過去にもあった地球温暖化/環境問題その1/0090号
●GISSの気温データは本当に正しいのか
上昇する気温、温かくなる海水、解けてゆく氷河、崩落する氷壁、氷の基盤
を失って海を泳ぐ白クマ、上昇する海面、水没の危機が迫る島――毎日、毎日
私たちはテレビでこういう映像を見せられています。これは、人類が人為的に
CO2(二酸化炭素)を排出することによって地球が温暖化しつつある結果で
あるというのです。
地球温暖化の事実を示す有名なデータがあります。次のURLをクリックし
てください。これはNASA――アメリカ航空宇宙局の下部組織であるゴダー
ド宇宙科学研究所(GISS)が提供する世界の気候変動のグラフです。
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http://data.giss.nasa.gov/gistemp/graphs/Fig.A2.lrg.gif
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これを見せられると、世界の平均気温の上昇は間違いないと誰でも考えてし
まいます。1900年から1940年までの40年間は、世界の平均気温は上
昇し続け、40年間で約0.4℃上昇しています。しかし、それから1970
年までは気温は下降気味であり、30年間に約0.2℃近く下がっています。
そしてそのあと一気に上昇に転じて、現在までの37年間で0.5℃以上上昇
しているのです。
しかし、これは平均気温の変化であり、このまま上がり続けるとは考えにく
いのです。平均株価でもそうですが、そのまま上昇続けると考えるよりも再び
下降に転ずると考え方が合理的であるといえます。
これまでも気温の温暖化の現象はあったのです。古文書などの記録によると
10世紀から12世紀はかなり暖かかったといわれています。「中世温暖期」
という言葉もあるのです。逆に16世紀から18世紀は「小氷期」といわれて
寒かったことはわかっています。例えば、グリーンランドは10世紀にノルマ
ン人が発見したのですが、当時は草や緑に覆われ、いくつもの農場があったと
いいます。だから、グリーンランドという名前がついたのです。ところが16
世紀までにそれらの農場はすべてなくなっています。このように気温は変動す
るのです。なお、グリーンランドについては別説もあります。
ところで、GISSは、世界の平均気温をどのようにして計測しているので
しょうか。
GISSによれば、世界各地6300ヶ所に計測器を置いて測定した気温の
平均であるというのです。問題はその6300ヶ所にどのくらいの数の都市が
含まれているかです。なぜなら、都市はコンクリート・ジャングルや冷暖房に
よるヒートアイランド現象で気温は上昇するからです。したがって、計測地に
都市が多いと、平均気温は高くなってしまうのです。
実際に6300ヶ所にはかなり都市が含まれているらしく、GISSもそう
いう批判が出ることを予測したためか、都市の気温は補正していると断ってい
ます。ちなみに、CO2の濃度は都市も田舎も同じであり、本来であれば、計
測地からすべての都市を外すべきです。
●本当にCO2が犯人なのか
このように、テレビでは地球規模の温暖化(グローバル・ウォーミング)と
騒いでいるのに、ネット上はそれと対照的にグローバル・ウォーミングは間違
いであるという意見が日に日に増えています。
早稲田大学国際教養学部教授の池田清彦氏は、その批判意見の中心人物です
が、これに関連して次のように述べています。
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実は1960年代後半から1980年頃まで、科学者たちは地球寒冷化を警
戒していたのである。1970年代には、日本でも「氷河期が来る」といっ
た類の本がたくさん出た。たとえば、根本順吉という有名な気象学者は19
74年に『冷えていく地球』という本を出版している。その同じ根本氏が、
1989年に出版した本のタイトルは『熱くなる地球』である。地球の平均
気温が下降気味の時はこのままではやがて氷河期になるという話が流行り、
上昇気味の時はやがて南極の氷が融けて、大変なことになるという話が流行
る。(したがって)今日流行っている地球温暖化論も、とてもにわかには信
じるわけにはいかない。 ――池田清彦著
『環境問題のウソ』より/ちくまプリマー新書029
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中世温暖期は現在よりも1〜2℃気温が高かった可能性があるのです。これ
が本当であれば、15世紀の高温はCO2の人為的排出が原因でないことは明
らかですから、現在の高温も自然サイクルの気象の一環と考えることもできる
のではないか――実際にそのように考えている気象学者もいるのです。
太陽エネルギー説という考え方があります。地球に入ってくるエネルギーの
大半は太陽からであり、太陽の活動が活発になり、発散されるエネルギーが大
きくなると、地球に届くエネルギーも大きくなり、地球の温度は上昇する――
これが地球温暖化の原因であると主張する学者もいるのです。
伊藤公紀著、『地球温暖化』(日本評論社)や薬師院仁志著、『地球温暖化
論への挑戦』(八千代出版)では、太陽エネルギー説が紹介されていますが、
マスコミはあくまで人為的CO2排出説一色なのです。 つづく
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