに傷んでいるのでしょうか。
 1973年にフランスの数学者であるR・A・シュワレ・ド・
リュピタは、大スフィンクスの頭部以外は水による侵食を受けて
いると指摘しています。しかし、エジプトのカイロは、ここ数千
年間乾燥状態にあり、ほとんどまとまって雨が降らないのです。
したがって、水による侵食はあり得ない――こういうわけでリュ
ピタの説は誰も注目しなかったのです。
 しかし、そうともいえなくなってきたのです。スフィンクスを
含む三大ピラミッドの建造年代に疑問が出てきたからです。つま
り、これが建造されたのは1万2000年以上前のことであると
いう説が出てきたからです。
 これについては、改めてテーマを設けて述べることにして、も
う一度人面岩に戻ります。MGSの人面岩の画像をもとにして作
られた3D画像があります。添付ファイルの写真Fですが、上は
東、下は西から人面岩を見ています。下の画像を見ると、2つの
コブがはっきり見えます。これが「ツインピークス」と呼ばれる
ものですが、何のことはない。人面岩なのです。
 マーズ・パス・ファインダー(MPF)から最初に送られてき
た写真に「ツインピークス」は写っていたのですが、これは人面
岩を西から撮影したものであり、MPSの着陸地点がアレス峡谷
ではなく、シドニア地区であることの証拠になります。つまり、
カール・セーガン基地は、人面岩のあるシドニア地区ということ
になるのです。         ・・・[火星の研究/27]


≪画像および関連情報≫
 ・写真メモ
 ・写真A−−MGSの撮影したインカ・シテイ
  写真B−−インカ遺跡マチュピチュ
  写真C−−左部分の合成写真――ネコ科の動物の顔
  写真D−−写真Cの補正写真――ライオンの顔
  写真E−−右部分の合成写真――人間の顔
  写真F−−MGS撮影の人面岩の3Dグラフィックス

人面岩の画像解析.jpg

2008年08月14日

●独自理論/ハンコックとヴェリコフスキー(EJ第1549号)

