和製セカンドライフ登場/「meet−me」/0099号
●和製セカンドライフ「meet−me/ミート・ミー」とは何か
「meet−me/ミート・ミー」をご存知ですか。
「meet−me」は、和製セカンドライフといわれる3次元バーチャル・コミュ
ニティのことです。2007年3月に、トランスコスモス、産経新聞社、フロ
ム・ソフトウェアの3社が立ち上げた株式会社ココア――Co−core――が急ピ
ッチで開発を進め、昨年12月16日に「meet−me」のアルファ版の試験運用
が公開されたのです。
試験運用では受付開始後3日間で、登録ユーザは目標を大きく超える1万人
を突破し、以後ユーザは順調に増加しています。現在、本格的な一般公開に向
けて準備中です。
「meet−me」は、セカンドライフと同様に3次元仮想空間なのですが、現在
のところ、621.5平方キロメートルの空間に170万の建物と500の駅
を有する「リアル東京23区」の再現を目指しています。
セカンドライフでは、仮想空間そのものとコンテンツ制作ツールなどを提供
するだけで、建物などのコンテンツはすべてユーザーが制作することになって
いますが、「meet−me」では目標とするコンテンツはすべてココア社が制作し
そのうえでユーザがコンテンツを制作することの可否を検討するそうです。
「meet−me」の特徴は、カーナビと同じ地図データを用いることで道路や住
宅の区画に合わせて東京23区をバーチャルコミュニティ内に忠実に再現しよ
うとしている点にあります。それが「リアル東京23区」です。仮想空間内に
現実の東京23区と同じものができるのです。セカンドライフでは、知らない
都市を探検する面白さがありますが、「meet−me」は自分の知っているところ
がどのようになっているのか確かめる楽しみがあるのです。道案内にも使える
可能性もあります。
「meet−me」の発案者兼ココアの代表取締役の森山雅勝氏は、「meet−me」
とセカンドライフの違いは「有限性」にあるとし、次のように述べています。
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メディアとして見た場合、有限性を担保することで人を誘導しやすくなる。
セカンドライフでは有限性がなく、(勝手に)「東京」という地名も増えて
しまう。ここが大きな違いとなる。 ――森山雅勝氏
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●「meet−me」の世界とココア社のビジネスモデル
実際に「meet−me」を体験するには、まず、会員登録をして住民登録(アカ
ウント)をする必要があります。会員登録は無料ですが、次のような個人情報
の提供が求められます。
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1.氏名 2.性別
3.生年月日 4.メールアドレス
5.郵便番号/都道府県
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会員登録してマイキャラ(アバター)を選ぶと、どこかのマンションの一室
が与えられます。ここが面白いところです。自分の住所があり、そこを拠点と
して行動できるからです。
マイキャラは、「怒る」「泣く」「喜ぶ」という3つのアクションはできま
すが、今後表情の変化を含めて感情を表現できるようにするとのことです。し
かし、建物はリアリティがありますが、マイキャラはマンガチックであり、セ
カンドライフのアバターの方が精巧です。
移動手段については、「歩く」「走る」のみであり、セカンドライフのよう
にテレポートしたり、空を飛ぶことはできないのです。走る速度は時速18キ
ロに過ぎず、これで東京23区を移動するのは大変です。
しかし、電車は利用できるのです。自分の拠点から最寄の駅まで歩き、路線
図にしたがって目的の場所に行くことができます。駅は現実の駅と同じですか
ら、東京がわかっていてる人には便利です。また、「meet−me」はとことんリ
アリティにこだわっており、朝になって日が昇ると明るくなり、日が沈んでだ
んだん辺りが暗くなるなど、太陽の動きも再現されています。もちろん、現実
の世界が雨の日は「meet−me」の世界も雨になるのです。
それではココア社はどのようなビジネスモデルを考えているのでしょうか。
セカンドライフと同様に、土地貸しなど月額課金とアイテム課金を見込んで
いるほか、広告収入も視野に入れています。既に、伊藤忠商事、フジテレビ、
みずほキャピタル、イオン、ゲーム事業のスクウェア・エニックス、広告のク
オラスが株主として事業参加しており、今後いろいろな動きが出てくるものと
考えられます。
クオラスの話によると、「meet−me」上でフジテレビのコンテンツと連動し
た新手法の広告宣伝を手がけていくということです。本格的地上波デジタル時
代の広告宣伝として、テレビと3D仮想空間との連携は注目に値します。
「meet−me」については次のウェブサイトを参照してください。
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http://www.meet-me.jp/
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