INTEC JAPAN/BLOG

このフォーラムは、異文化研修の教育機関(株)インテック・ジャパンの情報発信用です。
最新のニュースを毎週月曜日にお届けします。

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● 2007年05月 記事 ●

2007年05月01日

無線ICタグ−その実体と可能性を探る/0053号

●ICタグとは何かご存知ですか

 最近「ICタグ」という言葉をよく耳にします。これとよく似たものにJR
のICカード「Suica」があります。3月18日からは新しいICカード
の「PASMO」が登場し、JRだけでなく私鉄も利用できるようになって、
利用者が一挙に急増しています。
 「Suica」の登場は2001年11月ですが、ICタグは2003年頃
から標準化の作業が本格化し、さまざまな実証実験が積み重ねられ、現在その
本格的な利用がはじまろうとしているのです。ICタグの正式な名称は次の通
りであり、RFIDとも呼ばれています。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
   無線ICタグ/RFID/Radio Frequency Identification
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ICチップのほとんどはバッテリーを搭載せず、リーダー/ライターが発す
る電波を受信し、電磁誘導などの仕組みで電波を発生させるのです。そのため
小型化が実現でき、商品などに貼り付けることができます。

●バーコードとはどこが違うか

 商品などに付けられるという点では、ICタグはバーコードの次世代版とい
われています。ICタグとバーコードはどう違うのでしょうか。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
               ICタグ     バーコード
    データ量         多い       少ない
    データの書き込み     可能     印刷時のみ
    暗号処理         可能        不可
    複数同時書き込み     可能        不可
    単価           高い        安い
    リーダー価格       高い        安い
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 大きな違いは情報量の差です。バーコードがせいぜい数10桁の情報しか保
存できないのに対して、ICタグは数1000桁の情報を保存できるのです。
さらにICタグは情報を読み取らせるだけでなく、書き換えることも可能であ
り、再利用もできるという特色があります。
 気になるのは価格です。バーコードは印刷できるので低コストで使えるのに
対し、ICタグは1個100円〜150円もするのです。しかし、ICタグが
幅広く普及して使用量が増えれば、1億個のロットで1個当たり25円程度に
なるという試算もあります。

●たとえばこのように使われる――スーパーの例

 ICタグにはさまざまな活用のしかたがあります。既に実験的に行われてい
るスーパーの例でいうと、次のような使い方ができます。
 このスーパーマーケットでは、商品の1つ1つにバーコードの代わりにICタ
グが装着されています。こうしておくと、顧客が商品を手に取ってカートに入
れると、カートのディスプレイに野菜の生産地や出荷者、出荷日、お勧めのレ
シピが表示されるのです。
 同時にその商品棚に設置されているリーダー/ライターが、商品が1個なく
なったことをスーパーのバックエンドシステムに伝えるのです。顧客がその表
示を見て元の棚に戻したとすると、そういう顧客の行為もICタグに書き込ま
れ、コンピュータに伝えられます。このように店内での商品に関わる顧客行動
は逐一ICタグを通じてコンピュータに記録され、後でマーケティングデータ
として役立てることができるのです。
 さて、カートをいっぱいにした顧客は、レジカウンターの列に並ぶのではな
く、ICタグのリーダが付けられたゲートをくぐるだけでいいのです。そうす
ると、自動的に購入商品が計算され、顧客のクレジットカードから代金が引き
落とされるのです。もちろん、現金での精算も可能です。
 少なくとも現在スーパーで行われているように、店員がいちいち商品のバー
コードを読み取る手間がなくなるのです。なぜなら、ICタグには複数同時読
み取り/書き込みが可能だからです。したがって、これだけでもレジの混雑は
一掃されてしまいます。
 総務省によると、ICタグの普及しだいでは、2010年に最大31兆円の
経済効果があるといわれています。しかし、これには次の条件が付くのです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 技術的課題の解決、タグの低コスト化などが実現し、利活用分野の拡大によ
 り、普及が大きく促進される場合――基本的条件   2003年/総務省
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 技術的課題はほとんど解決されるはずです。コストについても普及すれば、
100円を大きく割り、十分採算の取れるコストになるはずです。問題なのは
ICタグのプライバシー問題です。何らかの方法で商品に付けられたICタグ
をスキャンすることで、購入者の個人情報が読み取られてしまう恐れがあるこ
とです。これに関する技術的革新が待たれるところです。       以上

