このニュースは(株)インテック・ジャパンからの情報発信用で毎週月曜日にお届けします。

2008年11月17日

ガデリウス株式会社 マネジメント・リーダーシップ研修

 2008年10月28日〜29日の2日間に亘り、ガデリウス株式会社(港
区赤坂)にて、マネジメント・リーダーシップ研修が実施されました。受講者
は30代から40代の方々11名で、将来は幹部として会社を牽引していくこ
とが期待されている皆様です。
 講師には、インテック・ジャパンの客員コンサルタントで、経営コーチの永
田清氏を迎えました。永田氏は昨今のビジネスシーンで注目を集めている「マ
インドマップ」の手法を使って、研修を進めました。
 マインドマップとは、英国人トニー・ブザン氏が開発したブレーンストーミ
ングの手法で、核となる中心テーマから枝葉のようにアイディアを発展させ、
それを実際に図示することで構造化・明示化するものです。
 本研修では、初日の午前中に、「グローバルリーダーになるために必要なこ
と」をテーマに講師がレクチャーを行い、午後は2グループに分かれ、「ガデ
リウスのリーダーの特性」についてグループ討議を行いました。
 2日目は、まず午前中、受講者各位が「人生のビジョン」をテーマに、A4
の紙の上にマインドマップを作成。その後、再び2つのグループに分かれて、
(1)ガデリウスの経営未来像(2)理想的広報戦略(3)自己啓発法のあり
方…という3テーマについて、各1時間ずつ討議しました。討議の内容は、模
造紙にマインドマップを使って表しました。
 研修を通じて重要なテーマとなったのは、受講者が、各人の人生のビジョン
の中で、同社のリーダーとしてどのように貢献し、それぞれの力量を発揮して
くか―という点です。マインドマップの活用で、様々な可能性を書き出し、そ
れらを俯瞰的に眺め、あるいは有機的に連係させるなど、“思考の流れ”を紙
上で分かり易く展開できたのは大きな収穫だったようです。
 マインドマップの極意は「広い視野で、自由に発想すること」ですが、何も
枠組みがない中での発想では、「会社のマネジメントを担っていくために」と
いう命題から外れてしまう恐れもあります。その点、同社代表取締役の太田信
義氏が随所で、ご自身の経験や、会社の方針・現況を語られたのは、受講者が
より現実に即した視点をもつための助けになりました。
 ガデリウス株式会社では、例年、弊社がマネジメント・リーダーシップ研修
を実施させていただいていますが、今後も受講者によりよい研修をご提供でき
るよう、努めてまいりたいと思います。

カデリウス株式会社 研修

2008年11月10日

「名画から選んだ美しい英語」(26)

〜“Quickly followed by dementia. ”「すぐに次は痴呆」〜

 映画の中で話されている、上品で丁寧なフレーズをそのまま紹介する連載。
 アメリカ、1925年。有力新聞シカゴ・トリビュン紙の美人女性記者レク
シー・リトルトン(レニー・ゼルウィガー)とアメリカン・フットボールのプ
ロチーム・キャプテンのドッチ・コネリー(ジョージ・クルーニー)の恋のか
けひき。ラストシーンは、オートバイの後ろの席にレクシーを乗せて、走り出
すドッチ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
LEXIE: What will become of us, Dodge?「私たち、どうなるの?」
DODGE: Ride off into the sunset? Live happily ever after? 「夕暮れに
                    向かってドライブして。幸せにな
                    りました、とさ。それで、結婚」
LEXIE: Of course.           「もちろん」
DODGE: Kids, I suppose.       「子供ができるとか」
LEXIE: Naturally.          「とうぜん」
DODGE: I guess some sort of scandal. 「それからスキャンダルが起きる」
LEXIE: Taxes, maybe.         「たぶん、税金の不払い」
DODGE: Lose all our money.      「全財産がパアになる」
LEXIE: Quickly followed by dementia. 「そしたら、すぐに次は痴呆」

     ――「かけひきは、恋のはじまり」(Leatherheads 2008年)
         監督:ジョージ・クルーニー
         脚本:ダンカン・プラントニー&リック・ライリー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 “Of course./Naturally./Maybe.”と、ドッジにあいづちを打つレクシー
の言葉は、リズムを伴っています。ドッジは、“I suppose./I guess...”と
断定しないで仮定や疑問を投げかけて、単語の羅列だけで進む会話です。多彩
な人生とはいえ、はかなさをも表わす見事なエンディングですね。なお、原名
の“Leatherhead” とは、アメリカン・フットボールの選手が試合中にかぶる
革製のプロテクター(ヘルメット)のこと。“Live happily ever after” は
典型的なおとぎ話の終わり方です。            (原島 一男)