 火星のテーマを取り上げてから、今日で28回目になります。
そろそろテーマのしめくくりをはかる必要がありますが、今後の
展開として、次の2つの方向があります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 1.火星には超古代文明が存在していた可能性があるが、それ
   はエジプト文明と関連が深い。この火星と地球をめぐる壮
   大なコネクションを探っていく方向
 2.火星に超古代文明が存在していたとしても、それがどうし
   て崩壊してしまったのか。その謎を探り、火星再生計画を
   進める方法について探っていく方向
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 いずれも大きなテーマであり、それぞれがひとつのテーマにな
る内容があります。そこで、これらの両方にまたがる問題をこの
あと続けてこのテーマはひとまず終了し、時期を改めて上記2つ
のテーマに挑戦したいと考えています。
 「火星には超古代文明が存在した」――既にこの段階で抵抗を
感じてしまう人も少なくないと思います。しかし、火星上に展開
する数多い異常構造物――これらはどのように考えても人工物と
しか思えないものばかりです。
 現在でもNASAはこれらの異常構造物を人工物とは明確に認
めていませんが、内部的にはそれらが人工物であるという仮説に
立って、数多くの火星探査機を火星に飛ばすことによって、その
細部を詳しく探ろうとしています。
 かつては、「火星には生物がいるかいないか」に興味の中心が
あったのですが、現在では「火星の超古代文明はどのようなもの
であったか」とか「その超古代文明はどのようにして滅びたか」
また「その超古代文明と地球とはどのような関係にあるのか」と
いう火星に何らかのかたちでETI――地球外知性体/エクスト
ラテレストリアル・インテリジェンスが存在したことを前提とし
て、それがどうなったかを研究することに興味の焦点は移ってい
ると感じます。
 グラハム・ハンコックという人物をご存知でしょうか。
 グラハム・ハンコックは、『神の刻印』『神々の指紋』『天の
鏡』(いずれも翔泳社刊)などの世界的ベストセラーの著者なの
です。これらの本は世界で500万部以上を売り上げ、27の言
語に翻訳されているといわれます。
 ハンコックは、人類の歴史および前史に関して正統な疑問を呈
し、大衆的な盛り上がりを背景に主流派学者の凝り固まった見解
に挑みかかる人物として認識されるようになってきています。
 このグラハム・ハンコックは、火星にはかつてETIが存在し
たことを前提として、火星の超古代文明が滅んだ原因は、彗星、
もしくは小惑星の火星への激突ではないかと推測しています。彼
は火星だけではなく、地球もまた、かつて小惑星が激突し、それ
が原因で失われた文明が存在するのではないかという仮説を立て
ていることでも知られています。
 火星の表面を見ると、数多いクレータが見られます。これは隕
石の衝突によってできるものです。中には、火星の直径の8分の
1以上のスケールを持つクレータもあるのです。したがって、グ
ラハム・ハンコックのいう小惑星の激突によって火星の超古代文
明が滅亡したというのはそれなりに根拠があります。
 ここで注目すべきは火星の海なのです。火星に超古代文明が存
在したということは、火星には豊富な水があったということを意
味します。もちろん海もあったのです。その海の水はどこに行っ
たのかということです。
 火星の海を消滅させたものは何か――火星の海を消滅させたカ
タストロフィこそが火星の超古代文明を滅亡させた原因ではない
かというわけです。そのカタストロフィは、小惑星が地球に激突
したということなのでしょうか。
 小惑星が地球に激突した場合、海の水はどうなってしまうので
しょうか。仮に小惑星が海に激突したとしたら、一体何が起こる
のでしょうか。
 小惑星が海に激突したら、想像を絶する高波が大陸を襲い、高
熱で大量の水が水蒸気になるはずです。つまり、火星は灼熱のス
チーム状態となるわけです。しかし、その水蒸気はどこに行って
しまうのでしょうか。
 現在火星に残るクレータから逆算して衝突した隕石の大きさを
計算しても、海の水を一挙に失わしめるほどの隕石が衝突したと
は考えられないのです。つまり、多少大きい隕石が火星に激突し
ても、海の水が一挙に失われることはあり得ないのです。
 アカデミズムは、数億年かけて水は少しずつ失われていったと
していますが、これについてもそれを裏づける実証データは一切
ないのです。NASAは学者の集まりであり、当然アカデミズム
の側に立っています。
 海の水が一挙に失われるほどのカタストロフィは、隕石や彗星
小惑星クラスのものではなく、もっと巨大な天体が関与しなけれ
あり得ない――それは想像を絶する天体の動きというものが前提
となるのです。具体的には巨大天体による火星とのニアミス――
つまり、大天変地異がそれにかかわっているとしか考えられない
のです。これには、惑星形成論が深く関連してきます。
 ここにアカデミズムが最も忌み嫌い、恐れる理論がこの問題に
かかわってきます。それは「ヴェリコフスキー理論」といって、
かつてNASAが徹底的に攻撃して、葬り去ったはずの理論なの
ですが、火星の大気のほとんどを奪い取り、海の水を一挙に消滅
させる大天変地異を説明する理論なのです。
 イマヌエル・ヴェリコフスキー――学界の従来の理論を根底か
らくつがえす奇想天外な理論で学界に衝撃を与えた精神科医であ
り、NASAとしては絶対に受け入れられない理論なのです。
 NASAが忌み嫌うイマヌエル・ヴェリコフスキー理論とは、
一体どういう理論なのでしょうか。明日のEJでは「ヴェリコフ
スキー理論」について解説します。・・・[火星の研究/28]


≪画像および関連情報≫
 ・イマヌエル・ヴェリコフスキー
  ユダヤ系ロシア人で精神科医。1950年に米国で『衝突す
  る宇宙』を著し、学界に衝撃を与えている。
  ≪ヴェリコフスキー事件に関する参考文献≫
   ?@アイザック・アシモフ著、「我が惑星、そは汝のもの」
    ハヤカワ文庫、pp.65-81
   ?AM.ガードナー著、「奇妙な論理」、社会思想社現代教
    養文庫、pp.54-62
   ?B「禁断の超「歴史」「科学」」、新人物往来社、pp.124
    -131
   ?Cカール・セーガン、「サイエンス・アドベンチャー」新
    潮選書
   ?Dテレンス・ハインズ著、「ハインズ博士『超科学』をき
    る」、化学同人、pp.276-285

グラハム・ハンコック/ヴェリコフスキー.jpg

2008年08月15日

●神話をベースとするヴェリコフスキー理論(EJ第1550号)

