さまざまな誤解が渦巻くセカンドライフ/0078号
●セカンドライフには種々の問題がある
セカンドライフという仮想世界が日本で話題になったのは、今年に入ってか
らのことです。「INTECFORUM」でも第61号〜64号にわたってセカンドライ
フを取り上げ、ご紹介しております。
しかし、ここにきて、セカンドライフについていろいろマイナスな情報が出
てきているのです。その主なものを上げると、次の6つぐらいになります。
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1.現在使っているXP対応のPCではほとんど動かない
2.セカンドライフに入ってもアバターはほとんどいない
3.ほとんどの施設や商店などは留守で対応者不在である
4.中で何をやるにしても金(リンデンドル)を取られる
5.ひとつの島(SIM)には約40人までしか入れない
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日本ではとくに新しいメディアが誕生すると、必ずといってよいほど、その
メリットよりもデメリットの方が強調されるきらいがあります。新しいものを
疑ってかかるのです。しかし、これはけっして前向きな話ではなく、利用でき
るものはとことん利用する――これが企業としての賢い対応です。
●セカンドライフの実態を正しく掴む必要がある
上記の6つのデメリットの中には、本当のものといくつかのウソと認識の間
違いがあります。簡単にご説明しておきしょう。
まず、いえることは、現在一般の人が使っている普通のPC――ウインドウ
ズXP対応では、セカンドライフのアバターはスムーズに動かず、フリーズを
繰り返すことは確かであるということです。
セカンドライフを楽しむには、少なくともウインドウズ・ビスタのエアロが
動作する程度のスペックが必要になります。ウインドウズ・ビスタについては
次のURLをクリックし、「INTECFORUM」第48号をご覧ください。
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http://www.intecjapan.com/forum/2007/03/post_45.html
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これから世の中は3Dグラフィックスの時代に入ります。したがって、PC
を購入するときはその条件を満たしたものを求めるべきです。
セカンドライフ内に“人”――アバターが少ないのもこのPCのスペックの
問題に関係があるのです。まだ、セカンドライフ対応のPCが普及していない
のです。それからもうひとつ、英語に自信のない日本人は日本語が通じる日本
人のSIM(島)に行く傾向があります。
ところが、日本人のSIMは日本人のユーザーが少ないことと、外国人が訪
れないことによってとくに閑散としています。現在の日本人SIMは、企業関
係の参入が多く、来訪者も少なく、各施設に担当者を常時配置していないので
どこも留守なのです。したがって、セカンドライフが本当に活況を呈するには
さらにあと1年ぐらいの期間は必要であると思います。しかし、それから参入
するのは企業としては遅いと考えます。
もっともアバターの集まる場所はたくさんあります。しかし、そこは外国人
ばかりであり、彼らに英語のチャットで話しかけるには、相当の英語力が必要
になります。しかし、自分の英語力を磨くには、セカンドライフは格好の場に
なると思います。
実際に街を歩いている外国人に話しかけるのは現実的ではありませんが、セ
カンドライフであれば、相手はコミュニケーションが目的で入ってきているの
で、話しかければほとんど返事をしてくれるからです。
それから、「何をするにも金をとられる」というのはウソです。逆に現時点
では、ほとんど無料でもらえます。なお、無料で何かを手に入れる場合でも、
かたちは「購入」のスタイルを取るのと間違えているのではないでしょうか。
ひとつのSIMに40人程度しか入れないというのは本当のことです。しか
し、これはひとつのサーバーの中で複数のタスクを連動して動かせるようにす
る技術的限界の問題であって、セカンドライフのシステムに問題があるわけで
はないのです。オンラインゲームでは、複数のサーバーに負荷を分散させる方
法をとっていますが、セカンドライフの場合は、コミュニティを重視する関係
で、ひとつの島を1サーバーで管理する方法は譲れないのです。しかし、これ
はやがて技術の進歩によって解決する問題です。
このようにセカンドライフにはいろいろな問題があります。しかし、その試
みは画期的であり、現在の状態でも企業にとってすぐ使えるアイデアはいくら
でもあるのです。そのためには、セカンドライフとは何であるかという基本的
なことを知る必要があります。
セカンドライフのセミナーは最近よく開かれていますが、クリエイターを対
象としたものが多く、その内容はかなり専門的であり、普通のビジネスパーソ
ン向けのものはほとんどありません。そこでインテック・ジャパンでは、そう
いうビジネスパーソンを対象にしたセカンドライフセミナーを開催します。
実際にセカンドライフの中に入ってアバターを動かすデモンストレーション
を含めて分かりやすく解説いたします。参加は無料ですが、定員になると締め
切らせていただきます。【INTEC NEWS】をご参照ください。 以上
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