2007年05月07日

バランスシート不況を体系的に説明する本/0054号

●「バランスシート不況」とは何か

 野村総合研究所・主席研究員・チーフエコノミストのリチャード・クー氏が
今年の1月に発刊された次の著作が話題を呼んでいます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
  リチャード・クー著
  『「陰」と「陽」の経済学/我々はどのような不況と戦ってきたか』
                         東洋経済新報社刊
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 リチャード・クー氏は4年前の2003年に『デフレとバランスシート不況
の経済学』(徳間書店刊)を発刊し、当時の日本の長期不況を「バランスシー
ト不況」という今までにない考え方で分析を試みていますが、それは非常に説
得力のある理論だったのです。
 バランスシート不況とは、資産価格の暴落を受けて借金に見合う資産を失っ
た企業が、利益を借金の返済に回す一方、家計の貯蓄の借り手が減少すること
によって、総需要が減少して起きる不況のことです。
 簡単なモデルで考えてみます。1000円の所得のある人が、900円を自
分で使い、100円を貯蓄していたとします。そうすると、この人の消費した
900円は次の誰かの所得になり、残りの100円は金融機関によって貸し出
され、その金を借りた人によって消費されます。
 そうすれば、当初の1000円の所得に対して900円プラス100円の支
出が発生したことになり、経済は回っていくことになります。もし、金融機関
が100円すべてを貸し出せなければ金利を下げればよいのです。
 ところがバランスシート不況では、このように経済は回らないのです。人々
は相変わらず900円を消費し、100円を貯蓄しているのですが、消費した
900円は順調に回るものの、100円の貯蓄は借り手が見つからない状態な
のです。企業部門はゼロ金利であるのに借金返済に忙しいからです。
 金融機関は家計が貯蓄した100円に加えて、企業が借金を返してくるので
資金が余ることになります。その結果、金利が下がり、900円しか需要が発
生しなかったことになるので、経済は当初の1000円から900円に縮小す
ることになります。この状態を繰り返すと経済はますます縮み、不況になりま
す。こうして起こる不況がバランスシート不況なのです。

●既存経済学に対する理論的な「殴りこみ」

 本書のタイトルである「陰」と「陽」とは何でしょうか。
 「陰」と「陽」の世界は、景気が好況から不況まで一巡するサイクルのこと
をいうのです。
 金融引き締めでバブルが崩壊(①)し、それによって資産価値が暴落、負債
だけが残って、経済全体がバランスシート不況に陥る(②)――これを受けて
企業が債務の最小化に動き、金融政策が効力を失う(③)のです。企業の借金
返済が終わっても企業はお金を借りず、金利も上がらず景気も本調子ではない
(④)――これが「陰」の世界です。ついこの間までの日本経済そのものです
が、現在は④の段階に達しているとクー氏はいいます。
 しかし、やがてそれが「陽」の世界に転ずるときが来ます。企業の借金に対
する拒否反応が解消し、前向きな資金調達が出てくるようになります。金融政
策が効力を取り戻し、経済政策の主役が財政から金融に移ります。景気はよく
なり企業は元気を取り戻しますが、一部の自信過剰な企業がまたしてもバブル
を引き起こし、再びバブルの発生へと戻るのです。
 クー氏によると、2006年時点での銀行の企業向け融資残高は1985年
の水準まで減っているとのこと――これはバブル期に発生した過剰債務が企業
のバランスシートから完全になくなったことを意味しています。このようにバ
ランスシートが改善されたことは「陽」の世界に転ずる条件がクリアされたこ
とを意味するので、必ずしも日本経済は「失われた10年」ではなかったので
はないかとクー氏は述べています。
 本書は英語版が先に出ていますが、経済学界では相当反発があったというこ
とです。とくに経済学者のポール・クルーグマンやFRB議長のベン・バーナ
ンキなどのメイン・ストリートにいる人たちの反発がすごかったといいます。
なぜなら、このクー氏の理論は従来の経済学では常識とされていることを否定
しているからです。
 クー氏によると、本書は次の2つの目的を持って書かれたということです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
  ≪目的①≫日本経済の現状を分析し、その将来の展望をはかること
  ≪目的②≫日本の長期不況はマクロ経済学に何を残したか整理する
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 この目的②は、これまでの経済学に対する理論的な「殴りこみ」になってい
るとクー氏はいっています。内外の経済学者たちが金融政策の必要性を説く根
拠になっている、過去30年間に米国の経済学界で進められた1930年代の
大恐慌に関する研究にまで言及し、彼らの土俵でこの論争を行い、決着をつけ
るという勇ましいものです。
 現在、インテック・ブログでは、クー氏の「バランスシート不況」を連載中
です。あわせてご愛読のほどお願いします。             以上

