急拡大する『セカンドライフ』とは何か」/その2/0062号
●どのように自分の分身(アバター)を作るか
セカンドライフが単なるお遊びではないことは、2007年6月11日放送
のNHK総合の「クローズアップ現代」をご覧なった方はおわかりになると思
います。そういう意味で「クローズアップ現代」の企画はタイムリーでした。
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2007年6月11日放送「クローズアップ現代」/NHK総合
『膨張するバーチャル経済』
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このセカンドライフ――オンラインゲームをやったことも見たこともない人
にとっては非常にわかりにくいと思うのです。具体的なイメージがわかないと
セカンドライフの全体像がみえないので、今回はその最もわかりにくい部分に
ついてご説明したいと思います。
セカンドライフという仮想社会にはネットにつながるPCを持ってさえいれ
ば、誰でも入ることができますが、そのためには自分の分身――アバターを作
る必要があります。
もちろんアバターは現実の自分そっくりに作る必要はないのです。むしろ現
実の自分とはぜんぜん違う性格のアバターを作ったり、性を取り替えてみるの
も面白いかもしれません。また、一人ではなく複数のアバターを作り、使い分
けている人もいます。したがって、セカンドライフにいるアバターの現実社会
での正体を掴むことは非常に困難です。
アバターは、アカウント作成から30日以内であれば、無料で12種類のあ
らかじめ用意されているパターンから選ぶことができます。しかし、いずれも
あまり格好よくないので、自分好みにアレンジする必要があります。アバター
は、シェイプ(形)、スキン、目、ヘアスタイル、服装、オブジェクト(バッ
グや帽子など)などの要素から成り立っているので、それぞれを自分の好みに
合わせてアレンジするのです。そのために多少努力する必要があります。
もちろんアバター作りにはそのための専門店がたくさんあり、お金をかけれ
ば格好よいアバターが作れます。例えば格好よい体型のシェイプであれば、約
2000リンデンドル、服装なら200〜500リンデンドルが現在の相場で
す。しかし、最初は無料で提供されるパーツを使って、作り方をマスターする
べきです。そのうえで、自分の好みのアバターを作ればいいのです。
●どのようにアバターを移動させるか
それでは、セカンドライフの中を、アバターはどのようにして移動するので
しょうか。
セカンドライフの中でアバターは、「歩く」、「走る」、あるいは「乗り物
を使って移動する」ことができます。ここまでは現実の世界と同じです。大き
く違うのは、飛行することができる点です。また、目的の場所に瞬間移動する
こともできます。バーチャルな世界ですから、何でもできるのです。
歩いたり、走ったりするときの方向はカーソルキーで自由に指定できます。
歩くと走るについては「Ctrl」+「R」の操作で切り換えます。しかし、
セカンドライフで走っている人はあまりいません。急いでどこかに行きたいの
であれば、瞬間移動ができるからです。
そして、歩いているときに「E」または「PgUP」キーを押すと飛行モー
ドになって空を飛び、「C」または「PgDn」を押すと高度が下がります。
高いところから目的物を探すのに便利です。
乗り物で移動することもできます。自転車でもバイクでも自動車でも何でも
OKです。乗り物にマウスカーソルを当てて右クリックすると、「パイメニュ
ー」というものが表示されるので、必要な項目をクリックすれば乗ることがで
きます。移動は歩く/走ると一緒であり、乗り物に乗ったまま飛行することも
可能なのです。
自分の分身のアバターを作り、それをセカンドライフで自由自在に動かせる
ようになると、セカンドライフを探検してみたくなります。ゆっくりと見てま
わるなら、歩くかバイクか車で行くのがよいでしょう。瞬間移動のようにあま
り早いと、途中の風景などが楽しめないからです。
おそらくオンラインゲームを一回もやったことがない人でも、アバターを動
かしてあちこち探検ができるようになると、その面白さに相当はまると思いま
す。そしていろいろなところに行ってみたいと思うようになるでしょう。
そういう探検旅行者が世界中から集まるとなると、セカンドライフ内の建物
や施設や看板などが広報価値を持ってきます。何しろセカンドライフは全世界
が対象ですから、その広報価値は相当高いものになります。したがって、まだ
日本語版ができていないにもかかわらず、多くの日本企業がセカンドライフへ
参入しているのです。
2007年になってからの参入企業を上げてみると、2月にブックオフコー
ポレーション、シーネットネットワークスジャパン、宮城県、3月に東芝EM
I、インプレスR&D、セシール、4月にドスパラ、ソフトバンク・サムソン
5月にユーキャン、NPO法人ソーシャル・デザイン・ファンド/JANGO
アメーバ――といったところです。
これらの企業の狙いは何でしょうか。次回はセカンドライフ内でのビジネス
の可能性についてご説明します。 以上