 ヴェリコフスキー理論について述べる前に、この理論が相当問
題のある理論であることをお断りしておく必要があります。要す
るに、ヴェリコフスキーの主張は従来の天文学の常識から考えて
とても受け入れ難い理論であるということです。
 そのため、ヴェリコフスキーの理論は多くの学者から激しく攻
撃され、徹底的に批判されたのです。その批判者の中には、あの
カール・セーガンもいたのです。しかし、彼はヴェリコフスキー
の考え方をまともに受け止め、十分研究したうえで、根拠を明ら
かにして、反論したのです。
 ヴェリコフスキーを批判する学者の中には、彼の考え方をロク
に研究もせず、批判した学者も非常に多かったのです。学者でな
くてもそういう人は多くいます。多くの人が批判するから、自分
も批判するというスタンスの人です。
 そういう人に対して、カール・セーガンは次のように戒めてい
るのです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  科学は自由な研究によって進歩してきたし、自由な研究のた
 めに存在する。どんな奇妙な仮説でもその長所を考えて見よう
 いうのが科学である。(中略)
  ヴェリコフスキーの事件よくない点は、彼の仮説が間違って
 いるのか、確立された事実に反しているというのではなく、科
 学者と自称する人たちがヴェリコフスキーの研究を抑圧しよう
 としたことだ。           ――カール・セーガン
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 カール・セーガンの偉いのは、どのような荒唐無稽な理論に対
してもまともに向き合ったということです。これらのことを前提
としてヴェリコフスキーの理論について説明します。
 ヴェリコフスキーとはどのような人だったのでしょうか。
 1895年ロシアに生まれ、英国に渡ってエディンバラで自然
科学を学び、ロシアに帰国後、法律・経済・歴史を学び、モスク
ワ大学、チャルコワ大学で医学を修めたのです。そのあとドイツ
に渡り、ベルリンで生物学を学び、雑誌「スクリプタ・ウニベル
シタティス」を創刊するのです。これは世界のユダヤ人学者をま
とめ、エルサレム大学創立のきっかけとなるのです。
その後パレスティナで医者を開業し、チューリッヒとウィーン
でフロイト派の精神分析学を研究しています。とてもエネルギッ
シュな学者であるという印象です。
 ヴェリコフスキーの理論の特色は、天文学がベースではなく、
世界中の神話や伝説がベースであるという点です。その取り上げ
られている数は膨大であり、彼は世界中の神話に通じていたので
す。それにしても理論のベースになるものが神話とは・・・この
あたりにヴェリコフスキーの理論の問題点があるといえます。
 その神話や伝説の研究において彼はあるひとつの発見をしたの
です。それは、古代中国やインド、それにバビロニアなどの古い
神話や伝説になればなるほど、金星の話が出てこないのです。そ
れでいて、どの神話にも金星に相当する神の誕生の話は劇的に描
かれている――そのことから、ヴェリコフスキーは約4000年
前には金星はなかったのではないかと考えたのです。金星に相当
する神の誕生とは、ギリシャ神話のアフロディティとパラス・ア
テナ、ローマ神話のヴィーナスの誕生です。
 ここで、パラス・アテナの誕生についてふれておきます。ゼウ
スは、女神メーティスを飲み込んだところ、頭がとてつもなく痛
くなったのです。そこで鍛冶の神ヘファイストスに自分の頭を斧
で割って欲しいと頼むのです。この要請を受けてヘファイストス
は、斧でゼウスの額を割ったところ、真っ赤な傷口から武装した
パラス・アテナが飛び出してきたというのです。
 このたわいもない神話からヴェリコフスキーは、驚くべきこと
を考えたのです。それは、ゼウスを木星、パラス・アテナは金星
と考えたのです。つまり、ゼウスの額からパラス・アテナが誕生
したというのは、木星から金星が飛び出し、彗星となったと解釈
したわけです。
 ピテゴラス派という一派がありますが、アリストテレスは彼ら
について次のように書いています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  ピタゴラス派と呼ばれる若干のイタリア人は、彗星は惑星の
 一つであるが、長い期間を隔てて現れるものであり、地平線か
 ら、わずかしか上がらないものだという。
                    ――アリストテレス
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 水平線からわずかしか上がらない惑星とは、彗星だけではなく
金星にもそれは当てはまるのです。つまり、西暦前4世紀のピタ
ゴラス派の人々は、5つの惑星の1つは彗星であると考えていた
わけです。
 木星から飛び出したとされる灼熱の巨大彗星「金星」は当分は
現在のような安定した公転軌道を描いてはいなかったのです。そ
れは多くの彗星がそうであるように、長楕円軌道をとっていたの
です。そのため、ほかの惑星の公転軌道と交差するようになった
とヴェリコフスキーは主張するのです。
 さらにヴェリコフスキーは、金星が木星から誕生した時期を割
り出したのです。それは『旧約聖書』に記されている預言者モー
セがイスラエル人を率いてエジプトを脱出したときではないかと
考えているのです。
 映画『十戒』で見られたあの「紅海割れ」――これは彗星であ
る金星の地球への超接近によって潮汐作用が激しくなり、地球の
海の干満の差が激しくなったためであるとしています。とくに紅
海の付近は一時的に未曾有の干潮となり、水位が極端に低下し、
海の水が左右に分かれたのです。
 このように、ヴェリコフスキーはすべてを聖書や神話によって
立証しようとするのです。火星の海の水が失われたのもこれが原
因であるとヴェリコフスキーはいっているのです。
                ・・・[火星の研究/29]


