マーケティング手法を一変させつつあるYouTube/0086号
●動画は言語の壁を超える「世界の共通語」である
「INTECFORUM」にユーチューブについての記事『動画版ブログ/ユーチュー
ブ』(第25号)を掲載したのは2006年10月2日のことであり、既に一年
以上が経過しています。
ユーチューブの設立は2005年のことですが、「INTECFORUM」に記事を掲
載した2006年10月というのは、ユーチューブがグーグルに約16億50
00万ドル相当の株式交換で買収されたときだったのです。
このユーチューブ――設立してわずか一年でテレビなどのマス・メディアや
企業のマーケティングに大衝撃をもたらし、ネット利用者のカルチャーを一変
させてしまったのです。
ユーチューブは、ごく簡単にいうと、自分の制作した動画を無料でアップロ
ードできるサイトです。今やカラーのデジタル・ビデオカメラが格安となり、
誰でも簡単に動画を制作できるようになっています。
企業のパーティー、家族旅行、子どもたちの運動会、製品の説明などの動画
をそのままユーチューブにアップロードすれば、ネットを通じて世界中でそれ
を見ることができるのです。考えてみれば、こんな便利なものはないといえま
す。ビジネスはもちろんのこと、プライベートでも利用できるからです。
ユーチューブの特徴を整理すると、次の3つになると思います。
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第1の特徴 ユーザ志向である
第2の特徴 言葉の壁を超える
第3の特徴 映像の動きが速い
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第1の特徴としては「ユーザ志向である」ことが上げられます。
何よりもユーザが簡単に見られるということです。ユーチューブのサイトを
開いて、キーワードで検索して見たい動画を探し、ワンクリックで再生できる
――これなら誰でもできます。自分の動画をアップロードするまでもなく、見
る専門の利用者が多いのです。
ユーチューブは動画サイトですが、そのコンテンツはユーザが提供するとい
う点でも、ユーザ志向が貫かれています。このコンテンツはユーザが提供する
という点は、セカンドライフのコンセプトとも合致します。
第2の特徴としては「言葉の壁を超える」ことが上げられます。
ウェブサイトにしてもブログにしても、言葉という壁がありますが、動画に
は言葉は不要です。動画は言葉の壁を乗り越える「世界の共通語」となり得る
のです。したがって、世界中の人々が自由に投稿できるのです。
第3の特徴としては「映像の動きが速い」ことが上げられます。
動画サイトはユーチューブの他にもたくさんありますが、頻繁なCMにうん
ざりさせられたり、画像の動きが緩慢であったり、画像が小さ過ぎたりして見
にくいものが多いのです。しかし、ユーチューブの画像は動作が速いし、スム
ーズで見やすいのです。それに最近ではフル画面で見ることも可能です。
●日本がユーチューブ流行のきっかけを作っている
大前研一氏の『ユーチューブというマーケティング手法』というネット・レ
ポートによると、ユーチューブの人気の沸騰に関しては米国よりも日本が先行
したといっています。
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わたしは、ユーチューブがサービスを開始した当初から、ユーチューブのア
クセス数をプロットし、同時にトラフィック、世界のどの地域からのアクセ
スが多いかを観察していた。すると2006年の6月に入って、日本からの
アクセスが急増したことが分かった。地域的には、東京都北区がトップであ
る。都市在住の高校生たちが、「わたし、○○のビデオ撮っといたから見て
みて」といった仲間同士のやり取りに使い始めたのだ。
――大前研一氏/『ユーチューブというマーケティング手法』より
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とかくIT技術の活用に関しては日本は世界に比べて遅れ気味なところがあ
りますが、ここにきてブログの日本語サイトのシェアが英語サイトを抜いて、
37%で世界一になったり、ユーチューブの流行に日本が重要な役割をしてい
たりとか、日本の若い人のIT活用が非常に進んでいるというニュースが入っ
てきており、前途に明るさを感じさせます。
ところで、ロシア大統領プーチン氏の英語のスピーチを聞いたことがあるで
しょうか。いまどきのことですから、それはそれほど難しいとは思いませんが
日本にいると、なかなかその機会はないと思います。そういう方は次のURL
をクリックしてみてください。プーチン大統領が2014年の冬季オリンピッ
クの誘致スピーチを見事な英語でこなしているのを試聴することができます。
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http://jp.youtube.com/watch?v=_aNo3DxWaW4
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現代は短い動画の時代なのです。動画による情報は、文字だけの情報に加え
て、はるかに大量で正確な情報を伝えることができます。ビジネスパーソンは
この新しいネットメディアへの対処法を真剣に考えるときにきています。以上
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