2007年05月14日

オープンソースの検索エンジンを作るウィキア/0055号

●「ウィキぺディア」と「ウィキア」の関係

 ジミー・ウェールズという人物をご存知でしょうか。
 彼は、ウィキメディア財団の名誉理事長であり、同財団が運営する百科事典
プロジェクト「ウィキペディア」の創始者です。
 「INTEC FORUM」では、2006年9月4日の第21号において
ウィキペディアを取り上げていますが、今回は創始者のジミー・ウェールズを
中心にもう一度この話題を取り上げてみることにします。
 ウィキペディア――ウェールズが作り出したこのユーザ参加型の百科事典は
今やブリタニカ大百科事典の42倍にも達し、月に70億回も閲覧されている
のです。おそらくインターネットで何かの調べ物をしている人であれば、頻繁
にこのフリー百科事典のお世話になっているはずです。
 ウィキペディアがスタートしたのは2001年1月のことですが、このウィ
キペディアによって金持ちになった人は、ウェールズをはじめとして今のとこ
ろ誰もいないのです。ウェールズは金儲け仕様のウィキペディアを作ることは
ユーザの貢献を抑止することになると考えたからです。そのためウィキペディ
アを運営するウィキメディア財団は非営利法人になっているのです。
 ウェールズは非常に慎重な人物で、ひとつずつ確かめながら事業を展開して
いくタイプの人間です。その計画の一環として、2004年10月にウェール
ズは次の名前の営利企業を設立しています。それと同時にウェールズはウィキ
メディア財団の会長職を退いています。本気で取り組む姿勢なのです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
    「ウィキア」――Wikia
    ジミー・ウェールズとアンジェラ・ビーズリーの共同設立
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 この「ウィキア」という企業はなかなか注目に値するのです。ウィキアを支
えるビジョンは次の3つです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
  1.ウィキぺディアと同様に「ウィキ」モデルを使って構築すること
  2.ウィキペディアの最も信頼できるボランティア編集者を使うこと
  3.アドセンスを利用し、収益の上がるウェブサイトを構築すること
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 要するにウィキアは、ユーザ参加型のコミュニティ・ポータルサイトであり
そのテーマは、スターウォーズから、ドゥームやファイナルファンタジーなど
のコンピュータゲームのサイト、旅行、禁煙、選挙運動などのサイト、それに
ペットの糖尿病に関するサイトまで、実に多岐にわたっているのです。
 これらのサイトが、月間1億6000万人の訪問者を誇るウィキペディアの
ほんの一部でも引きつけることができれば、グーグル・アドセンスから莫大な
報酬が得られるはずです。

●ウェールズはグーグルを破壊する

 2006年12月のことですが、次のような噂がハイテク関連のメディアを
駆け巡ったのです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
     ジミー・ウェールズは、グーグルに戦いを挑んでいる
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 これは、ウェールズが非公式発言として「ウィキアは、オープンソースの検
索エンジンを作る」といったことによって出た噂なのです。グーグルは自社の
検束アルゴリズムは企業秘密にして公開していませんが、ウェールズはウィキ
アではその検索基準を公開して、外部のプログラマの力を借りて質の向上を図
ると宣言しているのです。
 さらにウィキアの検索エンジンは、人間の知能を利用して、コンピュータで
はできないこと、すなわち検索結果に常識を持たせることを実現するといって
いるのです。もちろんこの技術をウィキアが有しているわけではなく、不特定
多数の人の力を借りることを前提にしているのです。
 この不特定多数の驚くべき力を示す実験があるのです。それは、米エスクワ
イア誌のジェイコブス記者が2005年に行った実験です。ジェイコブス記者
は、わざとスベルミスや事実誤認にあふれた709語からなる文章をウィキペ
ディア上にアップして、それがどのくらいの時間で修正され、エスクワイア誌
に載せるレベルの記事になるかどうかを実験したのです。結果は、次のように
なったのです。CNETがこの実験について報じた記事です。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 最初の24時間で224回、次の24時間で149回の編集が行われた。す
 べての事実誤認が瞬く間に修正された後は、文章を練り上げて明晰で読みや
 すい記事に仕上げる推敲作業に重点が移り、771語からなる記事にまとま
 ってエスクワイア誌に掲載された。           ――梅田望夫著
   『ウェブ進化論/本当の大変化はこれから始まる』 ちくま新書582
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 オープンソースとは、この不特定多数の力を信じ、その力を集めるプラット
フォームを構築することなのです。次回もこのテーマを取り上げます。
        ――月刊アスキー/06「ウィキの世界を作る」を参照――

