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2007年07月09日

急拡大する『セカンドライフ』とは何か/その3/0063号

●ビジネスで参入するなら土地を購入する必要がある

 現在、毎月のように有名企業がセカンドライフに参入しつつあります。しか
し、最初から明確な目的があって参入している企業は少なく、とりあえず参入
してみようというケースが多いのです。とにかく現在では単に参入するだけで
話題になるので、参入する価値はあるといえます。
 セカンドライフをビジネスにどのように活用するかについて考える前にもう
少しセカンドライフの世界について知る必要があります。そうでないと、今ひ
とつこの世界のイメージが湧かないと思うからです。
 セカンドライフをビジネスに活用するには、セカンドライフ内の土地を購入
する必要があります。セカンドライフの土地には次の2種類があります。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
  1.メインランド    ・・・ リンデン社が管理する複数の土地
  2.プライベートランド ・・・ メインランド周辺の個人の所有地
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 「メインランド」とは、大陸の中心に位置するリンデン・ラボ社(以下、リ
ンデン社)が管理・運営する土地のことで、この土地を購入するには有料会員
(プレミアムアカウント)になる必要があります。ここの土地は整地していな
いので、購入したら整地作業を施す必要があります。しかし、その分価格は比
較的割安になっています。
 これに対して「プライベートランド」とは、一般ユーザ(ほとんど不動産業
者)が、リンデン社から購入した個人所有の土地のことです。これらの土地は
無料会員(ベーシックアカウント)でも土地の所有者から購入したり、借りた
りできるのです。プライベートランドは多くの場合、整地されています。
 また、企業などがいろいろなアイデアを実現したい場合は、リンデン社から
島を購入することもできます。島の広さは約16エーカー(6万5千平方メー
トル)あります。現状の価格は日本円で約20万円ほどです。島を買うと、名
前を付けたり、土地を追加したり、他の島と地続きにすることもできます。リ
ンデン社にとって1つの島は1台のサーバーに相当するのです。
 しかし、いずれの場合も土地や島を購入すると、その広さに応じて毎月土地
の使用料を売主に支払う必要があります。大体の相場ですが、土地の取得費が
20万円程度であれば、毎月の維持費は3万5千円ぐらいになります。
 無限の空間ですから、リンデン社としては土地や島はいくらでも増やすこと
はできますが、今後一定の限度を設けて追記供給をセーブしていくことが考え
られます。現在、土地の価格は上昇しつつあります。そのため、セカンドライ
フの不動産デベロッパーは、市場の規模の将来性を見込んで、土地を購入して
いるようです。これも立派なビジネスになります。

●土地を持っているとビジネスになる

 セカンドライフの世界を俯瞰してみましょう。百聞は一見にしかずです。次
のURLをクリックすると、セカンドライフのサイトが開くので、左サイドに
ある「VIEW INTERACTIVE MAP」ボタンをクリックしてください。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
            http://secondlife.com/
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 前後左右の矢印ボタンをクリックすると、セカンドライフの世界を俯瞰する
ことができます。今後セカンドライフに参入するアカウント数の増加に対応し
て世界は拡大していくことになりますが、そのすべてはリンドン社に委ねられ
ていることになります。
 2007年5月時点でセカンドライフの世界は、マンハッタン島(約60平
方キロメートル/山手線圏内相当)の11個分の広さ(約650平方キロメー
トル)があるのです。ここで、毎日1.7億ドル以上のお金が流通しているの
です。つまり、セカンドライフの市場規模は、小国のGDPに匹敵するほどに
なっていることになります。
 『セカンドライフ/セカンドライフ・メタバースビジネス』 (ソフトバンク
クリエイティブ社刊) の著者、大槻透世二氏は、セカンドライフにおけるビジ
ネスモデルを考えるとき、次の6つを頭に置くべきであるといっています。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
   1.接続する ・・・ 3DCGのオンラインコミュニティ
   2.創造する ・・・ 住人によって創造された無限の世界
   3.探検する ・・・ 3DCG空想&現実世界を探検する
   4.所有する ・・・ 3DCGの制作物には著作権がある
   5.遊ぶこと ・・・ あらゆるタイプのゲームが再現可能
   6.売買する ・・・ 3DCGマーケットプレイスが存在
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 セカンドライフでのビジネスで一番分かり易いのは、不動産デベロッパー業
でしょう。現実世界でもそうであるように、セカンドライフでビジネスをする
場合も土地の所有は不可欠です。近い将来、セカンドライフへの参入者の大幅
な増加が確実視されている以上、今のうちに土地を購入しておけば十分ビジネ
スになります。それに伴い、土地を整地したり、ビルや家を建てる建設の仕事
も必要になります。このテーマは次回も続きます。          以上

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