「名画から選んだ美しい英語」(26)
〜“Quickly followed by dementia. ”「すぐに次は痴呆」〜
映画の中で話されている、上品で丁寧なフレーズをそのまま紹介する連載。
アメリカ、1925年。有力新聞シカゴ・トリビュン紙の美人女性記者レク
シー・リトルトン(レニー・ゼルウィガー)とアメリカン・フットボールのプ
ロチーム・キャプテンのドッチ・コネリー(ジョージ・クルーニー)の恋のか
けひき。ラストシーンは、オートバイの後ろの席にレクシーを乗せて、走り出
すドッチ。
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LEXIE: What will become of us, Dodge?「私たち、どうなるの?」
DODGE: Ride off into the sunset? Live happily ever after? 「夕暮れに
向かってドライブして。幸せにな
りました、とさ。それで、結婚」
LEXIE: Of course. 「もちろん」
DODGE: Kids, I suppose. 「子供ができるとか」
LEXIE: Naturally. 「とうぜん」
DODGE: I guess some sort of scandal. 「それからスキャンダルが起きる」
LEXIE: Taxes, maybe. 「たぶん、税金の不払い」
DODGE: Lose all our money. 「全財産がパアになる」
LEXIE: Quickly followed by dementia. 「そしたら、すぐに次は痴呆」
――「かけひきは、恋のはじまり」(Leatherheads 2008年)
監督:ジョージ・クルーニー
脚本:ダンカン・プラントニー&リック・ライリー
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“Of course./Naturally./Maybe.”と、ドッジにあいづちを打つレクシー
の言葉は、リズムを伴っています。ドッジは、“I suppose./I guess...”と
断定しないで仮定や疑問を投げかけて、単語の羅列だけで進む会話です。多彩
な人生とはいえ、はかなさをも表わす見事なエンディングですね。なお、原名
の“Leatherhead” とは、アメリカン・フットボールの選手が試合中にかぶる
革製のプロテクター(ヘルメット)のこと。“Live happily ever after” は
典型的なおとぎ話の終わり方です。 (原島 一男)
*公開情報:11月8日(土)、みゆき座 ほか 全国ロードショー