2007年05月21日

新しい日本がわかる『クーリエ・ジャポン』/0056号

●インテリジェンスとインフォメーションの違い

 インテリジェンス――Intelligence―― という言葉をご存知ですか。
 日本語に訳すと、「知能」とか「知性」という意味になることは誰でも知っ
ていますが、カタカナで「インテリジェンス」というときは、知能的な働き全
般や、その精神的な働きによってあらわされた現象や結果の程度を評する場合
に用いられる(ウィキペディア)のです。あえて日本語にすれば、「諜報――
国際情報」ということになるのです。
 「諜報」といわれてもピンとこない人も多いと思われるので、外交ジャーナ
リストで作家の手嶋龍一氏の解説をご紹介しましょう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 よく日本の商社の方々は、外務省の情報収集能力を批判して、商社の情報力
 を自慢します。確かに商社のもとには夥しい量の情報が蓄積されています。
 が、それは熟成したインテリジェンスとはいえない。インフォメーション、
 つまり、情報の素材にすぎない。大きな国際事件が起こると、商社マンは、
 「こうなることを示す情報をすでにもっていた」と言います。それは後講釈
 というものです。大きな地震が起きた後に、微動地震の記録用紙を取り出し
 て、「ここに地震の予兆があった」と釈明する予知学者と似ています。
      ――手嶋龍一/佐藤優共著、『インテリジェンス武器なき戦争』
                          幻冬舎新書012刊
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 「外交は武器を使わない戦争」といわれますが、国際舞台の背後では、さま
ざまな情報戦が繰り広げられているのです。インテリジェンスはそうした戦い
に不可欠な武器であるといえます。
 かつて外務省において「インテリジェンスのプロ」といわれた佐藤優氏は、
現在でも「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」とロシアの日刊紙
「イズベスチヤ」、ロシア国防省の機関誌「赤星」の3紙を定期購読している
そうです。これに加えて、ドイツの日刊紙「フランクフルター・アルゲマイネ
・ツァイトゥング」、英国の日刊紙「ガーディアン」に目を通し、そして「ネ
アラ」(朝鮮語で「我が国」という意味)――北朝鮮政府の事実上の公式サイ
トをチェックしているといいます。さすがインテリジェンスのプロといわれる
だけのことはある見事な情報の集め方です。

●「クーリエ・ジャポン」がある

 情報社会の現代においては、ビジネスパーソンも国際スタンダードの情報力
――インテリジェンスを身につける必要があります。とくに海外は日本をどの
ように見ているかという情報が必要なのです。しかし、それには佐藤氏や手嶋
氏のように、相当高度な語学力が必要になります。
 戦前、日本の内閣情報局は「週報」という雑誌を発行していましたが、それ
は海外メディアの記事を選んで日本語に翻訳して掲載していたのです。しかし
戦後の日本はそういう作業をやってこなかったのです。
 しかし、朗報があります。講談社が「クーリエ・ジャポン」という雑誌を出
したからです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
  [クーリエ・ジャポン]/国際ニュースの「セレクト・ショップ」
  COURRiER                 ――講談社
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 この雑誌は、「世界は日本をどう見ているのか」「日々起こる世界中のニュ
ースを、海外の現地メディアはどう報じているのか」――つまり、外国人を読
者に想定して書かれた外国メディアのニュースを日本人に紹介するという手法
をとっているのです。
 実はこの「クーリエ・ジャポン」、2005年12月に創刊され、隔週刊―
第1・3木曜日に発行されていたのですが、2007年5月から、毎月10日
発売の月刊誌になったのです。
 なぜ、フランス語の名前をつけたのかというと、フランスで1990年から
発行されている雑誌「クーリエ・アンテルナショナル」にヒントを得たからな
のです。「クーリエ・アンテルナショナル」は、外国メディアの記事を厳選し
てフランス人向けに供給する手法をとっていたのです。
 月刊誌となった6月号の内容は、かなり面白い記事が満載されています。ア
ルゼンチン発の「南米アルゼンチンでなぜ日本の小説が売れるのか」、それに
「INTEC FORUM」/第52号で取り上げた英国発の大特集「エタノ
ール『不都合な現実』」、さらに米国発の松坂選手の話題「もうひとつの松坂
フィーバー」、英国発の中村俊輔の話題「巨大ケーキで祝った天才シュンスケ
『MVPの夜』」など、世界から見た日本の面白い記事が満載です。
 機密情報の98%は公開情報である――これは佐藤優氏の主張ですが、ワイ
ドショー化している日本のメディアと違って「ク―リエ・ジャポン」の編集方
針は国際スタンダードにあり、日本人がインテリジェンス感覚を身につけるの
に役に立つと述べています。
 ワイドショー化するという意味は、日本の場合、初日の報道は各社若干の違
いがあるものの、2日目以降の論議は極度に似てくることをいうのです。日本
で通じる空気に流されてしまうからです。              以上

