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2007年11月19日

日本が世界レベルで順位が低い2つのもの/0082号

●IT投資に消極的な日本――IT投資マインドで日本最下位

 前回、日本一のものを5つご紹介しました。今回はその続きとして、順位が
低いものを2つご紹介することにします。出典は、浅井信雄著、『日本の本当
の順位/世界レベルで見た我が国の姿』(アスキー新書/030)です。それ
は次の2つです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
     「IT投資マインド」 ・・・・・・  最下位
     「英語力」      ・・・・・・ 110位
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 米国のITコンサルタント企業であにるガートナー社が行った調査によると
日本のIT投資マインドは世界16地域中最下位という結果になっています。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
     第 1位 インド ・・・・・・・・・ 100
     第 2位 シンガポール ・・・・・・  82
     第 3位 スペイン・ポルトガル・・・  74
     第 4位 マレーシア ・・・・・・・  71
     第 5位 オーストラリア ・・・・・  68
     第 6位 中国 ・・・・・・・・・・  67
     第 7位 フランス ・・・・・・・・  64
     第 8位 韓国 ・・・・・・・・・・  60
     第16位 日本 ・・・・・・・・・・  13/最下位
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 IT投資マインドを何で決めているかですが、各指標における順位に点数を
つけて総合点で評価しているのです。したがって、インドの得点は100です
が、満点という意味ではありません。
 ITの分野は技術革新の余地が多く、つねに動いています。そのため、効果
的な投資に成功すれば、大きなリターンが得られますが、失敗するリスクも大
きいわけです。日本人は慎重でリスクにだけ目がいき、投資の機会を失ってい
る可能性があります。日本人は基本的に変革を好まず、現状を維持したいとい
う保守的な傾向が強いので、IT投資に出遅れているのです。しかし、IT先
進国として、技術面で高い評価のある日本が最下位というのはあまり褒められ
たことではないでしょう。ちなみに第1位のインド、2位シンガポール、8位
の韓国はIT分野に関し、おもに政府主導で物事が進んでいます。何でも民営
化は考えものです。

●TOEFLの順位で日本の英語力は世界110位

 世界で一番英会話学校が多いのは日本です。それにもかかわらず、日本人は
英語が苦手といわれます。日本に旅行でやってくる外国人は日本人が英語を話
せないのをよく知っていて日本語を勉強してくるそうです。
 世界中の英語圏以外の国で、英語力を判定するために実施されているテスト
に「TOEFL」――Test Of English as a Foreign Language―― がありま
すが、このテストは各国の平均点は公表されています。これによると日本は、
677点満点(ペーパーテスト)で497点で世界110位なのです。アジア
で400点台の国は日本とモンゴルだけであり、かなり低い水準です。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
     第  1位 デンマーク ・・・・・・・・ 619
     第  2位 ベルギー ・・・・・・・・・ 611
     第  2位 ルーマニア ・・・・・・・・ 611
     第  4位 オーストリア ・・・・・・・ 609
     第  4位 アイスランド ・・・・・・・ 609
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     第110位 日本 ・・・・・・・・・・  497
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 どうして日本人は英語をうまく話せないのでしょうか。理由としては次の3
つが上げられます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
     1.日本語と英語の言語としての構造の違い
     2.「話す」よりも「読む」中心の英語教育
     3.流暢な英語にこだわり積極的に話さない
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 第1の理由として、日本語と英語の言語としての構造がかけ離れていること
があります。主語と述語の位置関係や冠詞の有無といった文法面の違いなどが
あります。つまり、日本人にとって英語は習得しにくい言語なのです。
 第2の理由として、日本の英語教育が「話す」よりも「読む」に重点が置か
れていることです。そのため英語が十分話せない英語の教師も多いのです。こ
の点は改善されつつありますが、スピードは遅いです。
 第3の理由として、シャイで完璧主義な日本人の性格の問題があります。言
語は話さなければ上達するはずはありませんが、日本人は流暢な英語にこだわ
り過ぎて、積極的に話そうとしないのです。これでは上達はとうていおぼつか
ないといえます。                         以上

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