*公開情報:11月8日(土)、みゆき座 ほか 全国ロードショー

映画「かけひきは、恋のはじまり」

2008年11月04日

英文Eメールを書く その4 〜苦情を訴える〜

 「英文Eメールを書く」シリーズ、4回目の今日は、メールで苦情を訴える
際の留意点や参考表現をご紹介します。
 以前本欄で「気配りの3K」について書いたことがあります*注)。相手の
意に沿わないことを伝える際は、すぐに本題に入らず、まず“Kiss”(相手に
日頃の尽力に感謝)し、その次に“Kick”(ネガティブな内容を伝える)、そ
して更に“Kiss”(相手に再度感謝)で締めくくる―という心得です。「気配
りの3K」は、口頭でのコミュニケーションはもちろん、英文Eメールでも大
いに活用できます。
 例えば、注文した製品の納品が遅れているとしましょう。メールでは、こち
らが焦っていればいるほど、すぐにも用件を切り出したくなりますが、いきな
り“There has been a delay in the delivery of order No.248.” (注文番
号248の納品が遅れています) などと書くのは、冒頭から“Kick”で相手を見
舞うようなものです。書き出しでは “Thanks for your help with our order
No.248. I am grateful for your commitment to our company.” (注文番号
248 へのご対応ありがとうございます。当社へのご協力を感謝します)といっ
た風に、謝辞を入れるとよいでしょう。
 続く“Kick”のパートでは、納品の遅れを知らせると同時に・・・
(1)Please send me the item immediately if it has not been shipped
   yet.(商品が未発送の場合は、すぐにご発送願います)
(2)If the product has already been shipped, please track the
   package, and notify me of the expected delivery date.
  (もし既に商品の発送が済んでいるようでしたら、荷物を追跡して、配達
   予定日をお知らせ下さい)・・・などと、対応を依頼します。
 最後の“Kiss”にはいろいろな形があります。冒頭の“Kiss”で既に感謝の
思いを伝えているのに、今度はどんな“Kiss”で締めくくったらよいのかと思
われる方もあるでしょう。しかも、これは苦情を伝えるメール。困っているの
はこちらなのに、相手に気を遣いすぎるのも―という思いも湧いてきます。そ
んなとき、締めの“Kiss”は、広い意味で“相手に好意的なメッセージ”と捉
えればよいでしょう。 例えば “I look forward to hearing good news from
you today.”(今日、貴殿からよいお返事をいただけますことを楽しみにお待
ちしております)など、シンプルでも、相手への友好的な態度が示せる一文は
有効です。
*注)2007年12月3日号

英文Eメールを書く(その4)

2008年10月27日

英文Eメールを書く その3 〜返事の催促をする〜

 「英文Eメールを書く」シリーズ、3回目の今号では、返事の催促をする場
合の英語表現について、ご紹介します。こちらから出したメールへの返事が来
ないとき、どのようなメッセージで相手に返事を促したらよいでしょうか。こ
ちらが困っている状況を伝えるためには、あまり低姿勢になる必要はありませ
んが、かといって、相手を責めるような語調になるのは避けねばなりません。
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<ステップ1:確認する/返事が来ていないことを伝える>
(1)I'd like to confirm that you received my e-mail.
   (私のメールが届いているかどうか確認したいと思います)
(2)I am worried that the e-mail may have gotten lost in transit.
   (メールが途中で行方不明になったのではないかと心配しております)
(3)We haven't received your reply yet.
   (まだお返事をいただいておりません)

<ステップ2:対応を求める>
(1)Please advise us as to on the current status of our order.
   (私共の注文の処理状況についてお知らせ下さい)
(2)I apologize for rushing you, but can you please send me your
   reply as soon as possible?
   (お急がせして申し訳ありませんが、至急お返事をいただけますか)
(3)I would appreciate it if you could give us your answer by
   Nov. 6.(11月6日までにお返事をいただければ幸いです)
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 期日を提示して相手に対応を求める場合、“by next Monday”(来週月曜日
までに)や“by early next week”(来週早々の内に)などと書くのは曖昧で
す。相手は連日メールをチェックしているとは限らないので、 “next week”
がいつからみての「来週」なのかが即座にわかってもらえない可能性もありま
す。また「来週早々」の早々が月曜日なのか火曜日なのかも読み取れません。
“by next Monday, November 10” (次の月曜日、11月10日までに)など