2007年05月28日

ウェブサイトの評価を知る方法がある/0057号

●ページランクというウェブサイトの評価がある

 最近書店のIT書籍コーナーに行くと、「SEO」いうタイトルを冠した本
をよく見かけます。これは一体何を意味しているのでしょうか。
 「SEO」は、次の言葉の頭文字をとったものです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
   SEO = Search Engine Optimization/検索エンジン最適化
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 「検索エンジン最適化」といっても「検索エンジンを最適化する」というこ
とではなく、次のような意味になります。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
  SEOとは、検索エンジンに正しく評価されるようウェブサイトおよび
  周辺環境を最適化することである。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ところで、検索エンジンはどのようにしてウェブサイトを評価しているので
しょうか。グーグルやヤフーなどの検索エンジンがどのようにウェブサイトを
評価しているかは企業秘密となっていて詳細はわかりませんが、自分のウェブ
サイトの評価を知ることは可能です。
 グーグルでは、「ページランク」という方法で、10点法でランクを決めて
います。何はともあれ、インテック・ジャパン・ブログのウェブサイトのペー
ジランクを調べてみましょう。次のURLをクリックしてください。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
          http://www.pagerankon.com/
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 「ページ・ランク・オン」というサイトが開きます。ページランクをチェッ
クする窓がありますので、上記のURLを入力して、[ページランクをチェッ
ク]ボタンをクリックします。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
          http://intec-j.seesaa.net/
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 そうすると横向きの棒グラフでページランクが表示されます。ランクは1で
す。大まかな評価のポイントは次の通りです。ページランク1はC評価です。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
      A評価 ・・・・・ ページランクが 4以上
      B評価 ・・・・・ ページランク2または3
      C評価 ・・・・・ ページランク1または0
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 開設から約1年経過のブログとしてはまずまずの評価です。ランクが1つ違
うだけで相当違います。ランク1の違いは、10倍は違っているのです。しか
し、2違うと20倍ではなく、100倍、3違うと1000倍程度違います。
ページランクの違いは、単なる倍数ではなく、2乗倍になるというわけです。
したがって、ランクをひとつ上げるのは大変なのです。
 自分がよく見に行くウェブサイトも同じようにして調べることができます。
窓にURLを入れて、[ページランクをチェック]ボタンをクリックするだけ
です。自分の知っているサイトのページランクをチェックしてみてください。
 それではグーグルは何をもってページランクを決めているのでしょうか。
 それは「被リンク数」をベースにして、独特の評価ポイントを加えてページ
ランクを決めているのです。被リンク数とは、そのサイトに物理的にリンクし
ているサイトの数や、物理的にリンクしていなくてもそのサイトのことを紹介
しているサイトがあればカウントされるのです。

●ページランク決定のメカニズム

 グーグルのページランクの決め方の基本的なメカニズムについてお話しして
おきます。評価の基準はサイトがリンクしている数です。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
     AサイトはCサイトとDサイトにリンクしている
     BサイトはC D Eの3サイトにリンクしている
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 グーグルでは各サイトに独特の基準でポイントを与えています。仮にAサイ
トのポイントを100とし、Bサイトのポイントを15とします。Aサイトの
ポイントはリンクしているCサイトとDサイトに等分に配分され、50ポイン
トずつになります。同様にBサイトの15ポイントは5ポイントずつリンクし
ているC、D、Eに配分されるのです。そうするとCサイトは、「50+5=
55」となり、ポイントは55ポイントになります。
 つまり、各サイトは他のサイトからのポイントの配分によってサイト自身の
ポイントが決まるのです。グーグルではこの各サイトのポイントをページラン
クに換算しているものと思われます。
 このメカニズムからはっきりしていることは、ポイントの高い有力サイトか
らリンクされると、高いポイントの配分が得られるので、ページランクが上が
るということです。多くの有力サイトからリンクされるためには、それだけ価
値のあるコンテンツがあることがポイントになるのです。       以上

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