≪画像および関連情報≫
 ・パラス・アテナ=金星説について
  パラス・アテナ=金星説に関してはヴェリコフスキー自身は
  まったく根拠を挙げていないわけではない。歴史家プルタル
  コスの著作『モラリア』の一編「エジプト神イシスとオシリ
  スの伝説について」には、「サイスにある女神アテナ、これ
  を人々(エジプト人)はイシスだとも信じている」とある。
  さらに『博物誌』で知られるプリニウスは、エジプトの女神
  イシスは金星であると記している。

明けの明星.jpg

2008年08月18日

●火星を襲ったカタストロフィーの謎(EJ第1551号)

 ギリシャ神話における火星の神は「アレス」と呼ばれます。と
ころが、ローマ神話では「アレス」は「マルス」と呼ばれるので
す。英語で火星のことを「マーズ」というのは、この「マルス」
が語源であるからです。
 マルスは「軍神」と呼ばれ、恐れられるのですが、これは火星
の色が赤であるからです。真っ赤な色は血の雫を連想させ、火星
は不吉な星とされたのです。このことから、マルスは血を好む殺
戮と戦争の神を象徴するものとされたのです。
 しかし、不思議なことがあるのです。西暦前8〜9世紀におけ
る古代神話の世界において火星は軍神どころか何ら顕著な働きを
していなかったのです。つまり、火星は誰からも恐れられてはい
なかったのです。むしろ恐れられていたのは、輝くばかりの原始
大気を後ろにたなびかせて暴れまわっていた金星の神「アテネ」
だったのです。
 この「輝くばかりの原始大気を後ろにたなびかせて」という表
現は、金星が彗星であったことを暗示しています。金星は超楕円
軌道を描き、多くの惑星を危機に陥れていたからです。
 しかし、紀元前8〜9世紀以降、それまでおとなしかった火星
は軍神「マルス」に変貌し、暴れまわっていた金星は、愛と平和
の女神「ヴィーナス」へと変貌してしまったのです。それは、金
星が現在の円軌道、太陽系第2番惑星の地位を獲得したことと無
関係ではないでしょう。
 ヴェリコフスキーは神話をベースとして宇宙論を展開する――
このようにいうと、いかにも荒唐無稽に思えますが、もともと神
話は天空の神々の話――宇宙の惑星など――であり、宇宙の話な
のです。かつて宇宙で起こったことを神話として後世に伝えてい
るのです。
 そうであるとすると、おとなしかった火星の神が不気味な軍神
「マルス」となり、暴れ者であった金星の神「アテネ」がおとな
しくなったという神話は何かを暗示しているのです。
 それは紀元前8世紀頃、金星は火星に異常接近し、火星に想像
を絶するカタストロフィーを引き起こしたのではないかという暗
示です。それは、火星の海をも一挙に失わしめるほどの未曾有の
カタストロフィーです。
 火星の質量は金星の8分の1程度ですから、もし異常接近する
と、受けるダメージは火星の方がはるかに深刻になります。神話
で縷々と語られるように火星は金星に敗れ去ったのです。それを
示す証拠はたくさんあります。
 第1の疑問は、火星の地表はなぜ赤いのかということです。
 これは、マリナーやバイキングらの火星探査機によって、既に
明確になっています。火星が赤いのは表土が赤いからです。赤土
が火星の全面を覆っているために、赤く光って見えるのです。
 火星の表土は、土の中に大量の鉄分が含まれていることにより