英文Eメールを書く(その3)

2008年10月20日

英文Eメールを書く その2 〜アポイントメントを取る〜

 最近では、面会の約束をつくる際、間違いがないようメールでやり取りして
決めることが多くなりました。アポイントメントを作りたい側は、相手に訪ね
てきてもらうにせよ、こちらから出向くにせよ「相手に時間を割いてもらう」
ことへの感謝の思いを文中にこめたいものです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
<ケース> 打ち合わせのため、自社に訪ねてきてほしい場合:
悪い例:“Please come to our office for further discussion. We hope to
     see you in a couple of weeks. Please let me know your
     availability.” (今後の相談のため、私共のオフィスまでお越し
     下さい。2・3週間の内にお会いしたく願っております。貴殿のご
     都合をお知らせ下さいますようお願いします。)
  → “Please come to”では、高飛車な印象を与えてしまいます。また、
     相手の立場になれば、漠然と「都合を知らせてほしい」と言われる
     よりも、具体的な日程候補をいくつか知らされたほうが有り難いで
     しょう。
改善例:“We would very much like to meet you for further discussion
     in a couple of weeks. Is it convenient for you to come to
     our office? We have Monday and Tuesday mornings free for the
     coming two weeks, so we are available to meet you on October
     20, 21, 27 or 28. (今後の相談のため、2・3週間の内にお会い
     したく思います。私共のオフィスまで来ていただくことは可能でし
     ょうか。私どもはこれから2週間、月曜日と火曜日の午前中に時間
     がとれます。従って、10月20、21、27、28日のいずれか
     の日にお会いできます。)
<表現例>日程を調整する際、有用な表現を、他にいくつか、ご紹介します。
  (1)I would appreciate it if you could meet with me on either
     November 10 or 11.
  (2)Could you give me an alternative date?
  (3)Please let me know what time is convenient for you.
  (4)This is to confirm our appointment next Tuesday at 〜.
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 アポイントメントを取ってから、当日までの間があまりに開いている場合は
相手の都合に変更はないか、直前に再度確認しておきたいもの。上記(4)の
表現はそうした場合に役立ちます。

英文Eメールを書く(その2)

2008年10月14日

「名画から選んだ美しい英語」(25)

  〜「ガラス越しに人々が魚のように通り過ぎるのを眺める」〜

 映画の中で話されている、上品で丁寧なフレーズをそのまま紹介する連載。
 愛と欲望、それに大金が渦巻く現代のニューヨーク。真面目で孤独な会計士
ジョナサン(ユアン・マクレガー)は、ある夜、地下鉄の駅で美しい女性(ミ
シェル・ウィリアムズ)を見かけます。一方、ジョナサンは偶然ながら会員制
の秘密クラブを紹介されますが、そこで出逢った “S”と名乗る女性は、正に
その人だったのです。二人の会話。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 “S”:  So what do you do for a living?
 JONATHAN: I sit behind the glass and I watch people pass like fish.
 “S”:  You work in a bank?
 JONATHAN: I'm sort of an accountant.
 “S”:  I bet that's what you always dreamed of being when you
      grew up.
 JONATHAN: Oh, yeah... I'm living the dream.
     「それで、お仕事は何を?」
     「ガラス越しに人々が魚のように通り過ぎるのを眺めるだけ」
     「銀行にお勤め?」
     「まあ、会計士というところかな」
     「大きくなったら、そうなろうと夢見ていたわけ」
     「うん、そうなんだ。夢だけに生きているんだ」

   ――「彼が二度愛したS」(Deception 2007年)
      監督:マーセル・ランゲネッガー 製作:デヴィッド・ブシェル
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 こうして、ジョナサンは “S”の虜になって行くのですが、裏には巧妙に仕
掛けられた罠が、、、。男と女の本性が火花を散らします。
・What do you do for a living?=「仕事は何を?」と尋ねるときの定番表現
・sort of(kind of)= 一種の
・I bet 〜      = 〜に賭ける/確信する
・live the dream   = 理想の生活などを夢みる
*11月8日に有楽町スバル座、新宿バルト9ほか、全国ロードショー公開
                            (原島 一男)

