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2008年02月12日

石油やガソリンにに強くなる/原油問題①/0093号

●原油価格が高騰している

 2003年のイラク戦争以降、原油価格が高騰しています。世界の原油価格
の先行指標であるニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場
しているWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)の原油先物価
格の推移は次のようになっています。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
   2003年      ・・・ 1バレル= 平均30ドル
   2004年      ・・・ 1バレル= 平均40ドル
   2005年      ・・・ 1バレル= 平均55ドル
   2006年7月14日 ・・・ 1バレル=78.40ドル
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 2003年に「1バレル=30ドル」だったものが2006年には「1バレ
ル=78ドル」になったのですから、実に3年間で2.5倍以上に上昇したこ
とになります。しかし、2007年に入ってからはやや落ち着きを見せ、「1
バレル=70ドル台」で推移していたのですが、2008年1月4日に突然次
のニュースが伝えられたのです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 【ニューヨーク=財満大介】 3日のニューヨーク・マーカンタイル取引所
 (NYMEX)で、原油先物相場が一時1バレル100.09ドルを付け、
 連日で最高値を更新した。米エネルギー省が同日発表した週間石油在庫統計
 で原油在庫が予想以上に減少。アフリカ、中東の産油国の政情不安も買い材
 料になった。        ――2008.1.4/「日経ネット」より
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ビジネスパーソンでこのニュースを知らない人はいないはずです。しかし、
記事内容はきわめて専門的であり、これによって「石油の値段がまた上がる」
ということはわかるにしても、それぞれの意味するところは今ひとつはっきり
しないという人も多いと思います。
 そもそも「原油」とは何でしょうか。その価格はどこで決めているのでしょ
うか。「1バレル」は、どのくらいの量をあらわす単位なのでしょうか。原油
と石油とガソリンの関係はどうなっているのでしょうか。
 わからないことが多くあります。今年は年明けから「石油」や「ガソリン」
に振り回わされることになりそうです。そういうわけで、しばらく石油やガソ
リンの問題について考えてみることにします。

●「1バレルの原油」とはどのくらいの量か

 最初に「1バレル」という単位について考えてみます。ここで「バレル」と
いうのは次の意味があります。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
         バレル = BARREL = 樽
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 「バレル」の語源は「樽」ですが、もっと詳しくいうと「シェリー酒の樽」
という意味なのです。シェリーというのは、スペインの南、アンダルシア地方
の南西に位置する「ヘレス」という町とその周辺のみで作られているワインの
ことであるといわれています。
 石油が「燃える黒い水」とされていた時代に、石油産業発祥の地である米国
では、原油をシェリー樽に詰めて輸送し、売買していたのです。この故事にな
らって現代でも原油の容積単位は「バレル」になっているのです。
 シェリー樽の内容量は159リットルであったことから、この159リット
ルをもって「1バレル」としたのです。159リットルは、キャンプ場などで
簡易風呂として使われているドラム缶の容量が200リットルということです
から、1バレルの原油とは、ドラム缶に約3分の2程度の量であるということ
になります。
 ちなみに米国では「ガロン」という単位を使いますが、1リットルに換算す
ると、約3.785リットルということになります。したがって、42ガロン
で1バレルになります。なお、「ガロン」という単位は英国でも使いますが、
こちらは約4.546リットルになります。一般的に「ガロン」というときは
米ガロンを指すことになっています。
 さて、「原油」とは何でしょうか。
 原油の生成については、次の2つの説があり、どちらが正しいのかについて
は現在でも科学的に決着がついていないのです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
       1.有機体説 ・・・ 石油は有限
       2.無機体説 ・・・ 石油は無限
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 実は、どちらの説に立つのかについて、石油という資源が有限であるか無限
であるかが決まるのです。現在では、石油は有限であるとする「有機体説」が
有力です。有機体説では、プランクトンなどの有機物の死骸が地下に堆積し、
それに長い期間にわたって、熱と圧力がかけられて、炭素と水素の化合物に化
学的に変成された黒色で粘性のある液体を原油というのです。「原油」につい
てはさらに考えます。                       以上

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