赤い色をしているのです。酸化した鉄は赤い色を帯びているので
す。探査機バイキングによる分析の結果、赤い土壌の正体は、酸
化第二鉄を含む風化生成物であることが分かっています。
 問題は、火星の表面には、なぜ、こんなにも多量の鉄分が存在
するのかということです。鉄は比較的重い元素ですから、原始惑
星の時代に、その多くは地中深く沈んでしまうのです。
 それでは、地中深く沈んでしまっている鉄分がなぜ地表にあら
われるかです。それは、火山の爆発によって地表に露出してくる
のです。
 赤土として有名な関東平野の「関東ローム層」――これは、か
つて富士山から噴出した火山灰がその正体なのです。火山が爆発
したとき、地中深くにあった鉄分が地上に噴出したのです。その
ため、火山灰の中に含まれる鉄分が酸化して、赤くなってしまっ
たのです。
 それでは、火星の場合も火山が噴火して地中深くにあった鉄分
が表層化したのでしょうか。否、それはあり得ないことです。な
ぜなら、火星中の火山がすべて噴火しても、たかが知れているか
らです。それに、火星の場合、赤土の広がりがきわめて不均衡で
あることです。
 それに、火星には真っ黒な地表が露出しているところがあるの
です。よくよく観察すると、黒い地表の上に、赤土の表土が覆い
被さっていることが分かります。それは、まるで、宇宙から赤い
表土が吹付けられたかのように見えるのです。
 第2の疑問は、火星の赤道付近にあるクレーターの存在です。
 そのクレーターは「台状クレーター」と呼ばれるもので、極地
方特有のクレーターなのです。
 隕石が極地方に衝突すると、厚い氷床の上に破片が積もること
になります。夏になって氷床が溶けはじめますが、上に塵が集積
した場所だけ、日光を遮断するので、溶け方が遅くなります。そ
うすると、クレーターを中心として、氷床が台状に溶け残ってし
まい、結果として台状のクレーターになってしまうのです。
 問題は、本来であれば極地方にしか存在しない台状クレーター
がなぜ赤道付近にあるかです。それにこの台状クレーターは実は
もうひとつ存在し、それは互いに火星の反対側になっているので
す。これは何を意味しているのでしょうか。
 想像でしかありませんが、その台状クレーターのある2つの地
域がかつての火星の極地方であったということになるのです。つ
まり、何らかの天変地異が起こって、両極が移動してしまったと
考えられるのです。これを「ポールシフト」といいます。
 この火星と金星の天変地異は、ギリシャ神話の原典ともいうべ
きホメロスの叙事詩――「イリアス」と「オデュッセイア」にお
ける第20歌と第21歌として伝承されてきているのです。
ヴェリコフスキーは、アテネを「金星の神」、アレスを「火星の
神」とし、この闘いを独自の宇宙論をもって、惑星同士の宇宙的
衝突を描いたものと解釈したのです。
 火星にかかる天変地異があったとすると、火星には超古代文明
があって、その時点で滅びているとの解釈も成り立つのです。
                ・・・[火星の研究/30]


≪画像および関連情報≫
 ・写真左 ・・・ 火星の赤い地表
  写真右 ・・・ 台状クレーター

ヴァイキング探査機の映像.jpg

2008年08月19日

●なぜ、ヴェリコフスキーを無視できないのか(EJ第1552号)