映画「彼が二度愛したS」

2008年10月06日

英文Eメールを書く その1 〜基本的な書式〜

 今日、Eメールは日常の欠かせないコミュニケーション・ツールとなってい
ます。業務上やプライベートで、英文メールを書く機会のある方も多いでしょ
う。Eメールの最大のメリットは即時性です。そのため、通常の手紙に比べ、
儀礼的な要素が省かれ、簡略化されていますが、だからといって流儀がないわ
けではありません。本欄では、英文Eメールを書くにあたり、知っておくとよ
いポイントについて、これから5回に亘り、ご紹介してまいります。今号では
まず、基本的な書式を確認しましょう。
(1)件名:日本語でのメールと同様、件名はメールの内容が一目で分かるよ
   うなものがベストです。忙しい相手に読んでもらうためにも、簡略・明
   瞭なものにしましょう。
(2)相手への呼びかけ:フォーマルなメールでは“Dear Mr. (Ms.) 〜,”と
   なりますが、親しさによってはファーストネームで“Dear Kate,”と書
   いたり、相手が日本事情に通じているならば “Dear Catherine-san,”
   などと親しみと敬愛の念をこめて書くことができます。仲間同士のメー
   ルであれば“Hi, Michael.”“Hello, John.”としたり、“John,” と
   呼びかけて、そのまま本文に入っても構いません。相手との距離感を見
   定めて、それにぴったりくる表現を選ぶとよいでしょう。
(3)構成:英文ライティングの基本は、“まず結論。続いて詳細や理由を述
   べる”というスタイルです。日本語の「起承転結」の流れをそのまま持
   ち込まないようにしましょう。カジュアルなメールでは、あまり書式に
   こだわることはありませんが、相手にわかり易いよう、できるだけ簡潔
   ・明解な文章を心がけます。
(4)結辞(complimentary close): 結辞も相手との親しさの度合いによっ
   て変えると良いでしょう。以下にいくつかご紹介します。

   A)丁寧な表現:Very truly yours, / Yours very truly, /
     Respectfully yours, / Sincerely yours, / Yours sincerely,
   B)親しい相手:All the best, / Best regards, / Regards, / Your
     friend, / Yours, / See you soon.
   C)カジュアル:Bye for now. (さよなら[略:BFN])/ Talk to you
     later. (また後で[略:TTYL])

英文Eメールを書く(その1)

2008年09月29日

日本エリクソン株式会社向け 異文化間コミュニケーション研修(その2)

 前号に引き続き、去る8月28日に実施された、日本エリクソン株式会社の
異文化研修の模様をご紹介します。
 前号でも触れました通り、今回の受講者は、スウェーデン人、フィンランド
人、マレーシア人、日本人―と、多国籍の構成でした。研修中、日本人以外の
参加者が、日本人のコミュニケーションスタイルやビジネススタイルについて
思うところを述べる機会がありましたが、その中で論議を呼んだ点の一つが、
会議の前の「根回し」でした。
 「情報伝達や説明・説得は、全て会議の中で行うべき」「会議以外で、何が
どう進行しているか、クリアーに分からないのは好ましくない」など、「根回
し」に否定的な見方をする方が多い中で、「関係者全員が同じ情報を共有でき
るのであれば、会議前、個別にインフォーマルな形で話し合いがあっても構わ
ないのでは」と、日本的な慣習に理解を示す参加者もありました。
 弊社の異文化研修で扱うトピックスの一つに、“probability scale”注)と
いうものがあります。日本語でいう「多分」が、一体どのくらいの確実性をあ
らわすのか、日本人参加者にホワイトボード上の0%〜100%のスケールに
ご自分の感覚で書き入れていただくと、その幅は実に開きがあります。その上
で、講師二人はA:「来週のパーティに行きますか?」、B:「多分、行きま
す」というロールプレイを何通りかで演じます。(その都度、Bさんの声の調
子や表情が変わります。)講師は、このロールプレイを通じ、日本人が同じよ
うに「多分」と口にしても、100%の確実性があるときと、行く確率が限り
なくゼロに近いときがあることを説明しますが、それを受けて、あるスウェー
デン人参加者が「行くつもりがないなら、最初からNoと答えればいいことな
のに!」と率直な声を発し、会場内に笑いが起こるという一幕もありました。
 このように、参加者が互いに率直に感想を述べ合うことで、「異文化」を知
識としてではなく、実感として受けとめられるのが、様々な出身国の参加者を
迎えて行う異文化研修の醍醐味でもあります。日本エリクソン社の皆様は、日
頃から多国籍の従業員が協働する環境にいらっしゃるだけに、「違い」は当然
のものと認識され、「異文化」への許容性が高い方ばかりです。その「違い」
の元にあるものを掘り下げ、自他を客観的にとらえ直し、今後のコミュニケー
ションをより潤滑に進められるよう…弊社の研修がそのきっかけになれば、嬉
しい限りです。
*注: 2006年9月25日号ご参照

2008年09月22日

日本エリクソン株式会社向け 異文化間コミュニケーション研修(その1)

 2008年8月28日、日本エリクソン株式会社の新横浜オフィスにて、異
文化間コミュニケーション研修が実施されました。エリクソンはスウェーデン
系企業ですが、日本エリクソンで働く社員は、スウェーデン本国からの赴任者
と日本で採用された日本人、といった二ヶ国構成ではありません。人材活用で
グローバル化の進んでいる北欧企業の例に漏れず、様々な国籍の社員が職場を
共にしています。今回の研修受講者の内訳も、スウェーデン人5名、フィンラ
ンド人1名、マレーシア人1名、日本人6名と多彩な顔ぶれでした。
 したがって、今回の研修の目的も、「日本人社員が海外赴任や海外ビジネス
に対応できるようになるため」という弊社の異文化研修の一般的なそれとは異
なるものでした。文化的バックグラウンドを異にする社員同士が、これまで感
じていた夫々のビジネススタイルや仕事のやり方の違いについて改めて見つめ
直し、その根っこのところに何があるのかを、客観的に理解すること。そして
今後、互いの違いを踏まえながら、よりよいコミュニケーションがとれるよう
になることを目指すものです。
 「高/低コンテクスト」の概念は本欄でも何度かご紹介したことがあります
が、今回の研修を通じて特に際立ったのは、「低コンテクスト文化」をバック
ボーンにもつスウェーデン系企業ならではの、参加者の受講姿勢でした。疑問
や異論があれば、講義の途中でも、それを講師に投げかけてきます。講師を務
めたロバート・ヒルキとアンドリュー・ホーマーは“受講者からの challenge
は大歓迎”と、その一つ一つに対応していきます。時には、これから踏み込も
うとしているテーマに関わる質問が先行して出され、“次のパートの中にちょ
うど今の質問への答えがあります”と応じることも。また、質問が枝葉の問題
に及んでいるときは、あまりに丁寧に答えすぎると、所期の研修の流れが変わ
ってしまうので、休憩時間などに個別に説明します。「低コンテクストの受講
者を迎えての講義では、“交通整理”がより重要になる」とはアンドリューの
弁ですが、研修が講師・受講者間の活発な「双方向」のコミュニケーションに
よって進み、肉付けされていく点が、大変印象的でした。
 日本人以外の参加者が、日本人のコミュニケーションスタイルやビジネスス
タイルをどう評しているか・・・研修中、興味深いコメントが出されましたの
で、次号の中でご紹介いたします。

日本エリクソン株式会社研修風景

2008年09月16日

「名画から選んだ美しい英語」(24)

  〜恋人たちの出逢いは旅の終り〜

 映画の中で話されている、上品で丁寧なフレーズをそのまま紹介する連載。
 恋に破れた女性が休暇中に出会う新しい恋の物語。ロンドンの新聞社でコラ
ムを書くアイリス(ケイト・ウィンスレット)は、ボーイフレンドの心変わり
を知って、嘆き悲しみ、こう言います。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
IRIS: I've found almost everything ever written about love to be true.
   Shakespeare said "Journeys end in lovers meeting." What an
   extraordinary thought. It was Shakespeare who also said "love is
   blind". Now that is something I know to be true.

   「これまでに愛について書かれた言葉は、どれも真実。シェークスピア
   の『恋人たちの出逢いは旅の終り』。何て、並外れた、すばらしい想像
   力でしょう。『恋は盲目』と言ったのもシェークスピア。これも、わた
   しの知る限り本当だわ」

  ――「ホリデイ」(The Holiday 2006年)
         監督・脚本・制作:ナンシー・メイヤーズ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ケイト・ウィンスレットは自分の気持ちとシェークスピアの言葉を重ね合わ
せて、失った恋への想いを語っています。自分の経験を話しているから“I've
found〜” と現在完了になります。また、シェークスピアの過去の言葉として
引用しているから、“Shakespeare said〜”と過去形になっています。
 “thought”は考え/想像力などを表し、メールでも “Please let me know
your thoughts.”(どうぞ,あなたのお考え(複数)をお知らせください)と
使うことができます。                  (原島 一男)

映画「ホリデイ」