 神話をベースとしてすべての理論を構築しているヴェリコフス
キーに対して天文学者たちがヒステリックに攻撃したのは理解で
きるような気がします。なぜなら、彼の仮説はあまりにも荒唐無
稽であるからです。
 しかし、それならばなぜ無視できなかったのでしょうか。荒唐
無稽なことをいっているなら無視して相手にしなければいいので
す。それなのにアカデミズムはヒステリックに攻撃している――
それはその理論を相当意識をしている証拠だと思うのです。
 その理由は、荒唐無稽な仮説であるはずのヴェリコフスキーの
理論が、探査機が火星や金星に行くようになって、いろいろな事
実が判明し、次第に無視できなくなりつつあるからです。
 金星や木星の探査がまだ行われていなかった時代に、ヴェリコ
フスキーはいくつかの予言をしているのです。
 そのひとつに金星に関する予言があります。
 金星は誕生して4000年ほどしか経過してしないので、まだ
熱が十分に放出されていない――したがって地上は灼熱状態であ
るといっているのです。
 これに対してアカデミズムは、金星が有史以前から知られてい
る存在であったため、誕生してから4000年しか経っていない
という点に強い反発を感じていたのです。
 それどころか、金星は地球に近い惑星であり、濃密な大気もあ
って地球と似ている点も多いため、発見当初は生命の存在すら期
待されていたほどなのです。そのため、あのカール・セーガンで
すら、当初は火星よりも金星をテラフォーミングの対象として考
えていたほどだったのです。
 ところが探査機を打ち上げて金星を調べて見ると、金星の地表
の気温は摂氏400度以上――とても生物が住める状態ではない
し、テラフォーミングの対象になり得ないことがわかってきたの
です。一番新しい調査では金星の気温は摂氏530度――鉛です
ら融解する灼熱地獄であることがわかっています。ヴェリコフス
キーの予言は的中したのです。
 もうひとつ、ヴェリコフスキーは金星は木星から誕生した惑星
であり、そういう木星であるから、かなり活発な活動をしている
に違いない――とくに電磁気エネルギーが莫大であり、おそらく
電磁波を放出していると予言したのです。
 金星が木星から誕生したということについてアカデミズムは認
めるはずはないのですが、電磁波エネルギーについては的中した
のです。木星には強力な地磁気が存在し、極地方にはオーロラが
たびたび観測されているのです。
 このようにヴェリコフスキーの予言が次々と的中するにつれ、
NASAの学者たちは真っ青になったといいます。そのため、ア
カデミズムは集中的に攻撃する裏で、ヴェリコフスキー理論を徹
底的に分析し、そのかなりの部分が正しいことを既に悟っている
といわれています。アカデミズムがヴェリコフスキーをけなしな
がらも無視できないのは、こういう理由によるものです。
 ここで「マクダニエル・レポート」に話を戻します。この「マ
クダニエル・レポート」がどのような趣旨のレポートであるかご
存知ない方は3月2日のEJ第1543号を参照してください。
 このレポートで、マクダニエル教授は、火星のシドニア地区の
構造物群については次の趣旨のことを述べています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  シドニア地区に集中する構造物群には、数学的・幾何学的概
 念が介在している。それは、火星地表に存在する特異な構造物
 群が人工構造物である可能性を十分に示唆するものである。
  それぞれの構造物、あるいは複数の構造物の間に特定の位置
 関係がある。これは、19.5度といった特定の角度で表され
 るものである。           ――マクダニエル教授
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 D&Mピラミッドを覚えておられるでしょうか。
 以下の記述は添付ファイルを見ながら読んでいただくと理解し
やすいと思います。まず、写真を見てください。
 D&Mピラミッド(五角錐体構造物)の頂点から人面岩(FA
CE)とホーグランドの発見した正四面体構造廃墟(RUIN)
とをそれぞれ直線で結ぶと、そこに19.5度という角度ができ
るのです。
 この19.5度という角度には幾何学的な意味があるのです。
既に述べたようにD&Mピラミッドは五角錐体ですが、正五角錐
体ではないのです。ひとつの辺を挟んだひと組の2辺がほかの辺
よりも少し長いのです。また、北側の稜線は先が三叉に分かれて
います。
 まず、このD&Mピラミッドの頂点から北東に伸びる稜線と火
星の緯度(北緯40.868度)が作る角度を測ってみると、こ
れが19.5度になるのです。
 続いて、D&Mピラミッドの北東角から突起部まで引いた直線
と北東辺との角度が19.5度なのです。さらにD&Mピラミッ
ドの北西角から突起部まで引いた直線と北西辺との角度を測ると
これも19.5度なのです。
 この19.5度という数値は何なのでしょうか。
 正四面体(三角錐)とそれの4つの頂点に内接する球体を考え
てください。このとき正四面体の頂点のひとつを北極点にもって
くると、残りの3つの頂点は南緯19.5度に等間隔に並ぶので
す。反対に、それを南極点にすれば3つの頂点は北緯19.5度
にくるのです。
 マクダニエル教授は、火星のシドニア地区の異常構造物にはこ
の19.5度の他に次の3つの数字も出てくるといっています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    1.√3、√2、√5の数値が頻出すること
    2.円周率 π を組み合わせて得られる数値
    3.1対1.618の黄金比率が発見できる
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                ・・・[火星の研究/31]


≪画像および関連情報≫
 ・図形出典
  並木伸一郎著『火星人面岩の謎』
  学習研究社/学研


19.5度の謎.jpg

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